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私の好きなアート「天国への梯子」-草間彌生

草間彌生さんが亡くなった。
世界的評価を得た日本を代表するアーティストだ。
カボチャや水玉模様の印象的な作風で知られ、芸術に興味の無い人でも彼女の作品を観たことがある人は多いだろう。

私も何度も美術館で鑑賞している。
水玉の細かい筆致を間近で眺めるのが好きだった。

草間さんの生地である松本市の松本市美術館にも訪れたことがあり、そこで展示されていたのが「天国への梯子」だった。

「天国への梯子」は撮影不可能な作品だったため写真は無いが、画像検索すれば雰囲気は伝わると思う。

光っている水玉の梯子の上下に鏡があり、合わせ鏡になっている。まるで梯子が上にも下にも無限に伸びているように見えるのだ。

単純な作品だけど、強く引き込まれた。
上も下も果ては無く、どこまでも続く。まるで天国へと届くかような梯子だけど、それは無限に到達できないというニュアンスもあるのだろうか。
天国を目指すという行為は、この無限の梯子を登ることと同じなのかもしれない。
希望も絶望も同時に感じさせる、面白い作品。

なにより、その造形。
ぼんやりと暗闇に光る梯子が、無限に上下に伸びている。
上を見ても下を見ても同じ光景で、上下の感覚も失われていく。
ずっとこの場所に囚われていたくなるような、奇妙な心地よさがあった。

ただ眺めているだけでも心が浄化されるし、意味を考えても奥行きがある作品で、松本市美術館で鑑賞した作品の中で最も心に響いた。
草間彌生さんと聞くと、真っ先にこの作品が頭に思い浮かぶ。

2026年8月27日現在、草間彌生さんの特集展示で鑑賞できる。
また、松本市民限定で8/28~8/30のあいだ、特集展示「草間彌生 魂のおきどころ」を無料開放するそうだ。

私はまだ、香川の直島にあるかぼちゃのオブジェを観たことが無い。いつか必ず訪れたい。
作品を通じて、私たちは草間さんと繋がり続けることが出来る。


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