芋出し画像

起業初期の䟡栌蚭定。盞堎で倀決めよりも、先にやるこずがある【資金線⑫】

今回の資金線は、氞遠のテヌマの䞀぀になる䟡栌蚭定です。
「倀決めは経営」ず蚀われるぐらいプラむシングは超重芁なんですが、
この蚀葉の本質は、単玔な利益蚈算の話ではありたせん。
倀決めぱクセルで匕っ匵っおシミュレヌションしたり、AIに聞いお盞堎感を出すような話しではなく、経営者ずしおの胆力ず芚悟の話なんですよね。

「自分のサヌビスがどれだけの䟡倀を生み出せるか」
「その䟡倀を信じお、堂々ず䟡栌を提瀺できるか」
「倀匕きを求められたずき、ひるたずに立っおいられるか」
ここが本質だからこそ、難しく奥が深いんです。

極論、売䞊を2倍にしたいなら今の䟡栌を2倍にすれば解決したす。
客数を倍にしなくおいい。営業を増やさなくおいい。今の顧客のたたで売䞊が2倍になる。超シンプルな話なんですよね。
でもこれができない。
その理由をじっくり深堀りしおいきたす。

しかも、日本䌁業は長幎続いたデフレ環境が長幎あったので、倀䞊げよりも倀䞋げが埗意な印象です。
ようやく、昚今のむンフレ環境においお、倀䞊げに螏み切る䌁業が倚く出おきおたすが、本質を突きながら倀䞊げをできるかどうかが生き残りを決めるず蚀っおも過蚀ではないでしょう。
※単玔にコストアップの倀䞊げは本質的な倀䞊げじゃないからです。

この蚘事が参考になる起業家

売䞊を倍増させたい
起業初期の䟡栌蚭定を考えたい
商品、サヌビスをいくらで売ればいいか分かっおない
盞堎通りに事業しおお、安定から抜け出したい

ちなみに、䟡栌蚭定はいくらにするかよりも、
どのタむミングでい぀決めるかの方が倧事です。
その理由も曞くので、参考にしおください。


✅前提

たず、今回はBtoBサヌビスを販売する前提に立ちたす。
そもそも「誰に売るか」によっお䟡栌の考え方は倉わるので、敎理しないず売れたせん。
䟋えば僕が経隓した顧客は、こんなむメヌゞ。
䞀番経隓があるのがBtoBなんですよね。

法人顧客BtoB
耇数の意思決定者が関䞎。皟議・予算サむクルがある。䟡栌より「導入リスクの䜎さ」ず「ROI」で刀断される。関係構築が長く、受泚単䟡は高い。
個人顧客BtoC
意思決定者は本人のみ。感情ず即断が賌買を動かす。䟡栌感床が高く、倀段が心理的ハヌドルになりやすい。LTVより単発になりがち。
富裕局個人BtoCの高単䟡垯
䟡栌より「誰から買うか」で決たる。安いず逆に信頌されない。玹介・口コミが䞻な流入経路。関係性ず垌少性が䟡栌を正圓化する。
行政・自治䜓BtoG
入札・公募が基本。䟡栌は事前に芏定されるか、競争入札で決たる。最安倀が遞ばれるこずが倚く、䟡栌で差別化しにくい。継続案件になるず安定するが、単䟡は䞊げにくい。
NPO・非営利団䜓
予算が補助金・寄付に䟝存。䟡栌亀枉より「瀟䌚的意矩ぞの共感」が先に来る。倀匕き前提で話が進みやすい。
教育機関孊校・倧孊
予算サむクルが幎床単䜍で固定。担圓者が倉わりやすく関係構築がリセットされる。䟡栌より「実瞟ず安心感」で刀断される。
医療機関
保険適甚の有無で䟡栌構造が党く倉わる。自由蚺療は高単䟡が成立するが、信頌構築に時間がかかる。玹介が䞻な流入経路。
倖資系䌁業
予算芏暡が倧きく、適正䟡栌なら倀匕き亀枉が少ない。グロヌバル基準の䟡栌感芚を持぀ため、日本の盞堎より高くおも通りやすい。英語察応・契玄曞の敎備が前提になる。
代理店・パヌトナヌ経由BtoBtoC / BtoBtoB
゚ンドナヌザヌではなく代理店が買い手。マヌゞン蚭蚈が必芁で、゚ンド䟡栌から逆算しお自分の取り分が決たる。䟡栌䞻導暩を持ちにくい。
投資家・VC
サヌビスを買うのではなく、事業そのものに投資する。䟡栌蚭定はバリュ゚ヌションの話になり、通垞の売買ずは別の論理が働く。

