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あなたの人生や想いを、言葉と写真で未来へつなぐ編集者、それが「人生の編集者」という肩書です。

「あなたは、何者ですか?」

会社を辞めてから、この質問ほど答えに困るものはありませんでした。

会社員だった頃は簡単でした。

「広告会社の営業です。」
そう言えば、それで話は終わります。

以前は、広告会社で営業をしていました。
テレビCMを企画したり、会社案内を制作したり、
販売促進イベントを企画したり。

いつも広告プランナー、デザイナー、コピーライター、カメラマンなど、
さまざまなクリエイターとチームを組んで仕事をしてきました。

営業の仕事は、商品を売ることを考える前に、
クライアントのことを、一番理解している立場にあります。

だから企画会議では、こんなことをよく言っていました。

「このビジュアルにしたら、もっと消費者に伝わりますよ。」

「コピーは、もう少し言い切ったほうが心に刺さります。」

営業の立場でありながら、
デザイナーの視点で考え、
コピーライターの立場で言葉を磨いてきました。

そんな日々を繰り返しているうちに、
営業職でありながら「クリエイティブ・ディレクター」という
役職を任されるようになりました。

しかし、それは自分で選んだ肩書きではありません。
組織の中で与えられた役割です。

会社を卒業すると、今度は自分で自分を説明しなければならなくなります。

「あなたは、何者ですか?」


この問いに初めて向き合うことになります。
肩書きは、

広報アドバイザー。
出版プロデューサー。
自分史コーディネーター。
Webクリエイター。
経営者向けPR支援。
家系図制作調査士。
株式会社カレン代表取締役。
ファミリーヒストリー株式会社取締役。


書き綴ったら、いろいろあります。
でも、どれもしっくりこないのです。

肩書きは、自分を説明するには便利です。
けれど、自分そのものではありません。

フランスの哲学者サルトルは、
哲学者であり、作家であり、大学教授であり、政治活動家でもありました。
一つの肩書きでは、とても表現できない人です。

日本では「この道一筋」が美徳とされます。
一方で、サルトルのように、
自分の思想をさまざまな形で表現する生き方もあります。

どちらが正しいという話ではありません。
私は後者の生き方に、どこか惹かれるのです。

今では場面によって肩書きを使い分けています。

広告の相談なら広告会社の社長。
自叙伝の話なら、人生の編集人。
家系図なら、調査士。
本を出版なら、プロデューサー。


相手が理解しやすい肩書きを名乗れば、
それで十分だと思っています。

なぜなら、本当に仕事を依頼する時、
人は肩書きを見て決めている訳ではないからです。

大切なのは、
「この人なら任せられる。」

そう思っていただける信頼と信用です。

肩書きは入口にしかなりません。
仕事をつくるのは、人柄であり、考え方であり、
積み重ねてきた実績です。
私は、そのほうがずっと大切だと思っています。

だから、「あなたは何者ですか?」と聞かれたら、
最近はこう答えています。

「はい、何でも屋です。」

広告も考えます。
文章も書きます。
会社の魅力も伝えます。
人生を一冊の本にもします。
家系図もつくります。
私が売っているのは、印刷物でもデザインでもありません。

その人や会社の「伝えたい想い」を、
相手の心に届く形へ編集すること。

それが、私の仕事です。
肩書きは、相手のためにあるもの。

そして、私自身を語る肩書きがあるとすれば、
たぶん一つだけです。

「あなたの人生や想いを、言葉とデザインで未来へつなぐ編集者。」

それが、今の私に一番近い答えなのかもしれません。


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