「なぜか余裕がある人」の裏設定
同じくらい忙しいはずなのに、いつも余裕がある人っているよね。スケジュールが空いてるわけでも、お金持ちなわけでもない。でも、どこか余白がある。観察すると、共通する裏設定がひとつあった。
余裕がある人は、暇じゃない
余裕がある人=暇な人、ではないんだよね。むしろ余裕がある人ほど、案件はちゃんと詰まってる。タスクの量で言えば、わたしたちと変わらない。
違うのは、案件の処理のしかたっぽい。量を減らしてるんじゃなくて、回し方を変えてる。
たとえば、余裕がある人と余裕がない人に、同じ案件を5つ渡したとする。余裕がない人は5つ全部に「どうしよう」を発動する。余裕がある人は、5つを瞬時に「今すぐやる」「来週やる」「人に渡す」「やめる」「考え中」に仕分けて、それぞれにかける時間を別にする。
5つの案件は同じでも、頭の中の重さがぜんぜん違う。余裕って、ぼーっとしてる時間の長さじゃなくて、頭の中の整理整頓のしかたなんだよね。
「決めてあること」が多い
裏設定の核は、ここだった。余裕がある人は「決めてあること」が多い。
朝食は何を食べるか、週末はどう過ごすか、お土産は何を買うか、休日のコーヒーはどこの店で買うか。細かいことが、ぜんぶ決めてある。だから、毎回考えなくていい。迷う回数が、わたしたちより圧倒的に少ない。
「迷う」って、外から見えないけど、けっこうなエネルギーを使うんだよね。それを減らしてる人は、その分のエネルギーが余ってる。それが「余裕」に見える、っていう仕組みっぽい。
これ、外から真似しようとすると、けっこう難しいんだよね。「決めておけばいいんでしょ」って小さなことを片っ端から決めようとすると、決めること自体が新しい負担になって、結局疲れる。
余裕がある人は、決めることそのものは多くない。でも、決めたら長くそれで通す。同じ朝食を半年続けたり、同じカフェに毎週通ったり、同じ美容院に何年も通ったり。決定の回数を減らして、決定の寿命を伸ばす、っていう設計っぽい。
迷う時間を、別のものに回してる
普通の人が「迷い」に使う時間を、余裕がある人は別のことに回してる。散歩したり、ぼーっとしたり、人とどうでもいい話をしたり。生産性のない時間に、惜しみなく時間を使ってる。
これって、⑮で書いた「決断が速い人」の話とも地続き。決断が速いから余裕がある、っていうより、迷う時間を持たない設計にしてるから余裕がある。
裏設定で言い換えると、「迷うべきこと」と「迷わなくていいこと」を仕分けてるんだよね。迷うべきことは、ちゃんと迷う。迷わなくていいことは、先に決めておく。この仕分けが、外から見ると「なんか余裕ある」になる。
こういう人と話すと、いちいち「今日のランチどうしよう」「明日の服どうしよう」みたいな小さい迷いを、相手が出してこないことに気づく。たぶん、もう決まってる。決まってるから、こっちが投げかけても、迷い系の話題に乗ってこない。会話のテンポも軽くて、必要な話だけ進む。
余裕がある人と過ごすと、なぜかこっちまで余裕が出る、っていうのは、たぶんこれが理由。迷いの空気を撒き散らさない人と一緒にいると、自分も小さい迷いを手放せる。
あなたが今いちばん「毎回迷ってる」ことって、何?それ、先に決めちゃえるやつかもしれない。
