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『天幕のジャードゥーガル』第3話 -消しえぬ炎ー

『天幕のジャードゥーガル』第3話 -消しえぬ炎ー

これまでシタラは、知人が次々と殺されたり亡くなったりする中で、恐怖と絶望を感じながらも、自分がどうすればいいのかわからないまま連れていかれるしかありませんでした。

そんな中、通訳のシラから「成り上がるチャンス」だと声をかけられ、シタラはここで初めて、自分はこれからどうするのかを考えます。

そして思い出したのが、ムハンマドの言葉。

そこからシタラが導き出した答えが、「たった一人でもあらがう」という決意だったのだと思います。

この「一人でも」という言葉は、単純に一人でも頑張るという意味だけではなく、これまでの出来事から、もう誰も信用できない、自分自身を頼りにするしかないという思いも含まれているように感じました。

そして決意すると、シタラの行動は早かった。

原論の通訳をすることになり、そこから敵の言葉や文化、考え方を知ろうとします。目の前にあるものをどんどん吸収し、自分の中に取り込んでいく姿を見て、ここで初めてシタラの芯の強さや賢さがはっきり見えてきた気がします。

今までのシタラは、過酷な状況の中でただ翻弄されているようにも見えましたが、今回を見ていると、急に強くなったというよりも、もともと持っていた賢さや行動力、本来の性格が解放されたように感じました。

「このままでは終われない」と考え、自分にできることを探し、決めたらすぐに行動する。

そんなシタラの姿から、ただ守られるだけの主人公ではなく、これから自分の意思で運命にあらがっていく人物なのだということが見えてきました。

第3話は、物語が大きく動いたというだけでなく、シタラという人物を知るうえでもかなり重要な回だったと思います。

正式なサブタイトルを見て、「消しえぬ炎」という言葉の意味が少しわかった気がしました。


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