【ついに新作公開】ノーランはいつも、家に帰りたい。
みなさまこんにちは、U-NEXT映画部の清武です。
夏、なんだか慌ただしく過ごしていたら、あっという間に9月になっていました。体感まだ3月くらいです。
昨日試写で沖田修一監督の『さとこはいつも』を拝見しました。これが本当に素晴らしい映画だったのですが、「文章を書く」ことが大きなテーマである映画で。愛おしい登場人物たちに想いを馳せながら、彼女たちのような物語は紡げないなあと、でも文章ってまずは書いてみないと始まらないよなぁという気持ちで、今回もポチポチとnoteを更新していきます✏️
さて、今週末からいよいよ、クリストファー・ノーランの『オデュッセイア』の先行公開が始まりますね。当然ながらいち早く観に行きたい気持ちと、絶対に池袋のIMAXの良席で観たい気持ちとが心のなかで戦っておりまして、座席に強いこだわりがある勢としては後者が勝ちそう…となると予約合戦が少し落ち着いてから行くか…?など、時間がない中いろいろと考えております。この、座席を選んだり、自分の予定と映画のスケジュールとを見ながら悩んだりする時間が好きです。

そんな『オデュッセイア』、以前のnoteにもちらっと書いたのですが(いつもノーラン話ですみません)、「おうちに帰る物語である」という意味で『ダンケルク』とすごく似ているのではないか?!と思っています。中身を観ると全く違う可能性もありつつ、前情報を読む限りではかなり可能性が高いです。そして、海の物語。自称『ダンケルク』オタクとしては、ノーランがまた海を撮ってくれたことがあまりにも嬉しいです。ちなみに『インターステラー』にも、非常に印象的な海のシーンがあります。かつ、『インターステラー』もまた、おうちに帰ろうとする物語。この点、ノーランはなにか強く意図してやっているのか?聞いてみたいところです。
そんなノーランの真意はいつか特大出世をして直接お聞きするとして、個人的に思うのは、どこか無機質なノーラン映画の世界の根底に、「帰りたい」という本能みたいなものが眠っているのが面白いなあ…と。いやいやもちろん、人間が持つ豊かな感情をたくさん描いてくれてはいるんですけども(『インターステラー』はとてもエモーショナルですし、『オッペンハイマー』もまさに、葛藤や苦悩を描いた映画でした)、最近のノーランのやりたいことリストの一番上に常時あるのは、「いかに観客に体験させるか?」だと思うのです。
そうなった時に注力するのはきっと、迫力のある映像や、音、ノーランが得意とする時間軸の意図的な操作など、映画の中の「しくみ」の部分。人物たちの感情を読み取って感動してください、ではなく、ノーランの世界の凄まじさにただただ震えてください、というイメージです。キャラクターの心の機微を繊細に描くことよりも、その世界を作ることに力を入れているイメージがあり(IMAX社に動作音を抑えたフィルムカメラを新開発させてしまうのも、そのこだわりの延長線上なのでしょう)、このバランスが完璧だったのが『インターステラー』であり、世界の創造に良くも悪くも力を入れすぎてしまったのが『TENET テネット』だった、と感じています。
という感じで、感情以外を描くことに強くフォーカスが当たっている、という意味で、先ほど「無機質」という言葉を使ったのですが、一方で、「家に帰りたい」って、めちゃくちゃ人間の本能。物語や映像という、ある意味理性的なもので感動させようとしている1本の映画の推進力が、実は人間の本能、というノーラン作品のアンバランスさが、たまらなく、とんでもなく面白いなと思います。さらに、この「帰りたい」というのは、見方を変えれば「平穏な状態に戻りたい」みたいな感情でもあると思っています。そういう意味では、『メメント』も『プレステージ』も、『インセプション』も、もう戻れない平静を追い求める物語のような気がしていて、ノーラン、いつもどこかに帰りたがってるね、なんてことを思いました。
そんな中でまもなく公開の『オデュッセイア』。今回はどんなバランスで来るのか?本当に本当に楽しみです。大好きなキリアンが出ないこと、ノーラン組常連のケネス・ブラナーやゲイリー・オールドマン不在であることは結構悲しいのですが、ノーランの新作を同時代で観られるということ自体がもう幸せなので、文句は言いません!ちなみに、『ダンケルク』でハイランダーズ(ハリー・スタイルズの部隊)の1人を演じたブライアン・バーネルが出ているらしく、ひっそりと楽しみにしています。
ということで、今回のnoteはここまで。
次回のnote当番の頃には『オデュッセイア』を観ているはずなので、感想をまた書かせてください。暑さ寒さが交互に来る季節、良い映画とともに元気にお過ごしください🍁
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私もいくつか予習して行こうと思います🎬️
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