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daraz
終止符、そのあと。
「人が生まれました。生きて死にました。おしまい」
ある本に引用として書かれていた言葉だ。
これはチャールズ・シュルツの漫画『ピーナッツ』の中でルーシーがライナスから「どうか、お話してよ」せがまれて語った物語だそうだ。
人生について間違いもなく真理ではあるが、あまりにも簡素で容赦ない。
僕達はこの生き死にの間に様々な事がある。それを知りたく思う。人を知りたいと思う。自分を知って欲しいと願う。
書物を読めばその片鱗に触れる、伝記を読めば全容がわかった気になれる。歴史を知れば世の理が見えてきそうだ。
「売ります。赤ん坊の靴。未使用。」
アーネスト・ヘミングウェイが書いたとされる世界一短いとされる小説。
ルーシーと同じ事を言っているけれど、そこに一瞬、深い悲しみを捉えてしまう。
しかし、本当は「履かせる間もなくすぐ大きくなった」という可能性もある。僕も息子達に頂いた上等な服や靴がその時を待たずして入らなくなった経験がある。僕が我が子に買ったセレモニードレスは親類の間を行き来した。幸せの連鎖だ。
物語は可能性だ。読んだ人が何を思うか、捉えるかは自由だし、自分の意図が伝わらない事もある。
僕はそれを知った。
書いた事である人を悲しませもした。
でも僕はもう、書くことをやめない。
