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【雑感】余暇の選択肢が増えてるのですよね、とは。

ここ最近「子どもの読書(マンガ)離れ」な話題を目にすることが増えています。分析軸は様々にあるようですが、ちょうど2年ほど前に出版販売額とかメモしていたなぁ、、なんて思い出してみたりも。

※取次ルート/出典『出版指標 年報 2025年版』
※取次ルート/出典『出版指標 年報 2023年版』

確かに2021年以降の「出版販売金額」は全体として右肩下がりですが、「電子出版(書籍・雑誌含)」の金額自体は上がっているようで、ここが今後伸びていくのかどうか、といったところでしょうか。

また、少し切り口は異なりますが、、

出典:第70回学校読書調査(2025年)「過去31年の学校読書調査結果の推移」
(「公益社団法人 全国学校図書館協議会」サイトより抜粋)
出典:第68回学校読書調査(2023年)「過去31年の学校読書調査結果の推移」
(「公益社団法人 全国学校図書館協議会」サイトより抜粋)

学校読書調査については、2024年は小学生は伸びたようですが、2025年は全体的に下降傾向にあるようです。

出典:第70回学校読書調査(2025年)「過去31年の学校読書調査結果の推移」
(「公益社団法人 全国学校図書館協議会」サイトより抜粋)

一つ興味深かったのは「不読者」との指標。なんでも「5月1か月間に読んだ本が0冊の児童生徒」の割合との事ですが、、ここ最近「不読者数が増えている」のは、いい加減コロナ禍の余波といった話でもないでしょうし、少々気になります。それでもまぁ、2000年代前半と比べるとマシみたいですが。

4 保護者の役割(法第6条関係)
父母その他の保護者は、子どもの読書活動の機会の充実及び読書活動の習慣化に積極的な役割を果たすものとすること。

5 関係機関等との連携強化(法第7条関係)
国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策が円滑に実施されるよう、学校、図書館その他の関係機関及び民間団体との連携の強化その他必要な体制の整備に努めるものとすること。

出典:「子どもの読書活動の推進に関する法律の施行について(通知)」
(『文部科学省』ホームページより抜粋)
※取次ルート/出典『出版指標 年報 2025年版』

当研究所では電子出版の市場規模を2014年より発表しているが、この9年間で市場は大きく拡大した。なかでも電子コミックの成長が著しい。電子市場におけるコミックのシェアは年々増しており、今や9割を超えている。紙+電子のコミック市場でみると、2019年以降新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要によって映像化作品が大ヒット。22年は巣ごもり需要が終息してきたものの5年連続でプラス成長となった。いまや出版市場全体におけるコミック(紙+電子)のシェアは4割を超え、依然として拡大傾向にある。

出典:「日本の出版販売額」
(出版科学研究所)

その上で一つ、、ここ10年で「電子コミック」の比率は劇的に上がってはいますが、さて、これの「利用者」はどうなのだろうか、との点は気にしておきたいところです。

1990年代くらいまでは「マンガは読むけど文字だけの本は読まない」と語る小中高生はいくらでもいたし、書店でも「子どもが買うのはマンガばかり」と言われたものだが、今やそういう位置にマンガはいない。

マンガは若年層において「紙の本と大差ない」程度の読書率になっている。
10代でも「日常的に読む」+「たまに読む」人は3~5割にすぎず、まったく読まないという不読者が4~6割いる。

出典:「子どもはマンガ離れしているのではなくマンガアプリに移行している」論の虚妄
(「飯田一史氏・記事」2026年4月8日)

卑近の一例にはなりますが、うちの息子(大学3回生)は読書をすることは苦にはならないようですが、日常的に読んでいるかというと、そうでもないようです。

小中の頃は、雑然と並べていた『ドラゴンボール』や『鋼の錬金術師』、『3月のライオン』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『ちはやふる』を本棚や屋根裏から引っ張り出して自分の部屋に抱え込んだり、『ブルーピリオド』を誕プレに全巻希望したりしていました。

自分のお小遣いでも『チェーンソーマン』や『NARUTO』などを集めていたようですし、、あとは、小説でもいわゆるラノベ(YA?)から普通の小説までそこそこに部屋に転がっていることもありました。

が、日常的に読みふけっているかというと、決してそういう感じではなく。タブレットやスマホを触っている時間の方が長いだろうなぁ、とは思います。ドラマやアニメもよく見ているようですし(たまに寝落ちしています)。

少し前に「ジョジョ」も10年ぶり位に元の部屋に戻ってきましたし、『チェーンソーマン』は処分していたような(映画は何度か観にいっていたようですが)。

自分の世代(アラフィフ)だと、学生の小遣いで手を出しやすい娯楽はそれこそ、マンガや小説を書店や古本屋で立ち読みからのまとめ買い、友人との貸し借りなんて感じでしたが、今の子たちは「スマホ」でソシャゲの無料から微課金な感じでしょうか。

経験としては変わらずに、手元に残るかといえば、どちらも(特に雑誌類)物理的には残らないような気がするのは、いつの時代でも変わらないのかもしれません、と、自分も両親が「どんな娯楽」を楽しんでいるのかあまり気にしたことないですし。

「可処分時間」をどう割り当てるのかはそれぞれ異なるでしょうけど、「新規層」を取り込めないサービスはジャンル問わずに衰退していくだけだよなぁ、、なんて思っていたら、「同時接続性の喪失」との興味深いご意見をTLで拝見。

かつて雑誌の回し読みが担っていたような「クラス全員が同じ話題にいる状態」が、個々のスマホに封じ込められて消えてしまったようです。

僕らの少年マンガ編集部が取り組むべきは、その「マンガの同時接続性」をデジタル時代に再設計することだと思っています。

ちょうど1年前の今の時期、「ジークアクス」が"はねた"のもこの「同時接続性」だったのかなぁ、なんて事を思い出しながら。

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