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【実践】Cursorで新規事業立ち上げを3倍速にした話 〜AI浸透後のBizDevの役割を考える【非エンジニア】

どうも、スマートバンクで事業開発を担当しているushiroです。好きな動物は猫です。

非エンジニアでもCursorを使いたい!

コードは書かないけどCursorを使ってみたいんです。だってみんな楽しそうだから!

そんなことを思っていると、ちょうど「新規事業を立ち上げ、今から約1か月後に検証版をリリースする」というミッションが生まれたので、Cursorとともにチャレンジしていこうと思います。

Cursorって何?という人はChat GPTに聞いてみましょう。

僕はGemini派

・・・

【1.5か月後】

はい、無事リリースと初期検証を終えました。

結論としてはCursorの活用で、自身のタスクにかかる時間の40%くらいを圧縮できました。

僕は以前からChatGPT等はしっかり活用している方(多分)ですが、その上で削減できたので生身の状態と比べたら1時間あたりの効率は3倍くらいでやれているのかもしれません。

実際にどんなことをやったのかと、AIが浸透した世界のBizDevの役割と生存戦略について考えてみます。

なぜCursorを試したのか?

従来のチャット型AIツール(ChatGPTなど)のBizDev業務利用に限界を感じていた

ChatGPTなどの登場により、多くのBizDev業務が効率化されました。しかし、実際に活用する中で以下のような課題を感じています

  • ツール連携の欠如: 他のツールと連携し一貫したワークフローが構築しづらい。すっとコピペ作業している

  • タスク統合の問題: 1つのタスクは遂行できても、複数タスクを統合したり、生成結果を次のステップに活かす際に人間の介入が必須

特に後者は僕にとって大きな課題でした。僕はチャット型AIの利用頻度は多い方ですが、使えば使うほど、AIの生成したバラバラな情報をいい感じにまとめあげる「人力エージェント」のような状態に陥っていました。それでも確かに効率化はしていたものの、このようなAI出力の統合作業は「事業家」としてのBizDevの本分ではないでしょう。

時間とリソースを創造的な価値創出や戦略立案に使いたいのに、情報整理や統合に多くの時間を割いてしまっているのはBizDevあるあるなのではと思います。

これらの課題が解決できればという期待と、新しいツールへの好奇心からCursorの使用を始めました。

流行りに乗りたかった

正直に言うと

ちなみに、ポリシーとしてコードを書くことは手を出さないようにしています。なまじそれっぽいものが生成できる時代になりましたが、素人が手を出すとトータルで時間の無駄になると思っている派です。使われないものを作らない。

今回は「Cursorで非エンジニアでもコードを書いて動かせるから良い!」みたいな方向ではなく、いかにもBizDevな事業立ち上げタスクが効率化できるかにフォーカスしていきます。

コード生成、趣味としては色々やってる

食わず嫌いではないよ

Cursorを作業のコアにして、新規事業を立ち上げてみた

新規事業立ち上げでの活用例

実例を出すわけにもいかないのでここからは、架空のサービスを立ち上げる体でBizDevによるCursor活用を紹介していきます。


お年玉先取りサービス "Happy New Money"」という新サービスをつくります。

このサービスは:

  • 年末前に、親族からもらえるお年玉の額をAIが予測

  • 予測額の一部(最大80%)を手数料を引いて3か月前に受け取れる

  • 実際のお年玉は自動的にサービス側へ入金される仕組み

  • 差額が発生した場合は1月中旬に精算


架空のサービスなのであしからず

開発予定なし!

コンセプトが決まったら、以下のようにラフなプロンプトをCursorに入力し、右カラムのチャット欄で生成を依頼します(モデルはcloude-3.7-sonnet-thinkingでやっていきます)。

生成されたテキストを、Cursorのエディタ上で手動&AI生成を繰り返しながら編集し、Notionに出力します。

MCPという機能でごにょごにょする。セキュリティまわりは要確認!

