【AI時代の人間哲学③】技術の進化=幸せ、と言う思い込み:幸せは、知能や科学技術でなく、それを何に使うのかで決まる。人間性を育てる教育が最重要。
「知能や科学技術の進化=幸せ」と言う思い込みを改めよう
人類は、これまで驚くほどのスピードで知能を発達させてきました。科学を発展させ、電気を発明し、自動車や飛行機をつくり、コンピューターやインターネットを生み出しました。そして今、AIという新しい知能まで創造しています。
知識は増え、技術は進歩し、私たちの生活はかつてないほど便利になりました。しかし、その一方で、戦争はなくならず、環境問題は深刻化し、人間関係の悩みや孤独感、ストレスは増えています。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。その答えは、とてもシンプルです。知能の進化と、人間性の進化は別のものだからです。
知能とは、「できること」を増やす力です。より速く、より効率よく、より正確に物事を実現する力と言えるでしょう。
一方、人間性とは、「何のためにその力を使うのか」を判断する力です。
思いやり、誠実さ、責任感、感謝、節度、利他の心、自然との共生といった価値観は、人間性の領域にあります。
例えば、包丁は料理をつくることも、人を傷つけることもできます。AIも、多くの人を助けることも、偽情報を大量に広めることもできます。技術そのものに善悪はありません。それをどう使うかを決めるのは、人間です。
つまり、知能は「力」を与え、人間性は「方向」を決めるのです。
車に例えるなら、知能はエンジンです。エンジンが高性能になれば、より速く走れます。しかし、ハンドルを握る人が目的地を間違えれば、高性能な車ほど速く道を外れてしまいます。
技術も同じです。人間性というハンドルが育っていなければ、進歩は必ずしも幸福につながりません。だからこそ、AI時代に本当に必要なのは、AIより賢くなることではありません。
AIを正しく使える人間になることです。知識を増やす教育だけではなく、人間性を育てる教育がこれまで以上に重要になります。
他者を思いやる力。
自分を見つめる力。
自然と共生する感覚。
社会全体を考える視点。
これらはAIには代替できない、人間だけが育てられる能力です。
21世紀は、「知能競争」の時代から、「人間性競争」の時代へ移りつつあります。
競争とは、他者を打ち負かすことではありません。誰がより人間らしく生き、より多くの人を幸せにできるかという挑戦です。
技術は、人を幸せにするための手段です。その目的を忘れたとき、便利さは人間を支配し始めます。だから、これからの社会で最も大切なのは、技術を進歩させることだけではありません。
人間性も、それ以上の速度で進歩させることです。
知能は便利な未来をつくります。しかし、人間性が、その未来を幸せなものにするのか決めるのです。
今日も、読んで頂きありがとうございました。
豊かな人生への案内人
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