しかも、業態別に分けるずさらに倉数が増えるので、しっかり敎理しないず䜕の話をしおるか、わけがわからなくなりたす。
同じBtoBでも補造業やSaaSは䟡栌蚭定のロゞックが党然違うし、BtoCの高単䟡垯はたた別の話になるんですよね。

■業態䟋
サヌビス業・コンサル
補造業・メヌカヌ
小売・EC
SaaS・プロダクト
飲食・店舗型

そしお、今回のキャッチコピヌは「䟡栌蚭定に魂を蟌めろ」になるんですが、正盎この話が最も機胜するのは、BtoB・富裕局BtoC・倖資系あたりです。
行政・NPO・教育機関は構造䞊、䟡栌の芚悟より入札や予算の制玄が先に来るので、この蚘事は参考にならないかず。

䟡栌は存圚蚌明

そしお「䟡栌蚭定ずは䜕か」ずいうこずですが、僕は瀟䌚に自分のサヌビスがどう存圚するかを宣蚀するこずだず考えおたす。

コストでも盞堎でもなく、自分がどういう仕事をしおいくかずいう意思衚瀺。
぀たり䟡栌蚭定は経営の意思決定の䞭でも、最も自己開瀺を迫られる行為です。

䟡栌に悩んでいるずき、衚面䞊は「いくらにすればいいか」ずいう数字の問題に芋えたす。
でも本質は「自分のサヌビスをどう評䟡しおいいか分からない」ずいう自己評䟡の問題なんですよね。
぀たり䟡栌の悩みは、ビゞネスの悩みではなく、自分自身ぞの問いに盎結しおいたす。
ここをしっかり認識しないず、䞀生䟡栌に悩み続けるこずになりたすよ。

✅䟡倀ずは䜕か

もう少し前提ず近い話で、「䟡倀ずは䜕か」を考えおみたしょう。
䟡栌ず䟡倀っお挢字も䌌おたすが、同時に考えるケヌスが倚いですよね。

それは䟡栌蚭定を考えるなら「䟡倀ベヌスで決めろ」ずいう話。
教科曞的に曞くず、䟡倀には䞉぀の局があっお、この䞭から考えろず蚀われたす。
機胜䟡倀――業務が効率化される、売䞊が䞊がる。
感情䟡倀――安心できる、自信が持おる。
自己実珟䟡倀――理想の状態に近づける、なりたい自分になれる。

この話になるず、「機胜䟡倀だけで語るな、感情ず自己実珟たで届かせろ」ずいうこずで、これ自䜓は間違っおいたせん。

しかし、この説明には決定的に欠けおいるものがあるのが、䞉局はすべお顧客偎から芋た話です。
顧客が䜕を受け取るか、顧客がどう感じるか、顧客がどうなれるかで、提䟛者であるあなたが䜕者かずいう話は、どこにも出おきたせん。

顧客ベヌスの考えが間違っおいるのではありたせん。
でも顧客起点になりすぎるず、誰でも同じような䟡倀になるんですよ。
あなたにしか出せない䟡倀は、あなたが生きおきた密床の䞭にありたす。
そしお、その密床が䟡栌に滲み出たずき、顧客は金額を芋ながら、その人の人生を感じ取りたす。

だずすれば、僕は䟡倀の本質は「䜕を提䟛するか」ではなく「誰が提䟛するか」だず考えおたす。
どんな機胜を持぀サヌビスかではなく、どんな人生を生きおきた人間が届けるサヌビスかが、䟡栌の根拠になるんですよね。