わかりやすい記事は以下

60分で作る!新規事業立ち上げの下ごしらえ

①事業の短期的な理想像と初期リリース構成づくり

Cursorへの指示: 

## Cursorへの指示

お年玉先取りサービスの5か月後の理想像について詳細に記述してください。以下の観点を含めてください:
1. ユーザー数と成長曲線
2. 収益構造と予測売上
3. 必要なシステムインフラとスケーラビリティ
4. 最適な組織体制と役割分担
5. 主要なKPIと成功指標

また、この理想像を実現するために最初の1ヶ月で検証すべき最重要な仮説を3つ抽出し、その理由と検証方法を提案してください。

具体的なアウトプットとして、以下の内容をまとめてください:
1. サービスのビジョンステートメント(一文で表現)
2. 5か月後のユーザー数と売上目標(数値で具体的に)
3. 重要な3つの検証仮説とその検証方法

最後に、この内容をNotionで管理するための適切なデータベース構造も提案してください。具体的には:
- プロジェクトビジョンページの構成
- KPI管理用データベースの項目
- 仮説検証用データベースの構成

ビジュアル的に整理された形で、Notionでの管理が効率的にできる形式で出力してください。 

生成内容:

  • Cursor上の動き

だいたい2分くらい
  • Notionに出力されたもの

Cursorエディタ/Notionどちらかを編集してもチャットで同期作業をお願いできるのでラク

②市場調査・競合分析

市場調査や競合分析もサクサク生成していきます。既に実施した専門家による調査結果を直接取り込んだり、それを前提とした生成をすることで精度も担保できます

Cursorへの指示

「日本のお年玉市場と先払いサービスに関する詳細な調査レポートを作成してください。以下の内容を含めてください:
1. 日本の年間お年玉市場規模と推移
2. 年齢層・地域別のお年玉平均金額統計
3. 若年層の年末年始の消費傾向と金銭ニーズ
4. 国内外の類似先払いサービスの事例と成功要因
5. このビジネスモデルに対する潜在的な法的・倫理的課題

特に、Z世代の金銭感覚や親族間の金銭的関係性に関する最新の傾向に注目してください。」

生成内容:

  • Cursor上の動き

「お年玉市場」の真面目なレポートが生成された
  • Notionに出力されたもの

Notionに書き出してくれるとサクッと共有できるのでとても助かる

③todoリストとスプリントスケジュールの設定

チームのtodoとスケジュールのたたき台をさくっと生成してもらいます。面倒なNotion DB作成も自動化できます。

Cursorへの指示

「お年玉先取りサービスの開発における1ヶ月のスプリント計画を作成してください。以下の要素を含めてください:
1. 全体スケジュール(4週間の工程表)
2. 優先度付きのtodoリスト(担当者割り当て含む)
3. 各スプリントでの目標と成果物
4. デイリースタンドアップで確認すべき項目
5. リスク管理とバッファの設定

特に、少人数チーム(BizDev2名、エンジニア0名、デザイナー0.5名)で最速で進めるための工夫を盛り込んでください。」
  • Cursor上の動き

  • Notionに出力されたもの

DBのプロパティ設定も細かく設定済み。ビューを変えればガントチャートとしても利用可

④ユーザーサポートの準備

実際のユーザーからの問い合わせを推測し、対応するテンプレを生成します。サービスローンチ前にFAQやサポート体制を整えておくことで、いざというときも慌てずに済みますね。

Cursorへの指示

「お年玉先取りサービス "Happy New Money" のユーザーサポート体制を構築するために以下の内容を作成してください:
1. 想定されるよくある質問(FAQ)とその回答(最低20問)
2. カスタマーサポート対応マニュアル(初期対応からエスカレーションまでのフロー)
3. 以下のシナリオに対する対応スクリプト:
   - 予測額と実際のお年玉額に大きな差がある場合のクレーム対応
   - 支払い遅延や入金確認ができない場合の対応
   - システム障害発生時の一次対応
   - ユーザー情報変更リクエスト対応
4. 緊急時の対応フローチャート
5. 効率的なユーザーサポート体制のための人員配置と役割分担

