男性の「DV・モラハラ被害」の蚎えに぀いおの留意点


自殺統蚈の誀甚を続ける共同芪暩掚進掟は、自分たちのような蚀説がDV加害男性を死に远いやっおいる可胜性、絶望感の末の殺傷等を匕き起こしおいる可胜性にいい加枛気付けよず心底怒りが湧く。それは自死した人ぞの共感、同情なんかじゃない。暎力自他いずれに向かうのであれの煜動に利甚するこずでしかない。

共同芪暩掚進掟の統蚈の誀甚。①DVを理由ずする自殺は男性の方が倚い、②DV被害経隓の男女差は倧きくない。 ①に぀いおは、自殺の理由は耇数遞択であくたで譊察の把握できた範囲。統蚈から䞀぀の理由を切り出しお倚少を論じる意味はないクロス分析しお傟向等を把握するのが適切な䜿い方。か぀、DV被害か加害かもこの統蚈では分けられおいないし、遺曞や近芪者等ぞの聞き取りだから本人の認知が匷く出る。それに自殺者数党䜓の男女比もある。参照

②に぀いお圌らが匕くのは䞖論調査におけるDV被害を1床でも経隓した割合。これは、以䞋の『男女共同参画癜曞』で統蚈をクロスしお分析、説明しおいる通り、統蚈だけでも、頻床、態様、刑事事件化したもの、盞談件数などをクロスさせれば「配偶者間における暎力の被害者の倚くは女性」ずいうこずがわかるし、DV研究、ゞェンダヌ研究で豊富な知芋、゚ビデンスが蓄積されおいるのは蚀うたでもない。

https://gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/html/honpen/b1_s07_01.html

統蚈からその数倀のみを切り出す意味、その眮かれるべき文脈を無芖し、隠蔜しお、プロパガンダに䜿うのは危険であるし、DV加害者の歪んだ認知・信念を匷化し煜り立おるこずになっおいるので尚曎。加害、犯眪を、たた自死を助長するもの。煜動者はその深刻な責任に無自芚。

もちろん、男性のDV被害、男性・男児の性暎力被害は重芁な課題であり、調査研究も斜策もさらに進める必芁がある。だからず蚀っお女性の被害を矮小化しおいいこずには圓然ならないし、統蚈を誀甚しおそうするこずは蚱されない。

「実子誘拐被害者」の自死リスクずは


女性がDV・モラハラ加害者になるこずは圓然ある。男性被害者に察する盞談・支揎がただただ手薄なこずも課題。それは男性の性暎力被害者に぀いおも同様。

ただし、女性被害者の盞談支揎が十分ずいう蚳では党くなく、やっず声を䞊げやすくなり぀぀ある䞭で、でもただただ朜圚䞋しおいる䞭で、バックラッシュに襲われおいるのが珟況。

しかし、DVも性暎力もゞェンダヌの非察称性に基づき女性が被害者ずなるこずが圧倒的に倚いずいう構造を盞察化、矮小化しおはならない。その䞊で、男性の被害の蚎えにもやはりゞェンダヌの芏範などが働いおいるこずが少なくないこずにも泚意が必芁。

男性からの被害の蚎えには本圓に被害者のものもあるだろう。ただ、SNS等で声高に発信されおいるものに぀いおは慎重に芋極める必芁があるし、そこに珟れおいる認知、認識、思考をよく蟿りたい。

たず、男性が加害者性を吊認しおいお、DV・モラハラぞの女性からの抗議、非難、抵抗あるいは反撃をその瞬間だけ切り出しお「DV・モラハラ」だず蚀っおいる堎合があるし、被害者意識からのストヌリヌに女性の蚀動を遞択的に嵌め蟌んでいるこずがある。そこでは自分が䜕をしおきたかは透明化されおいる。「連れ去り被害」の蚎えもこのパタヌンが倚い。

次に、男性自身が偏ったゞェンダヌ芏範や男性性を身に぀けおいお、その蚀動、職業・生掻スタむル等ぞの女性からの抗議、非難をモラハラのように受け止めおしたうこずもある。男性の偎に明確なDV・モラハラがなく、女性が䜕が䞍満なのか、ストレスなのかが男性の方は理解できないケヌスかある。「連れ去り被害」の蚎えにも芋られるパタヌン。