この話は倧事なので、もう少し深堀りたす。

数千䞇の絵が売れる理由

僕はそんなにアヌトに詳しいわけじゃないし、絵を集めおるわけじゃないですが、たたに刺激が欲しくお矎術通に行きたす。

そこで、本物の絵やアヌトの前に立ったずき、頭がクラクラしたこずが䜕床もあるんですよね。
アヌトに詳しい人に聞いおみるず、玠人目からしおも、呜を蟌めお描かれた䜜品には、目に芋えないオヌラが出おるみたいです。
その絵を描いた人間の人生、葛藀、党身党霊が、キャンバスに乗り移っおいる。
だから僕は共感力が匷い方なので、オヌラを感じちゃっお刺激が匷すぎおクラっずしちゃんですよね。

ちなみに、これたでで䞀番クラクラしお、立っおいられなくなるほどの刺激をいただいたのは、この展瀺でした。
思い出すだけで鳥肌が立ちたす。。。

で、このような絵ずかアヌトの䟡栌はどうやっお決たっおいるのでしょうか。
絵の具代ず画垃のコストを蚈算しお、䜜業時間をかけお、利益を乗せお、鉛筆なめなめ。。。
そんな蚈算をしおいる画家はいたせん。

絵にはその人の人生が乗っおいるから、倀段が぀くんですよね。
だから数癟䞇、数千䞇ずいう倀段が぀いおも、それを芋た人は玍埗しおしたう。
本来の䟡倀ずいう蚀葉は、こっちじゃないかず思うわけです。

1時間100䞇円のコンサルの話

知人ずいうか先茩に、1時間100䞇円のコンサルをしおいる経営者がいたす。
その䟡栌を聞いた瞬間、「高い」ず思う前に「すご」ず思いたした。
䟝頌するかどうかは別ですが、金額を芋た瞬間に、数字の向こう偎にある䜕かを感じ取りたした。
その人が修矅堎をくぐっおきた密床、そこから生き残っおきた事実、
積み重ねおきた幎月。それが1時間100䞇ずいう数字に凝瞮されおいるからです。

䟡栌を芋おいるのに、その人の人生を芋おいる。
これが、䟡栌にオヌラが出おいる状態です。
蚈算では絶察に出せないもので、修矅堎の数、倱敗の深さ、そこから立ち䞊がった回数。それが積み重なっお、ある日「俺はこの倀段だ」ずいう確信が生たれたかもしれたせん。
その確信が䟡栌に滲み出たずき、顧客は金額を芋ながらその人の人生を感じ取るものです。

こうなっちゃうず、顧客はサヌビスのスペックにお金を払っおいたせん。
提䟛者の人生に察しおお金を払っおいたす。
このように、䟡栌蚭定する前に䟡倀を考えおみるのもおすすめです。

✅結論

結論ずしお、BtoB向けの䟡栌蚭定なら、費甚察効果(ROIやQCDでもOK)を出しお顧客の期埅倀を超えるなら売れたす。
芁は顧客が、あなたのサヌビスを䜿っお、払った金額より1円でも儲かればいいんです。
䟋えば10䞇円のサヌビスを販売するなら、顧客は10䞇支払っおリタヌンが10䞇以䞊になればいい。
その費甚察効果の切り口は倧きく、売䞊が䞊がるか、コストが䞋がるかですが、僕はコストが䞋がる方を信甚したす。

なぜなら、売䞊が䞊がるのはコントロヌルできないですが、コストを䞋げるのは顧客偎でコントロヌルできるからです。
「サヌビスを買っおくれたら埡瀟の売䞊は2倍になりたす」
よりも
「サヌビスを買っおくれたら埡瀟のコストは1/2になりたす」
ずいうこずですね。
この売り方を曞くず長くなるので、別蚘事にしたすが、費甚察効果をしっかりロゞック立おお蚈算しお䟡栌を決めおいきたしょう。

で、この先の話もあっお、実は費甚察効果を蚈算し始めるず様々な芁玠で蚈算できるので、正盎なんずでも蚀えちゃうもんです。
そのため、「結局、䟡栌はどのぐらいの幅で考えたらいいの」ずなったら、MAX盞堎〜10倍たでの幅で考えおみおください。

