アイドルにはなれない。でも、世界を愛で満たす。
私はアイドルが好きだ。
彼らは、私自身の世界を、そして世の中を、愛で満たしてくれる。
なんて素敵なんだろう。
私は、アイドルにはなれない。無論、なるつもりもない。普通のアイドルおたくだ。
卒業した推しが、私に残してくれたものがある。それは、「人を応援する喜び」だ。
初めての単独ライブ、初めてのオリコン1位、初めての武道館。
たくさんの夢を叶えていく推しを応援することが生き甲斐だった。ステージで輝くのは間違いなく本人の力だ。それでも、どんどん成長する彼女を見るたび、「応援してくれてありがとう」と言われるたび、心が躍る。
私は、人が熱を持つ瞬間が好きだ。
ステージの照明が落ちる瞬間、沸き立つファン。デビューが決まった瞬間のアイドルの表情。あの、温度が上がる瞬間が好きだ。
その熱をずっと客席で感じていたかった。「これが永遠に続けばいいのに」。ペンライトを振りながら、ステージで揺れるツインテールを見ながら、何度そう願っただろう。
だから、推しが卒業したときは、正直、しんどかった。辛い気持ちに気づけないくらい、辛かった。
向き合うきっかけをくれたのは、コーチングだ。
自分の感情と向き合い、言葉にしていく中で、
私はもう一度、推しを好きになった。
私は、「世界一HAPPYなおたく」だ。
今は、心からそう思っている。
今度は、私の番だ。
コーチとして、人を応援したい。
誰かが一歩踏み出す瞬間に立ち会いたい。
それが、推しへの恩返しだと思っている。
コーチングを学んでから、会社員としての自分も少しずつ変わっていった。どうすればいいかわからなかったメンバーとの関わりが、いつの間にか楽しくなってきた。
「やってみたいです!」
「こんな人になりたいんです」
笑顔で、熱っぽく語る彼らを見るのが大好きだ。
そこにあるのは、好きなこと、楽しいことを語っているときの、前のめりになるあの感覚。
人が熱を持つ瞬間は、会社にもあったのだ。マネジメントは、大変だがやりがいもある。
本業を楽しみながら、コーチとして副業申請もした。
コーチとしてどう活動するかは、まだ決まっていない。
でも、「一つ行動した」。
それでいいと思っている。
世界一HAPPYなおたくとして、
コーチとして、
そして会社員として。
世界を、愛で満たす挑戦を続けていく。