特にZ世代の特性を踏まえた、親しみやすく信頼感のあるコミュニケーションスタイルを意識してください。」
  • Notionに出力されたもの

「想定よりもお年玉が少なかった」という悲痛なお問い合わせにも真摯に対応するマニュアルが生成

⑤フローチャートの作成

ユーザーの利用フローや、事業検証の進め方などはテキストだけではメンバーや経営陣に伝わりません。figmaをいじるのは億劫、、というときもさくっと生成できます。

Cursorへの指示と出力されたもの

「ちょっとここ変えたい」はエディタを直接編集すればOK
画像化も簡単にできる

はい、ここまで約60分です。自分だけでやるのと、どちらが早いでしょうか(めちゃくちゃ早い)。

作業フローの中にAIが統合されている世界線、捗りすぎる

BizDevの役割が変わりそう

AIが浸透した世界のBizDevの役割を考える

事業をつくるタイプのBizDevの主な役割は、非連続成長を遂げるための目標設定・事業計画策定・実行マネジメントです。

この3つに直結するタスクに、いかに意志を込められるかが重要です。

しかしながら、意志を込める「器づくり」に多大な時間がかかるのが実態です。

Cursorを使ってみて、「器づくり」をAIと共創することで時間・労力を大幅に圧縮し、意志(魂)を込める出力を最大化できるのではと感じています。

BizDev、コードは書かないけど企画書・リスク調査・事業計画・実行計画・プレゼン資料と書くもの多い!!
CursorでAIとのシンクロ率を高めてサクッと形にして、意思決定の醍醐味だけ人間がもらっちゃいたい。

要するにこれ

生身のBizDevの強みってなんだろう

将来的には「全部AI BizDevに置き替えた方が事業が進む」という可能性もあるでしょう。タスクを圧縮しまくった先に残る"生身の部分の価値"ってどこにあるんだろう?という点を考えてみます。

①身体的フィードバックの活用

AIはまだ一般的な情報とプロジェクト内の情報を文脈として活用する程度であり、人間のほうがハイコンテキストな場面は強いはずです。

「事業がPMFしかけたときの、するっと数値が伸びるときの感覚」や「多額の投資をした事業がコケたときの全社会の空気」、「他部署との軋轢で事業が進まなくなったときの無力感」など、

状況 × 環境 × 感情・身体感覚をかけ合わせて文脈を保持できるのは、もうしばらくは人間ならではのものでしょう。

「相手の言い分が合理的だが、こういうときは押し切るべき」
「数値の微妙な違和感から新しいニーズをひらめく」
といった身体感覚やひらめきと組み合わせた思考・意思決定は今後さらに重要になるかもしれません。

②質の高い一次情報を得る

一定の情報が揃ったうえでの高速思考はAIがやってくれるので、いかに質の高い一次情報を取ってきてAIにインプットできるかが差別化になります。

現場に出てユーザーの動きを見たり話を聞いたりといった行為は、もうしばらくは人間に分がありそうです。ネットにない重要情報をどう手に入れるかに時間を使うことになるでしょう。

③懇願・感謝・謝罪力

AIはまだ人間が納得するような謝罪はできません。しかしドラえもんが人間に謝っているイメージはあるので、そのレベルのプロダクトが出てくるまでは人間に優位性がありそうです。

BizDevは他チームに突然のお願いをしなくてはいけないことも多く、懇願と謝罪そして感謝の繰り返しです。他者のサポートを受けるスキルは人間のならではなのかもしれません。

Cursorでタスクが早くなった分、チームや関係各所の方々に前倒しで無理なお願いをしてしまうこともありました。感謝の意思表明は人間としてしっかりしていきたい所存です。

AIが浸透すると誰でもタスクが早くなるので、BizDevはより一層の人間力と、アート思考な意思決定力が問われるようになるかも

そんな気がする

まとめ

Cursor、めっちゃ便利です。

チャット型AIと進める仕事は、神にお告げを賜る作業を繰り返す感覚でしたが、Cursorはサイコミュ搭載のガンダムに乗った感覚です(多分)。

事業をつくれ、とカーソルが言っている

作業フローの中にAIが統合されていることがここまで効率を上げてくれるとは、体感するまで想像もつきませんでした。

今回実際にCursorとともに事業を立ち上げてみて、かかる時間を大幅に減らせました。早く市場に出せたので、いつもより早く失敗できました。

小さく早く失敗し次の課題を見つけ、早く改善版を出す。このサイクルを高速で回し、自分がより多くの打席に立つための機会づくりをAIに任せていく。

これがBizDevとAIとのよい共創かなと感じています。

あとがき

この記事もCursorで作成した結果、いつもの1/3の時間で書き上がっています。今後は3倍の発信ができますね。


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