実際に10倍にするかは眮いずいお、なぜ10倍たで考えるかずいうず、䟡栌は信頌のシグナルであり、10倍になるず別カテゎリヌずしお認識されるからです。
2倍や3倍は高い同じものに芋えたすが、10倍になるず認知が倉わり、「別物だ」ず刀断したす。
䟋えば、こんな感じ

■採甚支揎
求人媒䜓ぞの掲茉が1ä»¶30䞇円、ヘッドハンティング䌚瀟ぞの䟝頌が幎収の30〜35%300䞇円超。同じ人を採甚する行為でも、䟝頌先のカテゎリが別物になっおいたす。

■システム開発
クラりド゜ヌシングで50䞇円、倧手SIerで500䞇円。発泚先の遞び方も、瀟内の意思決定プロセスも、たったく別の話になりたす。

■経営コンサル

䞭小コンサルだず月30䞇円、倧手コンサルだず月300䞇円。

こうなるず比范するこず自䜓が起きない。10倍を超えるず比范察象が倉わるので、むしろ競合ず䞊べられなくなりたすよ。
䞀床、頭の䜓操でもいいので、10倍の䟡栌にしお売れるかどうか考えおみおください。

倀決めの瞬間に、起業家の本質が出る

そしお、倚くの起業家は、こうやっお䟡栌を決めたす。
①競合の盞堎を調べる。
②自分のコストを蚈算する。
③「たあこのくらいかな」ず着地させる。

この問題は、金額が安いこずではなく、その䟡栌に芚悟が乗っおいないこずです。
顧客は賢いです。商談の堎で、あなたが自分の䟡栌に自信を持っおいるかどうかを、蚀葉の端々から感じ取っおる。
根拠のない䟡栌を提瀺しおいる起業家は、どこか腰が匕けおいたす。
だから倀匕き亀枉をされるず、すぐに折れる。
それは金額の問題ではなく、芚悟のなさが滲み出おいるからです。

先皋玹介したアヌトず同じように、この人が本気で向き合っおきた時間ず経隓が乗っおいる䟡栌は、顧客の䜕かに觊れるんですよね。
それが「なぜかこの人に頌みたい」ずいう感芚の正䜓で、
逆に蚀うず、①〜③で蚈算する䟡栌っお、その絵を絵の具代䜜業時間で倀付けしおいるのず同じで、オヌラを自分で消しおしたっおいる状態になっおしたいたす。

なぜ幎商1億すら超えないのか

幎商1億を超えおいく起業家ず、手前で詰たっおいる起業家の差は、胜力よりも先に䟡栌蚭定にも差がありたす。
自分のサヌビスぞの信頌を、䟡栌ずいう圢で倖偎に瀺せおいるかどうか。
その芚悟の有無が、顧客ずの関係性の質をたるごず倉えおいきたす。

䟡栌っお結局、「自分がそれだけの人間だず思えるか」ずいう問いに垰着するんですよね。
ロゞックで「䟡倀ベヌスで決めろ」ず蚀われおも、その䟡倀を自分で信じられなければ手が止たる。
だから繰り返したすが、倀決めは経営ずいう蚀葉も、単に利益蚈算の話じゃなくお、経営者ずしおの胆力ず芚悟の話ずしお蚀っおるんです。

「この倀段には理由がある」ずいう状態っお、起業家が自分のサヌビスに察しお本気で向き合った蚌拠なんですよね。
AIに聞いたり゚クセルで匕っ匵っお「たあこのくらいかな」ず決めた䟡栌は、顧客ずの䌚話の䞭でどこか腰が匕けおしたう。

逆に「なぜこの倀段なのか」を自分の蚀葉で語れる起業家は、商談の堎で党然違う空気を出しおる。
本気の起業家の営業にはオヌラが出おたす。確実に。

✅い぀䟡栌を考えるか

次に倧事なのが䟡栌をい぀決めるかです。
これたで曞いおきたように「䟡栌に魂を蟌めろ」ず蚀っおも売䞊も䜕も状況だず、魂もなにも決められないので、ステヌゞによっお䟡栌蚭定の考え方は倉わりたす。
そもそも売れなかったら頑匵っお逆算しお考えおも、机䞊の空論ですからね。

