高校初めての夏休み。変化の気配
過去のブログから~
高校初めての夏休み。変化が見えた日
高校に入って初めての夏休み。まだ6日目。
猛暑の中、部活は午前中のみ。
それでも「足りない」と言って、午後は自主練習へ向かいます。
手足にできた水ぶくれは見ていて痛々しいのに、
不機嫌になることもなく、淡々と続けているのが不思議です。
先週は、国体経験のあるOBの方が来ていたそうで、
帰宅した息子は珍しく満面の笑みでした。
よほど嬉しかったのでしょう。
ただ、いつも一歩引く性格の息子は、
本当は聞きたいことがたくさんあったのに、
「迷惑かもしれない」と思い、テニスのことは何も聞けなかったそうです。
それでも、
「見ているだけでオーラを感じた」
「パワーをもらえた気がする」
と話していました。
実力だけではなく、人としての在り方にも触れたのだと思います。
「自分も強くなりたい」
そう言いながらも、思い通りにいかない現実。
だからこそ、練習を重ねるしかないと感じているようです。
この夏はテニス一色になるのかと思っていた矢先、
少し意外な変化がありました。
夜、机に向かっていると思ったら、
夏休みの課題に手をつけていたのです。
これまでの息子は、
夏休みは思いきり遊び、最後の数日で慌てて終わらせるタイプでした。
それが、なぜ今?
きっかけは、友達の一言でした。
「もう課題終わったって」
その言葉に、息子は「ヤバい…」と絶句。
周囲の動きが、初めて自分を動かした瞬間だったのかもしれません。
この変化を見ていて、思い出したことがあります。
中学生の頃、夏休み最終日に慌てて終わらせた課題の中に、作文がありました。
とりあえず提出したものの、
「短い」と先生に指摘され、クラスだけでなく他のクラスでも名前を出されてしまったそうです。
友達にもからかわれ、本人はかなり落ち込んで帰ってきました。
ところが後日、その作文が賞を取ったと聞いたときは、正直驚きました。
評価の基準と、本来の価値は必ずしも一致しない。
そんな経験を経て、
息子は自分の考えを言葉にすること自体は嫌いではなくなりました。
ただ、それを「やるかどうか」は、やはり本人が決めること。
今回も、あえて強くは勧めませんでした。
やるかやらないかを決めるのは、本人です。
親ができるのは、きっかけを差し出すところまで。
この夏は、ただの部活の時間ではなく、
何かが少しずつ変わり始めている時間なのかもしれません。
そんな気配を、静かに感じています。
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