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【公務員】公務員と異動ガチャ

 この時期になると、市役所時代の人事異動が思い出されます。

 市役所というより公務員の行政職全般の傾向としてですが、大体3〜5年ごとで部署異動があります。
 この異動がいわゆる「異動ガチャ」と呼ばれ、この運用にメリットもあるのですが、職員側としてはデメリットの側面が大きく、この異動ガチャによって休職や退職に追い込まれる職員もいました。
 体感的に20〜30代の退職理由として、①人間関係②自己裁量権が低いなどの組織風土、の次くらいにこの異動ガチャが多い気がします。
 今回はこの公務員の異動ガチャについて書こうと思います。 


①異動ガチャとは

 まず最初になぜ公務員の異動が「異動ガチャ」などと呼ばれるかと言うと、公務員の異動は形式上の希望調査はありますが、本人の希望はほぼ通りません。さらに、各々の経歴や性格などもほとんど配慮されません。ぶっちゃけ人事部門の気分次第です。院卒の人が生活保護のケースワーカーに配属だなんてパターンも普通にあります。
 次に、公務員の場合は部署によって忙しさがまったく異なります。市役所の場合だと、ほぼ定時上がりの部署(支所、〇〇センターなど本庁外が多い。)がある一方、企画課、財政課、人事課など残業が恒常化している部署もあり、配属される部署によってはワークライフバランスが崩壊します。同じ採用区分・給料でも配属部署によって天国と地獄が決まる。これが「ガチャ」と呼ばれる理由です。

②公務員の異動は大変

 巷では公務員の異動は、時に転職に近いレベルで業務内容が変わると言われます。これは私も同感で、例えば公園の管理をしていた人が次の日には教育委員会で学校運営に携わっていたりするわけです。もはや別の会社ですね。

 これにより昨日まで部署のエースとしてバリバリ働いていた人が、異動した結果、入社間もない若手職員に仕事を教えてもらう立場になるわけです。これが結構辛いです。これまで積み重ねてきたものが辞令一枚でいきなりリセットされるわけですから。しかも年度末に異動が多いくせに、法改正で制度などが変わるのも年度末なので、余計に辛いんですよね。。つまり、公務員の行政職は、最近のジョブ型採用の傾向とは真逆の極端なメンバーシップ型雇用ともいえます。

 20〜30代ならまだしも、50代でも容赦なく数年ごとに異動があるわけで、ベテランになるほど環境の変化に慣れるのは大変になると思います。特に係長職以上だと何も知らない状態で部下持ちになり、外部との折衝に駆り出されるわけです。このキャリアの不安定さに失望して転職する人はしばしばいます。

 ちなみに、私が市役所も去った理由の一つもこの異動ガチャは間違いなくありました。人事の気まぐれな異動に振り回され、社会人経験を積み重ねても自分の強みとなるスキルがロクに身につかないキャリアに恐ろしさを感じました。
 強いて言えば偉い人への「根回し」は身につきますよ。ただ、「根回し」が私の強みだなんて面接で言えないです。笑 

③無理は禁物

 これは公務員に限らずですが、真面目な人ほど異動で環境が変わった際に頑張りすぎてしまうので気をつけてください。公務員だと適応障害などで休職してしまうのは、異動初年度に頑張りすぎた職員が多い印象です。
 逆に異動しても「私は何も分からないから」といって、仕事を覚えようとしない、仕事をしない職員もいました。(特にベテランの職員)公務員だとよほどのことがない限りクビにならないですし、年功序列で年収は上がるので、不真面目の職員が得をするシステムになっています。このため、私は少なくとも同じ職層での年功序列による給与格差は是正すべきと思っていました。

最後に

 公務員の異動は大変ですが、いまだに談合などのニュースを時折目にしますし、税金が資源の仕事の属人化を防ぐという意味では、ある程度はやむを得ないと思います。様々な業務を経験するということは、幅広い業務を担う公務員ですから、その人自身の成長に資することもあるでしょう。
 ただ、「異動ガチャ」などと言われるからには、運用には改善の余地が多いと思います。部署ごとの業務量のバラツキの是正や、選考制度の導入など異動の見える化なども必要ではないでしょうか。

 最後に民間・公務員問わず、この春に入社(入庁)された皆様、異動があった皆様におかれましては、健康に気をつけて頑張ってください。かくいう私も雑魚メンタルなので、割りと胃が不調ですが頑張ろうと思います。

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