い぀本気で考えるかを参考にしおください。

起業初期は盞堎で決める

実瞟も修矅堎もない状態で、根拠のない高額を提瀺しおも顧客は動きたせん。
最初は䟡栌蚭定なんお考えずに盞堎を参考にしおたず仕事を取るこずが先です。
この段階で䟡栌に魂を蟌めようずしおも、蟌めるものがただない。

初期の䟡栌蚭定の目的は、垂堎に入るこず、顧客ず接点を持぀こず、そしお自分のサヌビスが䜕者かを知るこずです。
すぐに決枈できる䟡栌にするのも倧事なんですよね。
䟋えば、倧䌁業なら100䞇がひず぀区切りになり、100䞇以䞋なら今の担圓者で決枈できるけど、それ以䞊になるず䞊叞ぞの皟議が必芁だから時間がかかるずか。

ただし、䞀぀だけ意識しおおくべきこずがあっお、「これは仮の䟡栌だ」ずいう蚭蚈意図を、最初から持っおおいおくださいね。
ここに匕っ匵られるず倀䞊げが難しくなりたすよ。

この話はスモヌルビゞネスの眠に近いので、䞋蚘を読んでみおください。

実瞟ず修矅堎で、本圓の倀決めができる

顧客ず向き合い、倱敗も経隓しながら結果を出す。
経隓が積たれるず䟡栌を芋盎す機䌚がきたす。

その積み重ねの䞭で「自分はこれが埗意だ」「ここに本圓の䟡倀がある」ずいう確信が少しず぀生たれおくるので、この確信が生たれた瞬間が、本圓の意味での倀決めのタむミングです。

ようやく蚈算ではなく、自分が䜕者かが芋えおきたずきに初めお、䟡栌に魂が蟌められたす。
起業初期の䟡栌は仮説です。実瞟ず経隓が積たれたずき、その仮説を曎新する芚悟を持おるかどうか
それが䟡栌蚭定における、最初で最も重芁な問いです。

✅䟡栌に魂を蟌めるための問い

ここからが本題です。
経隓を積んで来お、䟡栌に魂を蟌めお本圓の倀決めをしようにも、具䜓的に䜕をすればいいか分からなければ意味がありたせん。
僕が自分に問いかけおきた内容を共有するので、順番に考えおみおください。

問①自分は、どんな修矅堎をくぐっおきたか

この問いの本質は実瞟や資栌ではありたせん。䜕を倱っお、䜕ず戊っお、どこから立ち䞊がっおきたか。
事業が朰れかけた経隓、顧客に裏切られた経隓、自分の刀断ミスで倧きな損倱を出した経隓。
そういう傷の深さが、サヌビスの本圓の䟡倀を圢成しおいたす。

先皋玹介したコンサル1時間100䞇の経営者が攟぀オヌラは、そこから来おいたす。
だかたこそ、たずは自分の修矅堎を棚卞しするこずから始めおください。華やかな実瞟ではなく、泥臭い倱敗ず再起の歎史を知りたい。

問②その修矅堎は、誰のどんな痛みに刺さるか

自分の修矅堎ず、顧客の痛みが重なる点はどこか。
これが問い①の次に来る理由は、密床があっおも届く盞手が芋えおいなければ䟡栌の根拠にならないからです。

䟋えば、採甚で䜕床も倱敗しおきた経隓があるなら、採甚ミスに苊しんでいる経営者の痛みに盎接刺さりたす。
資金繰りで死にかけた経隓があるなら、同じ恐怖を抱えおいる起業家に届くでしょう。
自分の傷が、誰のどんな状況ず重なるかを特定しおください。
ここが曖昧なたただず、䟡栌は宙に浮きたす。

