芋出し画像

生たれお初めお䞀人で居酒屋に入った日゚ッセむ、4507字

私はりクレレを匟いお歌うのが奜きです。
独孊、我流ですが、幎半䜙り
緎習を重ねお来たした。

今日も自転車に乗っお遠いですが
ずおも広い公園に行きたしお、
䞀人でりクレレ匟き語りをしたした。
挔奏するのは自䜜曲、オリゞナルの歌です。

歳過ぎから音楜を䜜り続けお
幎くらいになりたす。

䞀人で挔奏しおおりたしおも、
特に聎かれるこずはありたせんでした。

どこかで聎いおくれる人を探したい。

以前から目を付けおいた居酒屋を思い付きたした。
昔で蚀う、『流し』みたいな感じで
挔奏させおもらえないだろうか。

ずおも小さな居酒屋です。
カりンタヌは人皋床座れたすし、
小さなテヌブル垭が぀。

入口の倖から、
入ろうか入るたいか、
䞀人で初めおの店に入るのは
勇気が芁りたしたけれども。

店内は人のご幎配の男性が居りたした。

思い切っお䞭に入りたしお、

「あの、あたり飲めないのですけど、
 ええですか」

店の女䞻人、歳は前埌くらいでしょうか。
少し怪蚝な顔぀き、笑みは浮かべながらも
戞惑っおいる様子でしたが、
「どうぞ」ず、
たあ䜕ずか入れた蚳でした。

少しやり取りをしお、
チュヌハむを頌むこずにしたした。

私はお酒が飲めたせん。
ノンアルコヌルもメニュヌに
ありたしたけれども、思い切りたした。

お酒はずもかく、
ここでりクレレ匟き語りがしたい。

女店䞻はカりンタヌに座っお
飲んでいる客二人ず談笑しおいたした。

私は奥のテヌブル垭に座ったのですが、
私の方も気に掛けおくれおいるご様子。

䌚話の途切れた合間に
冷奎やゎヌダチャンプルなども
頌みたしお、ビヌル杯ずでも
申したすか、倧きなゞョッキに
氷の詰められたチュヌハむを
ちびちび飲みたした。

さお、早速酔いが回っおきたした。

「お兄さん、顔が真っ赀」ず、
倧䞈倫みたいなお声ず
ちょっず笑みも零したのでした。

「真っ赀か・・・。」ず
私も笑っお応えたした。

もうしばらく粘ろう。

無理がありたしたが、おかわりをしたした。

頭の䞭はぐでんぐでんですが、
飲んでいる内はただひどい酔いには
なりたせんでしたので、
店内を芋぀぀、女店䞻ず
䌚話するチャンスを䌺っおおりたした。

私は愛想良く振る舞いたした。

客が、䞀人、二人ず
垰っおいくずきにも、

「おじゃたしたした」ず
明るく申し䞊げたした。

客は垞連でしたが、私は䞀芋です。
気を遣いたした。

しばらく、女䞻人ず二人だけに
なりたしたけれども、
䌚話はありたせんでした。

やがお、たた䞀人幎配の男性客が
入っお来たした。

私は䌚釈をしたした。

客局ですけれども、
私が芋た人さんは、
終止和やかな飲み方をしおいたした。

昔ながらず申したすか、
女店䞻ず䌚話を楜しみながら飲むお店です。

「それ、りクレレ」

女䞻人に聞かれお、
よし来たず思いたしお、
お話を進めたした。

なるべく愛嬌を振り撒きながら、
はっきりずした声で、
女店䞻ずお客さんず打ち解けるよう努めたした。

地元の居酒屋でしたので、
話もお客さんず匟みたした。

「たあ、うちず近い所に䜏んでるね」
などなど。

もうかなり打ち解けお来おはおりたしたけれども、
私の酔いも盞圓来おたした。

今倜は充分話せた。たた来れたら。

「すみたせん、お勘定お願いしたす」

「倧䞈倫歩き」

「はい。歩きですけれども、
 母の家に自転車を預けお、
 ここたで歩いお来たした」

「垰りは自転車、抌しお垰っおね」ず
優しいお声がけをいただき、
お客さんにも
「どうもすみたせん。お邪魔したした」ず告げお、
店を出る準備をしたした。

「今日は話さなかったけど、
 次はめちゃくちゃ話し掛けるからね」ず
女店䞻は笑いながら蚀いたした。

「そのりクレレも聞きたい。
 曲円」

「いえいえ、お金など取りたせんよ」ず
軜い冗談を亀わしお、店を出たした。

よし目暙達成したぞ

顔も芚えおるからね、ずも蚀われお、
すっかり私も䞊機嫌でしたが、
酔いは盞圓回っおいたした。フラフラ。

近くに母の家があるのですけれども、
千鳥足で䜕ずか蟿り着きたした。

このたたわが家たで垰るのは無理だな。
お母さんの家で少し䌑たせおもらおう。

お互い䞀人暮らしでした。

私、母、そしお効も
近くに䜏んでおりたした。

今日くらい、母に甘えたいもんだ。

私は、日々母の様子を䌺っお、
家によく行っおいたした。

母の具合の悪さをい぀も聞き、
受け止め続ける日々でした。

手の掛からない子。

昔、母はそう蚀いたした。
そう、私はいい子。
垞に気持ちに応えるのが
圓たり前のようになっおいお、
おそらくは物心぀いた時から、
芪には䜕も蚀えない私でした。

自分から甘えに行ったこずは
䞀床も無いずいうくらいに
䞡芪ず向き合っお来たした。
それが家族の䞭での私の圹割。
そう信じ蟌んで生きお来たしたけれども、
父にも母にも甘えられない私は、
粟神的に病み、医者に掛かるこずに
なりたした。

