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乗ったのは〈やまと〉だが戦艦ではない

2週連続? 3週連続?で訪れた九州も、昨日が最終日。

北九州のチャンポン店に寄った。
何週間か前にも寄った店だ。

そのときは看板メニューのチャンポンではなく、一番人気の触れ込みに踊らされて焼きそばを頼んだ。
それはそれでおいしかったのだけど、おかげで店先のテントにもある「美容と健康に野菜たっぷり 野菜好きにはたまらない」を試せずに終わった。

その日からリベンジを期していた。
次こそは、二番人気とはいえチャンポンを食べようと。
しばらく九州に来る予定がないなか、その機会がギリギリ昨日訪れた。

店の看板メニューにして一番人気ではない、八幡名物チャンポン。

野菜たっぷりのアピールに偽りはない。
そして上にデン!デン!と載ったチキンカツが最大の特徴。
うまうまだ。

僕はラーメンは苦手だがチャンポンは大好き。
スープはマイルドだし、麺は太麺だし、野菜はたっぷりだし。
チャンポンには僕の好みが集まっている。

一連の仕事を終え、フェリーに乗り込む。

いつものように出航前に大浴場へ。
混み合う前にどっぷりと風呂につかる作戦だ。
しかし行ってみたら同じ考えの人ですでにあふれかえっていた。
いかつい人が多かったので、おそらく日常的にフェリーを使う長距離トラックのドライバーだろう。
負けじと僕も露天風呂でおもいきり足を伸ばし、出張の疲れを癒した。

が、あまりに心地よかったからか、部屋のロッカーの鍵を脱衣所のロッカー内に置き忘れるという失態。
すぐに気づいて脱衣所に舞い戻るも、すでに別の人が使っていて開けることができない。
ひたすら待つしかないと覚悟を決めた瞬間、トイレから出てきた人がそのロッカーを開けた!
「すみません、その中に鍵を置き忘れたみたいで…」
ほぼロスタイムなく無事回収。
風呂ではなくトイレに行った人で助かった。

船内レストランでディナー。
神戸〜大分航路〈さんふらわあ〉や神戸〜宮崎航路〈宮崎カーフェリー〉のレストランは2,500円もするビュッフェスタイルなのであまり利用しない。
が、昨日の神戸〜新門司航路〈阪九フェリー〉は単品オーダーなので、これなら安かろうと。

キンキンに冷えた生中、熱々の八宝菜とすき焼き。

しめて1,800円…え、高いやん。
まぁこういうレストランが安いわけはない。
さんふらわあの2,500円を超えなかったのがせめてもの救いか。
いや、意外とおいしかったことがせめてもの救いだ。

ただ、もうちょっと食べて呑むはずだった心は折れた。
タコ刺しと灘酒を頼むつもりだったが、それだけで2,000円超なので。
やむを得ずレストランを出た。

売店に寄ると、九州限定と銘打ったクラフトチューハイがおいしそう。
熊本の大見柑(デコポンの亜種?)をふんだんに使ったらしい。
大好きなチップスターといっしょに買ってみた。

いや、これうまいんでない?
ただでさえ瓶のまま飲むのはおいしいのに、しっかり果汁を感じて美味。

気をよくした僕はさらにこんなものまで買ってしまう。

アカン、単なる暴走やん。
モナ王うまいけど。

もうねぐらに戻ろう。
これ以上食べ続けるわけにはいかない。

近年、ベッドを備えた半個室スタイルが主流になり、昔フェリーといえばこれだった雑魚寝スタイルは人気がない。
でも人気がなさすぎて、これだけガラ空きだったら逆に快適じゃない?

いちばん奥を陣取り、ふとんを広げたのは僕…だが他に誰もいない。
20時にはすっかり寝落ちして健全。

船は今朝7時、神戸に滑り込んだ。

乗ったのは〈やまと〉だが戦艦ではない。

(2026/5/26記)

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