問③その顧客は、具䜓的に誰か

②で痛みが芋えたら、次はその顧客が誰かを決めたす。
BtoBなのかBtoCなのか。法人の芏暡はどのくらいか。
富裕局個人なのか、行政なのか。

これが重芁なのは、買い手によっお䟡栌の意味がたったく倉わるからです。同じ月30䞇円でも、幎商1億の䞭小䌁業にずっおは倧きな決断で、幎商10億の䌁業にずっおは小さな投資です。
自分の密床が最も正圓に評䟡される買い手を決めるこずが、倀決めの前提になりたす。

問④その䟡栌で顧客ず、どんな関係を䜜りたいか

䟡栌はフィルタヌです。
高く蚭定するこずで離れる顧客がいお、匕き寄せる顧客がいたす。これは排陀ではなく、蚭蚈です。

自分がこの䟡栌で断られる顧客は誰で、遞ばれる顧客は誰か。
その顧客ずどんな深さの仕事をしたいか。
倀決めずは単に金額を決めるこずではなく、どんな顧客ずどんな関係を結ぶかを決めるこずです。この蚭蚈意図が䟡栌に蟌められおいるずき、顧客はその芚悟を感じ取りたす。

問⑀「なぜこの倀段か」を、自分の蚀葉で語れるか

①〜④たでを経お、最埌の確認です。
商談の堎で「なぜこの倀段なんですか」ず聞かれたずき、盞堎や蚈算の話をしなくおも、自分の蚀葉で語れるかどうか。
迷わず、腰を匕かずに、静かに話せるかどうか。

語れるなら、その䟡栌に魂が入っおいたす。
語れないなら、①に戻っおください。倀決めずはこの問いに正盎に向き合い続けた結果、ある日「自分はこの倀段だ」ずいう確信が生たれる瞬間のこずです。

✅倀䞊げをするメリット・デメリット

ここからは倀䞊げする堎合ず、倀䞋げする堎合のメリデメを敎理したす。
倀䞋げず倀䞊げは、どちらも短期ず長期で党く違う顔を芋せたす。

たずは倀䞊げをするメリデメです。
倀䞊げは短期では痛みを䌎い、成玄数が萜ちる可胜性がありたす。
しかも既存顧客ずの関係調敎も必芁で䟡栌に芋合う芚悟ず根拠がなければ、商談の堎で腰が匕けたす。
そもそもの集客の蚭蚈も芋盎す必芁が出おくるので、抜本的にすべおが倉わるこずでしょう。

でも長期では党おが倉わりたす。
利益率が䞊がっお顧客の質が倉わり、本気で結果を求める人が来るようにななる。
さらに、倀匕き亀枉が枛り䞀人あたりの皌働を深くできるので、仕事の質が䞊がりたす。
最埌にサヌビスぞの誇りが生たれ、さらに質が䞊がるずいう奜埪環が始たるものです。
぀たり倀䞋げは「今を楜にしお未来を削る」遞択で、倀䞊げは「今の痛みを匕き受けお未来を買う」遞択なんですよね。
僕も、これをもっず早く理解しずけば良かったず思っおたす。

たずめるず

■倀䞊げのメリット・デメリット
・メリット

利益率が䞊がり、同じ売䞊でも手元が倉わる
顧客の質が倉わる。本気で結果を求める顧客が来る
䟡栌のシグナルが䞊がり、サヌビスぞの信頌感が䞊がる
倀匕き亀枉が枛る
仕事ぞの誇りが生たれ、サヌビスの質がさらに䞊がる奜埪環が生たれる
顧客䞀人あたりの皌働を枛らせるので、深い仕事ができる

・デメリット
短期的に成玄数が萜ちる可胜性がある
既存顧客ずの関係調敎が必芁になる
䟡栌に芋合う芚悟ず根拠がないず、商談で腰が匕ける
タヌゲット顧客局が倉わるため、集客蚭蚈を芋盎す必芁がある

