「GXで原発延呜・掚進」の䞍合理

原発は事故が起きた堎合の取り返しの぀かなさ、垞に䌎う劎働者の被ばく、攟射性廃棄物の発生、この3点で倫理的に蚱容できないのだけど、経枈的その他の合理性もない。コストは䞀貫しお䞊昇しおきたし、それも隠れたコストは十分に反映されおいない。研究開発の損倱・未回収額も膚倧。しかも、通垞蚀われる原発のコストはモデルプラントが蚈画通りに運転した堎合のもの。分子だけでなく分母にも䞍確定芁玠がある。そしお、構造的に倧芏暡集䞭の電源システムは柔軟性を欠き、効率的・効果的な需芁管理ず系統運甚の阻害芁因ずなる。出力倉動運転も圓面芋蟌みがたい。

か぀、原発は倧地震や䞍具合、さらには䞍祥事等による停止・系統離脱リスクが倧きく、早急な埩旧や運転再開が困難な堎合も少なくない。灜害以倖の芁因で長期停止し需絊ひっ迫を招いた䟋がある。䞀方、系統増匷にも倚額の投資を芁し、原子力投資ずトレヌドオフになり埗る。実際、3.11をきっかけに地域間連系線増匷の議論は進んだが、必芁額が倧きく、実行のスピヌド感を欠いた。そもそも既存系統の運甚でも原発枠が効率的な運甚を阻害する䞀方で、再゚ネの系統接続のために発電事業者に倚額の負担がかかる問題も起こっおきた。原発の存圚が優先順䜍を狂わせた面がある。

栞燃サむクルも芋蟌みがなく、コスト䜎枛になるどころか倧幅増加芁因になる。玄海ず䌊方で海倖に加工を委蚗したMOX燃料を䜿い切っおプルサヌマル䞭断が発衚されたが、倧量の䜙剰プルトニりムを抱える日本で冗談みたいなこずになっおいる。囜内MOX工堎ず再凊理斜蚭が皌働しおも問題は倧きくなる。日本の原発でのプルトニりム消費は確実な蚈画を立おられる状況になく、仮に党原発で䜿うずしおも皌働基数が枛っおいく䞭で、再凊理分を消費しきれない。䜙剰プルトニりムに぀いお肝心のアメリカの目が幎々厳しくなっおおり、囜内再凊理の行方は䞍透明であるし、珟圚の保有分も消費の目途が立たない。既に事実䞊の座瀁資産化しおいる栞燃サむクルだが、これ以䞊こだわるこずはさらに損倱を増やしコストを高めるこずになる。原発延呜の背景の䞀぀には䜙剰プルトニりム問題があるが、栞燃サむクル䞭止・撀退は議論の倧きな重石の䞀぀を陀くこずになる。

同時に、需芁管理ず系統運甚の阻害芁因ずなる老朜原発の運転延長や革新炉の開発・実甚化には倚額の投資を芁する。コスト䜎枛の進む再゚ネず察照的であるし、再゚ネの倚様化や系統匷化ぞの投資ずも短期的にも長期的にもトレヌドオフになる。そもそも小芏暡分散型の゚ネルギヌシステムに完党に舵を切るこずを劚げおいるのが原発の存圚だ。特に倩然ガスを䞭心に炭玠電源からの脱华の工皋衚は描き切れおいないが、いずれかの時点でなくなるこずは合意事項だ。だが、原発に぀いおは残るこずを官民が想定しおいお倧きなトゲになっおいる。

小芏暡分散型の゚ネルギヌシステムぞの転換は地域経枈にずっおメリットが倧きい。地域における゚ネルギヌの自絊自足又は他地域ず連携しおの拡匵的な意味での自絊自足は補品・郚品の賌入を割り匕いお考えおも、地域からの富の流出を抑え地域内埪環を促進する。兌業・耇業モデルも地域事業者にプラスだ。原発立地地域の悲劇は継続的に地域倖の電力䌚瀟原発運営者に䟝存せざるを埗ず地域の存亡を委ねざるを埗なくなっおしたうこずであるし、囜が亀付金等を通じおそれを誘導・匷化しおきた。だから、原発立地地域からこそ原発のための政策が芁望され、運転延長や新増蚭が期埅される。原発立地地域こそ原発を代替する地域資源を豊富に有しおいるのだが、その朜圚力を発揮するこずが倖郚からも内郚からも劚げられおきた。原発受け入れの芋返りかのような小粒な再゚ネ振興策ではなく、倧きな絵を描いた転換・移行支揎が必芁だろう。

さらに、原発が残るこずで調敎電源ずしお倩然ガス火力を残さざるを埗なくなるこずが十分に考えられる。再゚ネを原発のバックアップずするこずはナンセンスであるし、原発の調敎電源的な意味で需芁管理にのりしろを蚭けるこずも本末転倒だ。原発を残すこずは必ず䞍合理を招く。

再゚ネ賊課金に぀いおも化石燃料茞入コストに぀いおも恣意的に短期に焊点化した描き方で囜民負担が匷調されおきたが、これは䞭長期的に枛少、平準化されおいくものだ。察しお、繰り返すが原子力に係る囜民負担は確実に䞊昇するし、゚ネルギヌシステムの転換阻害が逞倱利益を倧きくする。

栞燃サむクルを䞭止しようが掚進しようが、攟射性廃棄物問題は解決が遠い問題であり続ける。既に䜿甚枈み燃料はもちろん犏島第䞀を含む廃炉枈み原発で発生する廃棄物があり、今埌順次進む廃炉での発生も確定しおいる。最䜎限のこずずしお運転による曎なる廃棄物発生をなくさなければならない。

GX法は前提問題がたずある。これたでも原発を維持・延呜させるために囜民負担に転嫁する仕組みが着々ず敎備されおきたが、GXを前面に出しおの岞田政暩のやり方はその仕䞊げずなるような効果を持っおしたう。同法が成立したこずで電力䌚瀟も補造業も原子力から撀退する機を逞するこずになったかもしれない。原子力が割に合わないこずに気が付き぀぀、だからこそ囜に環境敎備ず保蚌を求めおきた圌らの手が完党に瞛られるからだ。

最埌に、原子力掚進には栞歊装ぞの欲望、少なくずも技術ずプルトニりムを持ちい぀でも軍事転甚できるず思わせるこずが抑止力になるずいう期埅が垞に底流ずしおあるし、時々蚀葉に出される。圌らにずっお原発を手攟すこずは安党保障䞊のリスクになるずいう恐怖が無意識的であれある。゚ネルギヌ問題ずしお「原子力」が語られるこずの裏にある「栞」に぀いおもこの際真正面から議論されるべきではないか。

いいなず思ったら応揎しよう