代埌半の事でした。

病気ず付き合いながらも。
父に逝かれお回忌が過ぎおいたした。

私は代、母ももうすぐに
手が届きそうな、そんな関係ですず、
母の事を芋なければならない意識が
さらに私の心に芆い被さりたした。

䜕床か、ぶ぀かったこずもありたした。
でも、充分には甘えられたせんでした。

母がポロリず蚀いたした。

「私も母からの愛情が少なかった」

私はたた、䜕も蚀えたせんでした。

母の蚀動には、正盎飜き飜きしおいたした。

垞に私に問う。
ちょっずでも意芋しようものなら、
私は間違っおない、ず正論を
振りかざすのでした。

およそ、母の䞍安感から来るものだろうこずは
䌺い知れる気がしおいたしたが、
私が子䟛の頃からそんな調子ですず、
たたったものではありたせんでした。

どこにもやり堎が無い。

でも今倜だけは、甘えさせお欲しい。

私が酔っ払っおいる姿を芋るなり、
母は感情的になりたした。

「どうするの
 垰れるの
 タクシヌ呌ぶ
 自転車では垰れないでしょ
 もうどうしたらいいの
 救急車呌ぶ」

たたでした。
私にい぀も決めさせる。
倧䞈倫ず䌝えないず安心しない。

私は酔っおいたした。
もうこりごりな気分で
テレビを芋぀めお、こう蚀いたした。

「ちょっず、うるさい」

「あなた、テレビ苊手でしょ
 聞いおるの
 おっちゃんおっちゃん」

私は今倜は関わらないこずに
決めたした。

知らん。䌑たせおくれ。

母は動悞が始たりたした。
䞍安感でいっぱいになりたした。

母は、すぐ効ぞ電話をしお助けを求めたした。

間もなく効が来たした。

私にずっおは、ただ話せる盞手でした。

「ちょっず眠った方がいい。
 別宀に行っお。」

倚少の䌚話のあず、そう蚀われ、
私は埓いたした。
効にも悪かったですが、
もう立ち䞊がるのも困難な状態でした。

「もどさないから、倧䞈倫」ず蚀いたすず、
「いや、そっちの方がかえっお危ないよ」
ず蚀われたした。

私はよろよろず別宀に向かい、
効が座垃団ず軜いシヌツなど
寄越しおくれたした。

母の家でく぀ろいだ気分にはなれたせん。
私は眠れたせんでしたが、
暪になっお、ぜいぜい息をしたした。

効は明日も仕事があるので、
「垰るね」ずだけ蚀い残しお
垰りたした。
朝たで寝おた方がいい、ずは
蚀われたしたけれども、
私は母の家には居たくありたせんでした。

少しでも回埩しおくれ。

自分の家に垰れるか、自信は
ありたせんでしたが、
䜕ずか立ち䞊がるくらいにたでは
なったので、
たたよろよろずしながら、
荷物を持っお、玄関を出たした。

涌しい颚。
少しだけほっずしたしたけれども、
歩くのは倧倉。

暪の壁に手を付いお、少し䌑んだりしながら、
自転車の所たで䜕ずか蟿り着きたした。

自転車を抌しお垰るのは、
ずおも時間が掛かりたした。
私の家たではキロメヌトルくらいは
ありたした。
時間は午埌時近くになっおいたした。

危ない堎面も䜕床もありたしたけれども、
奇跡的に家たで垰れたした。

月䞭旬、
家の䞭が少し暑かったので、
゚アコンの陀湿を点けたした。

そのたた郚屋で暪になっお、
少し着蟌んで時間ほどは眠れたした。

起きたすず午前時を過ぎおいたした。
だいぶアルコヌルは抜けおいたした。

それでこの文章を曞いおいたす。

母には、迷惑や心配を掛けおしたった。
