力を抜いたら、流れが変わった
私は昔、何でも頑張れば何とかなると思っていました。
仕事も。
子育ても。
一生懸命やれば、きっと道は開ける。
そう信じていました。
もちろん、その考えに助けられたこともあります。
けれど人生には、頑張っても頑張っても動かない時期がありました。
力を入れれば入れるほど空回りしてしまう。
どうしたらいいのかわからず、もがいていたこともあります。
そんな頃、私は野草が好きになりました。
春になるとよもぎが芽を出し、
どくだみが葉を広げ、
オオバコが道ばたに現れます。
野草を見ていて気づいたことがあります。
それは、野草は頑張っていないということです。
もちろん生きるための力は持っています。
けれど、
「早く大きくならなきゃ」
「隣の草より立派にならなきゃ」
とは考えていません。
春が来たら芽を出し、
夏になれば葉を広げ、
秋になれば種を残し、
冬には静かに眠る。
ただ自然の流れに沿って生きています。
私はそんな野草を見ながら、
ふと思ったことがあります。
もしかしたら人生にも、自分で漕ぐ時期と流れに任せる時期があるのではないだろうか、と。
それから少しずつ、
どうにもならないことは手放してみるようになりました。
できることはやる。
でも、その先はお任せする。
なるようになる。
そんな気持ちです。
すると不思議なことに、
長い間動かなかったことが動き始めたり、
思いもよらないところから助けが来たり、
自然と解決することがありました。
もちろん何もしないわけではありません。
ただ、力を入れ続けることだけが正解ではないのだと知ったのです。
私はそれを勝手に、
「宇宙にお任せする」
と呼んでいます。
野草は風向きを変えようとはしません。
雨を止めようとも思いません。
来た季節を受け入れながら生きています。
その姿を見ていると、
私も少し肩の力を抜いていいのかもしれないと思うのです。
人生には頑張る時期も必要です。
けれど時には、
よもぎのように、
風に揺れるどくだみのように、
流れに身を任せることも必要なのかもしれません。
最近、そんなことを思っています。

