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「相方が入院しまして」#落語 #サンド#伊達みきお#活動休止

「相方が入院しまして」#落語 #サンド#伊達みきお#活動休止 えー……世の中ってのは、不思議なもんでございましてね。 健康が一番大事だ、なんてことを、皆さん口では言う。 「無理しちゃいけませんよ」 「身体を大切にしてください」 「仕事より健康ですよ」 ……ところが本人が休むと、 「で、代役は?」 これが現代社会でございます。 えー、先日、サンドウィッチマンの伊達みきおさんが、体調不良で病院へ行った。 調べてみたところ……脳梗塞。 これは驚きました。 伊達さん、51歳。 若いですよ。 いや、51歳を若いと言っていいのかどうかは、私も分かりません。 ただね、人間、51歳くらいになりますとね、 「まだまだ若いですよ」 と言われると嬉しいんですが、 そのあと必ず、 「でも無理は禁物です」 が付く。 ……若くないんだよ。 最初からそう言え。 で、幸い早期発見だったそうで、大事には至らず、現在は入院してリハビリ中。 ここは本当に良かった。 ところがですね。 相方の富澤たけしさん。 伊達さんが入院している病院へ行った……のかどうかは知りませんが、メールのやり取りをしている。 伊達さんが病院で、 「食事が足りない」 と増量を要求したそうで。 ……脳梗塞の患者がですよ。 「飯、もっとくれ」 って。 伊達みきおらしい。 病院ってのはね、患者が、 「もう少し食べたい」 と言えば、 「健康のために我慢してください」 なんて言うところだと思ってた。 ところが伊達さんは違う。 「足りない」 「増やせ」 ……病院まで富澤さんとの漫才の舞台にしている。 しかも富澤さんが、暇だろうと思って病院の怖い話の動画を送った。 すると伊達さん、 「ふざけんなマジで! 霊安室近いんだぞ!」 ……いいツッコミですねぇ。 病人とは思えない。 いや、病人だからこそ出るツッコミなのかもしれない。 普通だったら、 「怖いからやめてよ」 ですよ。 伊達さんは違う。 「霊安室近いんだぞ!」 ……地理情報まで入ってる。 怖い話より病院の立地が怖い。 しかし、こういう話を聞きますとね、改めて思います。 人間ってのは、何が起きるか分からない。 昨日までテレビに出て、 笑わせて、 ラジオで喋って、 全国を飛び回っていた人が、 突然、病院のベッドにいる。 人生なんてものは、予定表通りにはいかない。 ところが世の中は、予定表通りに進めようとする。 サンドウィッチマンはレギュラー番組が10本以上。 テレビ、ラジオ、ライブ。 10月にはライブツアーも予定されていた。 ところが伊達さんが入院した。 当然、中止。 当たり前ですよ。 人間の身体よりライブツアーを優先したら、それこそ本末転倒。 ……ところが日本人はね、 「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」 と言う。 病気になってまで謝る。 これが日本人のすごいところであり、 ちょっと怖いところでもある。 病気ですよ。 犯罪じゃない。 寝坊でもない。 脳梗塞ですよ。 それでも、 「関係者の皆様にご迷惑を……」 と謝る。 いやいや、 迷惑じゃない。 生きて帰ってくることが仕事ですよ。 芸能人だって人間なんだから。 テレビ局も、 スポンサーも、 ファンも、 番組表も、 全部一回止めればいい。 ……ところが止まらない。 一人休むと、 「じゃあ代役を」 となる。 これが現代社会。 人間が機械みたいに扱われている。 機械なら部品交換すれば動きますが、 人間はそうはいかない。 だから富澤さんも、 「自分は相方の面白いところを隣で見るのが好きだから、あまりピンの仕事はしたくない」 と。 いい話ですよ。 普通ならね、 「これで俺の時代が来た!」 と思うところですよ。 相方が休んだ。 自分だけになる。 これはチャンスだ。 ところが富澤さんは、 「相方が帰ってくる場所がなくなると困る」 と言う。 ……これがコンビなんですね。 相方がいないと寂しい。 でも仕事は来る。 テレビは待ってくれない。 だから一人で出る。 そして伊達さんが戻ってきたら、 「おかえり」 と言える場所を残しておく。 実にいい話です。 ただね。 富澤さん、最後にこう言ってる。 「戻ってくる頃には、俺が疲れて交代で休むと思います」 ……これですよ。 最後に笑いを入れる。 サンドウィッチマンは、こういうところが強い。 人生が大変な時でも、 笑いを忘れない。 考えてみりゃ、落語も同じですよ。 昔から人間は、 病気になったり、 金がなくなったり、 女房に怒られたり、 仕事をクビになったり、 いろんな目に遭ってきた。 それでも最後に、 「まぁ、いいか」 って笑った。 それが落語ですよ。 人間なんてものは、 完全じゃない。 だから面白い。 健康な時は、 「明日やろう」 と言う。 病院に入ると、 「明日が来ればいいな」 と思う。 この差ですよ。 普段は当たり前だと思っているものが、 突然、ありがたくなる。 飯が食える。 歩ける。 喋れる。 笑える。 隣に相方がいる。 ……それだけで十分なんです。 伊達さんには、まず身体を治していただきたい。 テレビもラジオもライブも、 全部あとでいい。 富澤さんも大変でしょうが、 しばらく一人で頑張っていただいて、 伊達さんが戻ってきたら、 また二人で、 「ちょっと休みすぎたな」 なんて言いながら、 舞台に立ってもらいたい。 そして客席から、 「おかえり!」 と言われる。 これが一番いい。 芸人にとって、 舞台より大事なものがある。 ……帰ってくる場所ですよ。 人間も同じ。 仕事を休んでもいい。 予定をキャンセルしてもいい。 人に迷惑をかけてもいい。 ただ、 生きて帰ってくればいい。 それで十分なんです。 ……とはいえ富澤さん。 伊達さんが戻ってきたら、 今度は二人で病院の怖い話をやってください。 タイトルは、 『霊安室の近くで漫才』 ……誰が見るんだ。 ……いや、 サンドウィッチマンなら、 見るかもしれませんね。 どうも、ありがとうございました。

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うっちー ユーチューブアドレス https://www.youtube.com/channel/UCGkI3Cpu_a6yvizyqQLbKKA 全部聴きたい方は、公開してますそこで、聴いてください( ´∀` )