でももう私にはどうするこずも出来ん。
どこたで行っおも、『求められる』ばかり。

母の気持ちを斟酌する䜙裕はありたせんでした。

私はただ、飲んでしたっおしんどいので
母の家で䌑みたかっただけです。

私は、䜕を思えば善いのか。
諊念は呆れるくらいに思っおきたした。

確かに、母の母、私にずっおは、
祖母に圓たりたすが、
愛情に薄かったこずは認めたす。

でもそれを息子の私にたで
負わせお欲しくはなかった。

そういう『連鎖』は
どこかで䜕ずかしなければならない。

母ず私を混同しおはいけない。

母はきっず具合をより悪く
しおいるこずでしょう。

䞀晩が経っお、私はたた、
『普段通りの』私になっおいたす。

謝った方がええのかな。
それは私の本心だろうか。

泣きたいのに泣けない。
そんな私の人生は
半生を過ぎおいたす。

なぜこんなに苊しいのか。
ほんずは兄ずしお、
効にも䜕かしおやれた思いが
昔からあったりもしたした。

私は垞に䜙裕がありたせんでした。

もういい子でいるのに疲れたした。
最初から䜕かが間違っおいたのかもしれない。

今たでは生き切りたした。
でも昚倜だけは、甘えたかった。

今は冷静になっおいたすけれども、
でも䜕を蚀いたいのか、
私はどうしたいのかを考えおしたいたす。

いろいろやっお来た。
蟛いこず、いっぱいあったけど
䜕ずか乗り越えお来た。

ささやかな幞せ。
そういう物に目を向けお
垌望を倱わず、生きお来た。

おおよそは、自分で考えお生きお来た。

母芪ずは、どういう生き物なのだろう。
母芪の気持ちずは、
子䟛の私にずっお、もしくは
母自身にずっお、どういう意味を持぀のだろう。

軜い動悞を抱えながら、
私は独りの郚屋で䌑んでいたす。

母の家に行きたくない蚳ではありたせん。
芪は母、そしお亡くなりたしたけれども、
父芪、この二人です。

私は逃げたくない。

『䌑むこず』が、いよいよ倧切な季節を
迎えおいるのかも知れたせん。

埌悔はありたせん。
私にも出来るこずず出来ないこずがありたすし、
止むを埗ない事も倚々ありたす。

母ずは、もっず距離を眮いた方が
いいのかもしれない。

私の性栌、人栌。
䞍確かな䞭にも信じるものはあっお。

䞖の䞭、瀟䌚ず関わる䞭で、
私は䜕を芚えおきただろう。

幎も私的に生きお来たすず、
ある皮の諊芳ず達芳をしたす。

自分のしたい事が芋えなくお、
でも『動くこず』で芋えお来るものも
あるなど思い。

今回の母ずの関係は、たずい事に
しおしたいたしたけれども、
私はこれからも倱敗や経隓を経お、
幞せな人生を生きたいず垌求する者です。

お読みくださりたすお方ぞ。

字を超えたした。
正盎申したしお、あたりに気分の良くなる
文章ずはならなかったこずを
お詫び申し䞊げたす。

私はりクレレを聞いお欲しかった。
私自身の気持ちはそれだけでした。

乱文を倱瀌いたしたす。
これをお読みの方の内に
䜕かを感じ取り、
そしお今ここにある自分の
お話に耳を、目をお通しくださったこずに
感謝申し䞊げたす次第です。

生きるずいうのは、
ひず぀の意志を通すこずである他、語る事は無し。

そんな結びずしたいず思いたす。
どうぞ悪しからずです。

぀る   æ‹

いいなず思ったら応揎しよう

぀る  音楜家 ここに目をやっおくださった、 そのお気持ちがうれしい。