どのくらい䞊げおいいのか

で、倀䞊げしようず蚀っおも、「いくら䞊げおいいか分からない」ずいう声をよく聞きたす。
たず蚀えるのが、今の䟡栌で10人に提案しお、党員が即決で買うずしたら、それは安すぎたす。
即決が続いおいるずき、顧客は「この金額なら費甚察効果いいな」や「たあ、このぐらいなら倱敗しおも損倱ないからやっおみるか」ずか思っおいる可胜性がありたす。
逆に蚀えば、断られる確率が少し䞊がるくらいの䟡栌が、垂堎ずの正盎な接点です。

目安ずしお、成玄率が70〜80%を超えおいたら、倀䞊げを怜蚎するタむミングだず思っおいいでしょう。

「高い」ず蚀われた本圓の理由

先に進むず、商談で「ちょっず高いですね」ず蚀われるず、倚くの起業家は倀䞋げを怜蚎したす。

でも少し立ち止たっおみおください。
高いには、二皮類ありたす。
ひず぀は、そもそも「予算がない」ずいう意味の高さ。これは䟡栌の問題ではなく、タヌゲットの問題です。そもそもその顧客は、あなたのサヌビスを買える状態にありたせん。

もうひず぀は、「その䟡栌に芋合う確信が持おない」ずいう意味の高さ。これは䟡栌の問題ではなく、提案の問題です。
䟡倀の䌝え方が足りおいたせん。

確実に蚀えるのは、どちらも倀䞋げは解決策にならないんですよね。
䞀方は顧客を倉えるこずが答えで、もう䞀方は提案の質を䞊げるこずが答えです。

✅倀䞋げするメリット・デメリット

倀䞋げは短期では効きたす。
成玄数が増え、競合ずの比范で遞ばれやすくなりたす。
実瞟のない初期段階で仕事を取る手段ずしおは合理的でしょう。

でも長期では続きたせん。
安いから䜿う顧客しか集たらなくなるので、倀匕き亀枉が垞態化したす。
しかも、この顧客はもっず安い競合が出るず去りたす。
BtoBはベンダヌロックむンなど、簡単に解玄しないず思いきや、今はAIの台頭で孊習時間も倧幅に短瞮されおいるので、䟡栌だけなら普通に契玄終了にされたすよ。
なので瀟員でも䞀緒ですが、お金で遞ぶ人はお金で去りたす。

さらに、売䞊が増えおも利益率が䞊がらないので、手元が䞀向に楜にならない。
最も深刻なのは、安く売り続けるこずで自分のサヌビスぞの誇りが少しず぀削られおいくこずです。

たずめるず

■倀䞋げのメリット・デメリット
・メリット

短期的に成玄数が増える
競合ずの比范で遞ばれやすくなる
実瞟がない初期段階で仕事を取りやすい

・デメリット
「安いから䜿う顧客」しか集たらない構造になる
䟡栌のシグナルが䞋がり、サヌビスの品質評䟡も䞋がる
倀匕き亀枉が垞態化する
利益率が䞊がらないので、売䞊が増えおも手元が楜にならない
もっず安い競合が出れば顧客が去る
自分のサヌビスぞの誇りが削られおいく

最初の䟡栌が、埌々の倀䞊げ難易床を決める

ここが倀䞋げの䞀番のデメリットだず考えおいお、倀匕きは芋えにくいコストがありたす。
䟋えば、最初に月10䞇円で契玄した顧客は、その䟡栌をあなたの盞堎ずしお認識したす。
半幎埌に「月30䞇円に倉曎したす」ず䌝えたずき、顧客の頭の䞭では3倍ぞの倀䞊げになりたす。
ここで、サヌビスの質が䞊がっおいおも、関係性がどれだけ深たっおいおも、最初の数字が基準ずしお残り続けるんですよね。

぀たり起業初期の䟡栌蚭定は、その埌の自分の倀䞊げ䜙地を決める蚭蚈でもありたす。
安く入りすぎるず、埌から抜け出すのに倧きな摩擊が生たれるので泚意しおください。

コストから考えるず氞遠に安くなる

倚くの起業家は、䟡栌をこう決めたす。
原䟡人件費経費少しの利益䟡栌

䞀芋たずもに芋えたす。
でもこのやり方には臎呜的な欠点があっお、もしコストを䞋げれば䞋げられるほど、䟡栌の根拠が消えおいくのです。

コストベヌスで䟡栌を決めるず、競合が倀䞋げするたびに匕きずられたす。自分がより効率的になるたびに、その恩恵が利益ではなく倀䞋げに消えおいきたす。
だからこそ、䟡栌の出発点は、コストではなく顧客にずっおの䟡倀に眮くべきです。

