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ドラマ🟢白い春

今月、6月2日、脚本家の尾崎将也氏が永眠した。謹んでお悔やみ申し上げます。尾崎氏の脚本でドラマ化されたものといえば、『アットホーム・ダッド』『梅ちゃん先生』『特命係長只野仁』など多数ある。誰もが一度くらいはお茶の間で観たであろう。代表作はやはり『結婚できない男』だろうか。私は尾崎氏のコミカルな作風が大好きで大体の作品を観てきたが(それにあとから気づいたのだが、学校の先輩でもあった)、とくに気に入っているものといえば、2009年に放送された『白い春』だろう。これほど毎回泣かされたドラマはない。阿部寛演じる春男と大橋のぞみ演じるさちの場面であの音楽が流れ出すともうたまらない。涙腺がヤバくなる。毎回ぐっと心に迫る名シーンが用意されているのも、尾崎氏の優れた手腕ならではだ。出演者もみんな熱演だった。体重を絞って鬼気迫る阿部寛の演技の凄み。遠藤憲一のパン店の店主も意外に似合っていたし一皮向けた白石美帆も好演していた(いつも着ていたタイトなピンクのTシャツはエッチな感じがしたが)。最も印象的な場面は緑あふれる公園の丘に座る春男のもとにさちが駆けていくところ。眼を閉じてもいつまでも記憶に残る名シーンだ。

物語の序盤はこんな感じだ。春男(阿部寛)は刑期を終えて出所するが立ち寄った定食屋で9年間の給金を盗まれてしまう。その後春男はネットカフェで知り合った栞(吉高由里子)の力を借り暴力団時代の仲間、安岡(デビッド伊東)が営むスナックを訪ねる。そこで春男は昔の恋人の真理子(紺野まひる)の死を知らされる。春男は真理子が交際していたパン店経営の村上(遠藤憲一)を訪ね暴力団事務所から真理子に渡されたはずの800万円の行方を執拗に問いつめる。それと並行して春男はさち(大橋のぞみ)と公園で知り合い少しずつ交流を深めていく。


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