乗ったのは〈やまと〉だが戦艦ではない
2週連続? 3週連続?で訪れた九州も、昨日が最終日。
北九州のチャンポン店に寄った。
何週間か前にも寄った店だ。

そのときは看板メニューのチャンポンではなく、一番人気の触れ込みに踊らされて焼きそばを頼んだ。
それはそれでおいしかったのだけど、おかげで店先のテントにもある「美容と健康に野菜たっぷり 野菜好きにはたまらない」を試せずに終わった。
その日からリベンジを期していた。
次こそは、二番人気とはいえチャンポンを食べようと。
しばらく九州に来る予定がないなか、その機会がギリギリ昨日訪れた。
店の看板メニューにして一番人気ではない、八幡名物チャンポン。

野菜たっぷりのアピールに偽りはない。
そして上にデン!デン!と載ったチキンカツが最大の特徴。
うまうまだ。
僕はラーメンは苦手だがチャンポンは大好き。
スープはマイルドだし、麺は太麺だし、野菜はたっぷりだし。
チャンポンには僕の好みが集まっている。
*
一連の仕事を終え、フェリーに乗り込む。
いつものように出航前に大浴場へ。
混み合う前にどっぷりと風呂につかる作戦だ。
しかし行ってみたら同じ考えの人ですでにあふれかえっていた。
いかつい人が多かったので、おそらく日常的にフェリーを使う長距離トラックのドライバーだろう。
負けじと僕も露天風呂でおもいきり足を伸ばし、出張の疲れを癒した。
が、あまりに心地よかったからか、部屋のロッカーの鍵を脱衣所のロッカー内に置き忘れるという失態。
すぐに気づいて脱衣所に舞い戻るも、すでに別の人が使っていて開けることができない。
ひたすら待つしかないと覚悟を決めた瞬間、トイレから出てきた人がそのロッカーを開けた!
「すみません、その中に鍵を置き忘れたみたいで…」
ほぼロスタイムなく無事回収。
風呂ではなくトイレに行った人で助かった。
船内レストランでディナー。
神戸〜大分航路〈さんふらわあ〉や神戸〜宮崎航路〈宮崎カーフェリー〉のレストランは2,500円もするビュッフェスタイルなのであまり利用しない。
が、昨日の神戸〜新門司航路〈阪九フェリー〉は単品オーダーなので、これなら安かろうと。
キンキンに冷えた生中、熱々の八宝菜とすき焼き。

しめて1,800円…え、高いやん。
まぁこういうレストランが安いわけはない。
さんふらわあの2,500円を超えなかったのがせめてもの救いか。
いや、意外とおいしかったことがせめてもの救いだ。
ただ、もうちょっと食べて呑むはずだった心は折れた。
タコ刺しと灘酒を頼むつもりだったが、それだけで2,000円超なので。
やむを得ずレストランを出た。
売店に寄ると、九州限定と銘打ったクラフトチューハイがおいしそう。
熊本の大見柑(デコポンの亜種?)をふんだんに使ったらしい。
大好きなチップスターといっしょに買ってみた。

いや、これうまいんでない?
ただでさえ瓶のまま飲むのはおいしいのに、しっかり果汁を感じて美味。
気をよくした僕はさらにこんなものまで買ってしまう。

アカン、単なる暴走やん。
モナ王うまいけど。
もうねぐらに戻ろう。
これ以上食べ続けるわけにはいかない。
近年、ベッドを備えた半個室スタイルが主流になり、昔フェリーといえばこれだった雑魚寝スタイルは人気がない。
でも人気がなさすぎて、これだけガラ空きだったら逆に快適じゃない?

いちばん奥を陣取り、ふとんを広げたのは僕…だが他に誰もいない。
20時にはすっかり寝落ちして健全。
船は今朝7時、神戸に滑り込んだ。

乗ったのは〈やまと〉だが戦艦ではない。
(2026/5/26記)
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