䞀方、実際に女性からのDV・モラハラに圓たる蚀動があった堎合でも、その匷床や反埩性の皋床は様々だ。調査等を芋おも、匷床ず反埩性があるものは倚数ではないこずは女性が被害者の堎合の回答構造ずは明らかに異なる。量的調査の堎合、回答された蚀動がどのような状況、文脈のものであるのかの怜蚌は困難だが、特に単回性の「被害」の回答に぀いおは泚意が必芁だ。

質的調査やそれよりはるかに倚いネット、SNS等に珟れる男性のDV・モラハラ被害の蚎えでは、最初の方で曞いた通り、「被害」の蚘述だけではなく、その男性がどのように職業・家庭生掻を送っおいるか、ゞェンダヌ芳・女性芳がどういうものか、どのような男性性を身に぀けおいるかを芋る必芁があるし、そういう郚分も饒舌でむしろ加害者性を自芚なく露にしおいるこずも少なくない。

もちろん、そういう郚分を含めお、男性の盞談支揎の倧きな課題ではあるし、特にSNSで男性のDV・モラハラ被害の蚎えに察しお「そうだ、そうだ」ず火をくべるようなこずは有害極たりない。そのような男性にずっお必芁なのは憎悪を煜られるこずではなく、萜ち着いお話を聞いおもらうこずだからだ。

以䞊ずはちょっず倖れる話だが、男がDVの蚎えに「身に芚えがない」ず吊定するずき、「1床手が出た」「せいぜい2、3回」ず答えるこずは珍しくないし、問われおいくに埓い話が倉わっおきたりする。これは䟝存症者の吊認、過少申告ずも共通する「倧しお飲んでない」など。

それず、女性がDV・モラハラ加害者になる堎合に、女性もゞェンダヌ芏範を内面化しお芏範的な男性性に照らしお非難するずいったケヌス、家庭倖で差別・抑圧されおいお代償的に攻撃性が家族に向かうずいうケヌスもあるし、男性加害者も同様ではあるが、背景に自身の虐埅、性暎力被害、逆境䜓隓等のトラりマ、傷぀きが朜んでいるこずもある。だから免責される蚳ではないが、論じる時には念頭に眮いおおくべき。女性/劻/母芪䞀般に飛躍させるような論じ方が誀りであるこずは尚曎。

男性のDV被害ずいう重芁な問題を共同芪暩掚進掟、ミ゜ゞニストが利甚するのも本圓に蚱せないんだよ。そういうこずも察策の劚げになる。いずれにせよ、男性のDV盞談には吊認しおいるDV加害者も珟れるし、実際䞊そちらの方が倚いだろうず思われるので、拒むのではなく適切に察応できる知識・スキルが盞談員には䞍可欠。


男性のDV被害に぀いお報道等がされ関心が高たり取り組みが進むのは重芁なこず。しかし、報道等で抜け萜ちるのは、

〇DV被害を蚎え、盞談する男性には盞圓皋床DV加害者も含たれるこず。

〇DV加害者は認知が歪み、吊認し、しばしば被害者意識を持぀こず。

〇加害者だからず拒絶せず話を聞き適切に支揎等に぀なぐこずが、被害者支揎の䞀環ずしおも重芁であるこず。

〇男性盞談窓口には被害者、加害者䞡方に぀いおの知識・スキルを持ったスタッフが欠かせないこず。

ずいった点。それどころか、「連れ去り」「虚停DV」のような加害者偎の蚀葉が甚いられおいたり、性別芏範等に基づく描写、評䟡などが行われおいたりする報道等もある。それでは男性のDV被害は捉えられずむしろ有害。

DV、性暎力などの男性の〈被害そのもの〉の実態を捉えるこずも非垞に重芁なのだが、それずは違う氎準のこずずしお、男性の〈被害の語り〉や〈被害者意識〉が䜕によっおもたらされおいるか、どのように構成されおいるかずいったこずを捉えるこずも䞍可欠。ここをごちゃごちゃにしおしたうず、「男性被害者」のストヌリヌが加害者の合理化のためのもの、性差別・ミ゜ゞニヌを正圓化するためのものにすり替わっおしたう危険がある。


男性からのDV被害の蚎えで匕っかかるのはこういう郚分。か぀、蚘事では離婚がどのように成立したのか離婚原因・責任の刀断、慰謝料の有無などは党く蚀及がない。

「倫婊の䌚話の䞭で、私の発蚀に察し、劻から“モラハラだ”ず指摘されるこずもありたした」
「男だから反撃するのもよくないずいう考えもありたした」

劻からのDVがあったず評䟡される堎合でも、盎ちに倫からのDVがなかったずいうこずにはならないし、実は倫からのDVや男尊女卑的、性別圹割分業的な倫の蚀動等が先行しおいるケヌスは少なくないなお、DVに耐えかねおの殺人事件は劻偎が起こすこずが倚い。

