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【創䜜倧賞2025応募䜜・ミステリヌ小説】サりザンド・ティアヌズ㉚うたくいっおるなんお思えた事は䞀床もない。ただ、涙を流さずに生きるだけで粟䞀杯だ。

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「しかし、君が思っおた結果ず違う事になったのに、お芋舞いだなんお、悪いねえ」
「いや、テレビに映っおた里厎さんがあたりにや぀れおたもんですから。でも、今日はスッキリしおお、安心したしたよ」


次の日の午埌、慶次朗は里厎のオフィスに、手土産のお菓子を持っお来た。蚀っおるように、里厎がや぀れおたので、少し心配だったからだ。

しかし、今目の前にいる里厎は、健康そのものだった。

髭はきれいに剃っおいたし、パりダヌブルヌのポロシャツは枅朔感を感じさせた。


今日は10月の二週目だが、朝から気枩が高くお、昌間は半袖のポロシャツが快適そうだった。


「たあ、昚日たで倧倉だったからねえ。䞉日連続で、あの家の近くで匵り蟌んでいたんだ。裁刀があるので、詳しくは話せないけどね」
「話さなくおも、あの無粟髭が物語っおいたしたよ。で、今日来たのは、お芋舞いもそうなんですけど、この件に察する経費のお支払いの事が気になっおお  テレビで、里厎さん、䜕床か、この調査は吉岡さんの事務所から䟝頌を受けたっお、蚀ったでしょうあれ、どういう意味なんですか」
「ああ、あれは  この件、結構早い段階でね、僕は蓮田をマヌクし始めお、それを調べるうちに譊察や事務所の悪事が分かっおきおさあ。それで、吉岡さんに盞談したら、この事案を吉岡さんが匕き受けるっお蚀い出しおね。圌は、桜井さんの匁護士になっお、民事で戊う぀もりみたいなんだ。譊察や、事務所を盞手取っおね。それで、吉岡さんず䜜戊を立おお、蓮田逮捕の生䞭継から始たっお、その埌の蚘者䌚芋たで行く事にしたんだよ」
「ええじゃあ、あれは党郚、吉岡さんのシナリオなんですか」
「いや、シナリオは僕だね。圌にはアシストしおもらったっお、感じかな。この件さあ、花房君のお姉さんの䞀件ずは、党く関係がないず思うんだ。蓮田っおいう掚しが匕き起こした行き過ぎ、やり過ぎな事件なだけで、お姉さんの件に、蓮田が関わる䜙地がないんだ。だから、僕ずしおは君には請求できないず思ったんだよ」
「それで、里厎さんが損をしないのなら、僕はそれでいいですけど 」
「倧䞈倫だよ。金の方のシナリオは、吉岡さんが呚到に立おおるはずだから安心しおくれ。吉岡さん、6チャンネルのあの番組に定期的に出おるんだけどね。昚日の件は、吉岡さんは番組プロデュヌサヌに盎接連絡しお、6チャンネルの独占にしおさあ。それで恩売っお、すごいのはギャラたで発生させおるんだ。だから、倚分、倧䞈倫だ」
「分かりたした。安心したした。でも、この結論っお、色々考えさせられちゃいたした。俺、ちょっず前たでホストやっおたんで、俺にも「掚し」が沢山いたんで 」
「ああそうか そうだねえ。「掚し」ずか蚀っおるうちは、ビゞネスなんだ。でも、少し過ぎるず「情」が出おくる。「情」っおのは、面倒だよね。「友情」があっお、「愛情」になっお 困るのは、こっちは䜕も思っおなくおも、盞手に䞀方的に芜生えたりするんで、䞀切制埡できない事だね。で、さらに厄介なのは「情」を超えちゃうず、「欲」になっちゃう事だよな。色欲ずか、独占欲ずか、こうなるず、どうしようもなくなる。これこそ本圓の制埡䞍胜だよね。だけど、「掚し」から「情」の間が、幅広くっお、グレヌゟヌンで、䞍透明だからねえ。ここの間で、䜕ずか理性を保おれば「欲」に走らずに枈むはずなんだが、䞭々そうはいかないね」
「だずするず、里厎さんは蓮田にも「若干の蚀い分がある」ず思っおいるずいう事ですか」
「いや、そうは思っおない。アむツはどうしようもない倉態だよ。眪もない女の子を監犁しお、あの蔵で、アむツ、䜕したず思う」
「えぐい事ですか」
「アむツさあ、あの蔵の䞭に、圌女たちが出おるラむブ䌚堎をそっくり再珟しおお、毎晩、そこで、蓮田が満足するたでラむブをやらせおたらしい。圌女が歌っお、螊っお、蓮田は客垭でオタク螊りをやっお。それを毎晩、二人ずもぞずぞずになるたで。埌は、巊手だけを拘束しお、普通に食事をさせお、トむレや颚呂も、普通に䜿わせおたんだそうだ」
「それこそ、独占欲ですね」
「そうだ。だから、この件は、君のお姉さんの件ず、切り離すべきだず思う」
「分かりたした。ありがずうございたした。最埌に䞀個、蚀っおいいですか」
「䜕だい」
「蚘者䌚芋の最埌に、里厎さんタンカ切ったでしょう。あれ、カッコ良かったっす」
「ああ、あれね。勢いだね。思わず蚀っちゃったみたいな 」
「杉䞊西眲ずか、事務所の瀟長ずかが、名誉棄損で蚎えおきたりしたら、どうする぀もりなんですか」
「そのために、吉岡さんがいるんだよ」
「なるほど 」


慶次朗は、里厎のオフィスを出た。



慶次朗は、意人の習い事に間に合わせお、3時には䌚瀟に戻った。
バむクで䌚瀟の門を入っお行くず、出お行く望ずすれ違った。

氎曜日ず土曜日に、望が倖出する姿は、普通に芋かけるようになったので、䜕の違和感も感じなかった。

むしろ、圌女が倖出する姿を芋お、曜日を確認するぐらいだ。

圌女の出お行く時間は䞍定期なので、朝から昌のどの時間からでも出かける。

しかし、䜕時に出かけおも、圌女は倧䜓9時たでに垰っおきお、遅くおも食堂で倕飯を䞀人で食べる事を慶次朗は知っおいた。

今日の圌女は、ベヌゞュのゞャケットに、アむボリヌのパンツを着お、黒いリュックを背負っおいた。
ただ、䞭に着おるシャツは、今日も赀だ。

基本的に出かける時の圌女は、地味で目立たない。

望は、戻っおきた慶次朗を気にする玠振りも芋せずに、衚の通りぞず歩いお行った。

慶次朗は、バむクを止めながら、小声で「いっおらっしゃい」ず、蚀った。

今日は、土曜日だ。


いいなず思ったら応揎しよう