🌙4つの国③ フローラの森とフェアリーキャット 〜癒しの魔法〜
この物語は、チュチュ・テイルの世界を旅する記録です。
シルエットで描かれた猫たちや動物たちが暮らす世界✨
はじめての方は固定記事からどうぞ🌙
リボルテの街をあとにして、私は花の橋を渡りました。
きらめきに包まれていた世界から、少しずつ空気がやわらいでいきます。
橋は、色とりどりの花でできていて、一歩進むたびに、やさしい香りが広がっていきました。
その先に広がっていたのは、花と緑に満ちた森——
「フローラ」。

風がそっと吹き抜けるたびに、花の香りが広がり、心までほどけていくようでした。
音もやわらかく、時間の流れさえゆっくりに感じられます。
ここは、何かを頑張るための場所ではなくて。ただ、「心地いい」と感じることを大切にしていい場所。
小道を進んでいくと——
ふわりと、花の香りが強くなりました。
視線を上げると、花に囲まれるようにして、ひとりの猫が佇んでいます。
やわらかな羽を背に、淡い色のドレスをまとったその姿は、まるで森そのものが形になったようでした。
彼女は、そっと花に触れながら静かに微笑んでいます。
私はゆっくりと近づき、そっと声をかけました。
「ここは、とても気持ちがいい場所ですね」
彼女は小さくうなずき、やさしく答えます。
「ええ。花たちは、ちゃんと気持ちを受け取ってくれるんです」
その言葉は、とても静かで、けれど心の奥にじんわりと広がっていきました。
何かを頑張るでもなく、
何かを証明するでもなく。
ただ、感じること。
ただ、受け取ること。
それだけで、こんなにも満たされる時間があるのだと、私ははじめて知りました。
彼女の名前は、フェアリーキャット。

フローラの森で、花とともに生きるプリンセスです。
そばにいるだけで、呼吸がゆっくりと整い心がやわらいでいく。そんな存在に、私は静かに癒されていました。
しばらくすると、彼女はそっと手のひらを差し出しました。
そこには、小さな花のしずく。
それを受け取ると、ほんのりあたたかくて、胸の奥がじんわりゆるんでいきます。
気づかないうちに抱えていたものが、少しずつほどけていくような感覚。

フローラの森は、“癒しの魔法”が流れる場所。そしてフェアリーキャットは、そのやさしさをそっと届ける存在。
森の丘から、ふと遠くを見ると——
甘い香りをまとった村が見えました。
やさしさに包まれたあとに訪れるのは、どんな時間なのでしょうか。
次は、しあわせがあふれる場所へ——
エトワールの旅は、まだ続きます。

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