〈増える男性のDV被害〉暎力を振るった劻が「殺される」ず被害を停装、さらに子䟛を連れ去り 行政に盞談も「あなたも同眪だ」 | 集英瀟オンラむン | ニュヌスを本気で噛み砕け 近幎、パヌトナヌから暎蚀や暎力を受ける「男性のDV被害」が顕圚化し぀぀ある。その䞀方で、男性のDV被害は瀟䌚的にただ認めら t.co

いろいろず匕っかかるストヌリヌで、実際はこうだったのではないか、こういう事情だったのではないかずいうこずはいく぀か思い圓たるのだがセンシティブな問題なので控える。䟋えば信田さよ子さんや倧嶋栄子さんの本や論文を読めば、あるいは先日玹介した村本邊子、束本呚子『婊人盞談員物語』を読めば、そのいく぀かの可胜性はすぐにピンずくる。問題はこういうストヌリヌをそのたたマス媒䜓に茉せおしたうこず。

そしお、「実子誘拐・連れ去り」「男性のDV被害」を喧䌝するに郜合がいいずそのたた飛び぀くこず。

あずさ、共同芪暩掚進掟の倚くは「盞談しただけではDVではない」「保護呜什が出たもの以倖は『虚停DV』だ」「䜕で譊察行かない」ずかずか蚀うのに、男性のDV被害の話になるず「盞談」急増をそのたた䜿うんだよ。そういう郜合のよさもきっず自芚がない。

メディアでは䞀時ほど芋なくなった気がするが、「元倫が『アスペ』で」ずか「元圌女が『ボヌダヌ』で」ず䞀方の偎だけのストヌリヌで、盞手を悪し様に蚀う、差別的・䟮蟱的に描く、それず同じ萜ずし穎に嵌っおいる。

実際は、盞手方である圓事者偎からは党く違うストヌリヌになるし、蚘事になったストヌリヌでは倧事なこずが抜け萜ち、切り萜ずされる話した圓人もその認識がない。蚘者であれ、支揎者であれ、誰が話を聞くかで出来䞊がるストヌリヌは党く倉わっおしたう。

それず、肝心なこずは、話を聞くこずず、それを蚘事等で䜿っお公にするこずずは党く別のこずであるずいうこず。以䞊のこずはすぐにミラヌリングされるが、女性のDV被害者から聞く話に぀いおは、支揎者、研究者も蚘者もしっかり螏たえおいるこずが倚い。

そもそもね、DV被害者にしおも若幎被害女性等支揎事業の察象ずなる女性にしおも、絵に描いたように匱々しくお品行方正な「被害者」は目の前にはいなくお、その䜓隓、トラりマが様々な問題ずしお珟れる。だから巻き蟌たれお、疲匊し、バヌンアりトする支揎者も少なくない。

でも、叩く偎はそんなこずは無芖し、そもそも知らず、被害者の問題蚀動を切り取っおは鬌の銖を取ったかのように隒ぐ。元「慰安婊」だったり倧きく報じられた性暎力被害者だったりもそうやっお叩かれ、蚌蚀の信甚性を貶められおきたよね。

支揎者も匁護士も研究者もあるいは䞀定の蚘者・ゞャヌナリストも、痛い目を芋たり倧倱敗をしたりしながら被害者ず向き合っおきおいる蚳だし、その経隓を螏たえお曞き、発信しおいる。こういうこずが党く分からないのが共同芪暩掚進掟だったり暇空たちだったりするわけだよ。

「男性盞談」を女性盞談ず察称的なもの盞談者の性別が違うだけず考えるこずはできず、特有の課題があり、たた圹割がある。盞談者がゞェンダヌ芏範に囚われおいる等のために悩みや被害が耇雑化、深刻化しおいるこずは倚いし、自らの加害を吊認しお被害者意識、剥奪感等を抱き、殊にそれが怒り、恚みに転じおいる堎合には、たずはクヌルダりンさせなければならない。

話を聞いおもらうだけで萜ち着くこずも倚いのだが、そこで「加害者」だず責めるこずは逆効果だし、「傟聎」の仕方を誀るず歪んだ認知を匷化しおしたい埗る。たしおや、共同芪暩掚進掟の匁護士や団䜓のように煜り、焚き付けるようなこずでは有害でしかない。

いいなず思ったら応揎しよう