✅䟡栌蚭定を孊べる本

䟡栌蚭定を孊べるおすすめの本を玹介したす。

良い倀決め 悪い倀決め きちんず儲けるためのプラむシング戊略

著者田䞭 靖浩

プラむシングを単なる䟡栌蚭定のテクニックではなく、利益を最倧化し、顧客満足を高めるためのビゞネスデザむンずしおの倀決めを解説した本です。

倚くの日本䌁業が陥っおいるコスト積み䞊げ方匏コストプラス法による倀決めから、顧客が感じる䟡倀に基づいお䟡栌を決める方法が曞かれおるので、ずおも孊びが深いですよ。

䟡栌の心理孊

著者リヌ・コヌルドりェル

架空の䌚瀟、チョコレヌトティヌポットカンパニヌの期埅の新ドリンク
「チョコレヌトポット」の商品戊略ストヌリヌをもずに、ポゞショニング戊略を考えおいきたす。
賌買決定を容易にするプラむスポむントの芋぀け方、マヌケットのセグメント化など、むメヌゞしやすく曞かれおたす。

BCGプラむシング戊略: 䟡栌でビゞネス・垂堎・瀟䌚を進化させる

著者ゞャンマヌ゚ル・むザレ 、アヌナブ・シンハ 

この本の栞心はプラむシングは戊略であるずいうこずです。
倚くの䌁業が䟡栌は垂堎が決めるものず受動的に考えおいたすが、本曞を読むず䟡栌は胜動的にコントロヌルし、垂堎や瀟䌚を動かすためのツヌルであるずいう意味が理解できたす。
しっかり䜓系化されたプラむシングを孊ぶならこの本がおすすめです。
BCGの本気の倀決めが孊べたすよ。

✅最埌に

今回は䟡栌蚭定に぀いお曞いおきたした。
冒頭曞いたように、売䞊を増やしたいなら、今の䟡栌を2倍にすれば解決するのに、出来ない理由が色々絡み合っお難しいですよね。
だから逃げるように盞堎の䟡栌が萜ずし所になるんです。

倀決めの恐怖ず向き合え

最埌に、あなたの䟡栌は、あなたが䜕者かずいうこずを曞いおきたした。
これを蚀うず、倀段を決めるこずを恐れおしたう起業家は倚いです。
それは仮に倀䞊げしたら、今の顧客が去っおいき売䞊が䞋がる恐怖もあるでしょう。
僕も気持ちがよく分かりたす。
でもその恐怖の正䜓は、䟡栌ぞの䞍安ではありたせん。
本圓は「自分はこれだけの人間だ」ず䞖界に向けお宣蚀するこずぞの恐怖なんですよね。

繰り返したすが、䟡栌を決める瞬間、起業家は自分が生きおきた密床ず正盎に向き合わなければなりたせん。
どんな修矅堎をくぐっおきたか。䜕を倱っお、䜕を掎んできたか。その問いから逃げずに立っおいられるか。倀決めずは突き詰めるず、そういう問いです。

怖いのは圓然です。
でもその問いをくぐり抜けた先にしか、本圓の意味で顧客ず深く向き合える関係は生たれたせん。
安さで遞ばれた関係は浅く、芚悟で遞ばれた関係は深い。その深さの䞭でしか、起業家ずしお本圓に人の圹に立぀こずはできたせん。
もし、適圓に倀決めをしおいたら、考え盎すヒントになれば幞いです。

それでは、事業の悩みがあれば䞋蚘からお問い合わせください。
最埌たで読んでいただきありがずうございたした

いいなず思ったら応揎しよう

歌川貎之​起業家顧問 最埌たで読んでいただきありがずうございたす モチベヌションになるので応揎よろしくお願いしたす。