見出し画像

エシカルショップってなに?サステナブルな買い物の第一歩

株式会社マルラニの高橋真希です。神保町でカレーグランプリで優勝したカレーを提供しているカフェとエシカルショップを経営しています。noteや講演会を通して女性の自立や幸せな経営者が増えていくためのメッセージを定期的に発信しています。

エシカルショップとは?その背景と広がり

今から20年ほど前、いわゆる現在の「エシカルショップ」の原型となるようなお店を発見しました。そのお店は全体的にウッディな感じで無農薬の野菜やドラッグストアでは見たことないようなスキンケアが置いてあり、なんだか足を踏み入れてはいけないような独特な雰囲気でおそるおそる店内に入ったことを覚えています。時を経て今、環境問題はだいぶ耳にすることも増えて私たちの生活の中にも身近になってきました。

そもそも「エシカル(ethical)」という言葉には、「倫理的な」「道徳的な」という意味があります。つまり、エシカルショップとは「人や地球環境に配慮した商品を扱うお店」のことです。少し堅く聞こえるかもしれませんが、要するに「誰かの犠牲の上に成り立つ消費ではなく、関わる人も地球も笑顔になれる商品を選びましょう」という考え方がベースにあるのです。

具体的にいうと、エシカルショップで扱われる商品には次のような特徴があります。

  • フェアトレード:生産者に正当な賃金を支払い、搾取のない取引を実現している。

  • オーガニック・自然素材:環境に負荷をかけず、人体にもやさしい原料を使っている。

  • リサイクル・アップサイクル:廃棄物や使われなくなった素材を再利用し、新たな価値を生み出している。

  • ゼロウェイスト:ゴミをできるだけ出さない工夫がされている。

こうした取り組みは、単なる流行や「意識の高い活動」にとどまらず、私たちの未来の暮らしを守るために欠かせない実践でもあります。地球温暖化や資源の枯渇、貧困などの問題が深刻化している今、「どこで買うか」「何を選ぶか」という消費行動そのものが社会や環境に大きな影響を与えているのです。

私が行ったあるエシカルショップでは、フェアトレードのチョコレートが並んでいました。そのパッケージには生産者の顔写真と名前が載っていて、「このカカオは、南米の小さな村で育てられました」と説明が添えられていました。普段、スーパーで何気なく買うお菓子とは違い、その一つひとつに「物語」があるんだなと思いましたし、「消費」が「誰かの暮らしを支える行動」に変わる瞬間を体感しました。

サステナブルな買い物を始める第一歩

「エシカルショップの理念は素敵だけれど、実際にどう取り入れたらいいの?」と感じる方も多いかもしれません。私自身も最初は「特別な買い物」「ちょっと高級そう」と構えてしまったのですが、やってみると意外とシンプルで、日常に溶け込ませやすいものでした。ここでは、私の経験を踏まえて「サステナブルな買い物の第一歩」としておすすめの方法を紹介します。

1. まずは小さなものから始める

最初から生活のすべてをエシカルに変える必要はありません。まずは「毎日飲むコーヒーをフェアトレードの豆に変える」ところから始めるでもいいんです。1杯のコーヒーが、遠い国の農家の方の安定した暮らしにつながっていると思うと、不思議とその一杯を味わう時間が特別なものに変わりますよ。

また、日常的に使う石けんやシャンプーをオーガニック製品に切り替えるのもおすすめです。身体にやさしいのはもちろん、使った後の排水が環境に与える影響も小さく、まさに「自分と地球の両方を大切にする選択」になります。

2. 「長く使えるもの」を選ぶ

エシカルショップには、リサイクル素材や職人の手仕事による雑貨や衣類も多く並んでいます。私は、アップサイクル素材で作られたバッグを購入しました。少し価格は高めでしたが、丈夫でデザインも洗練されていて、5年以上使ってもまだ現役です。「安いから買う」のではなく、「長く大事にできるから買う」という意識に変わることで、モノとの付き合い方自体が豊かになりました。

3. 買うだけでなく「体験する」

エシカルショップの多くは、商品を売るだけでなく、ワークショップや勉強会も開催しています。私のお店でも最近親子で体験できる「ものづくりワークショップ」を開催しました。夏休みの自由研究にもなる手作りのアロマスプレーや宝石みたいなプルプル石鹸づくりでは全ての参加枠が埋まったくらい大盛況でした。こうした体験を通して、自分の暮らしにすぐ取り入れられるヒントが得られるのも魅力です。

4. 地域や仲間とつながる

エシカルショップは、単なる小売店というより「コミュニティの拠点」のような存在になることもあります。お店で出会った人たちと環境や社会について語り合ったり、地域イベントに参加したりすることで、自分ひとりでは続けにくい取り組みも楽しく続けられるようになります。仲間と一緒に動くことで「継続する力」が生まれるのです。

まとめ

買い物という概念の中には商品を作る人、売る人、買う人、そして地球環境までもが「つながる仕組み」があります。私自身、日常の中で少しずつエシカルな選択を増やすことで、消費に対する罪悪感が減り、むしろ「誰かを応援できる」という前向きな感覚が芽生えました。

私の店舗出店の背景には、この体感をもっともっと加速させ、生産者さんのお手伝いがしたい、この価値観を広めていきたいという思いがありました。

サステナブルな社会を作るために必要なのは、壮大な理想や完璧な行動ではなく、一人ひとりの小さな選択の積み重ねだと思います。スーパーで買うコーヒーやチョコレートをフェアトレードに変える、プレゼントにエシカルな雑貨を選ぶ、週末にエシカルショップをのぞいてみる。そのどれもが「サステナブルな買い物の第一歩」になります。

未来の地球を少しでも良くするために、そして自分自身の暮らしをより豊かにするために、あなたも今日から小さな一歩を踏み出してみませんか?
この小さな一歩が大きなムーブメントを起こすきっかけになるのだと信じて行動していきます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集