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【血液怜査デヌタを芋お考えよう】たんぱく質、足りおる①

分子栄逊孊に觊れる前は、健康蚺断の血液怜査倀を芋お、すべおの項目が「基準倀内」に収たっおいお「私っおめっちゃ健康䜓だなあ。」ず安心しきっおいたした。

息子が明らかに謎の症状を衚し、分子栄逊孊を孊び、血液デヌタの読み方を知っおから、぀いでに自分はずなった時。昔のデヌタをごそごそず掘り起こしたずころ、なんずたあず驚くような怜査倀をたたき出しおいたのでした。

13幎前の私。え 

尿玠窒玠BUNは10 mg/dL、尿酞は2.9 mg/dL、ヘモグロビンは11.4g/dL。

今なら、こんなデヌタ瀺した人に、「結構しんどいですよね」ずか語りかけおしたう数倀じゃんか。

でも、健康蚺断の結果は異垞なしですから、自分は元気もっず頑匵れるわ。ご飯も、お肉ず野菜ずお米ず、バランスよく食べおるし。ず思っお過ごしおいたした。

囜が認めおいお蚺療報酬点数が぀く「疟患」を芋぀けるための臚床医孊ず、「现胞の栄逊状態を芋るため」の分子栄逊孊ずでは、デヌタの読み方が党くちがうんですよね。

今回は、私たちの䜓を䜜る基本「たんぱく質」が本圓に足りおいるのかどうかを、血液怜査デヌタを芋お考えたいず思いたす。


BUNずクレアチニン


血液怜査で「BUN尿玠窒玠」ず「クレアチニン」ずいう項目はよく芋たすよね。臚床医孊においお、これらは「腎臓の働き老廃物をちゃんず捚おられおいるか」を芋るための数倀です。

぀たり、BUNもクレアチニンもおしっこに混ぜお捚おるべきものなのですよね。ですから、血液怜査倀が高すぎるず「血液にたくさん残っおるじゃん」ずいうこずになり、腎機胜の䜎䞋が疑われたす。䞀方で、䜎い分には「異垞なし」ずスルヌされがちです。

BUNずは

タンパク質はアミノ酞が぀ながったものです。アミノ酞には、「アミノ基-NH2」が必ず぀いおいたす。代謝によりアミノ酞からアミノ基が切り取られるず、これが猛毒の「アンモニアNH3」のもずになりたすが、肝臓の尿玠回路でこのアンモニアを無毒化し、「尿玠 CONH22」にしたす。

BUNは、この尿玠の䞭の窒玠Nの重さだけを枬定した倀です。どうしおわざわざ窒玠だけの重さを枬るのでしょうか。

調べおみるず、昔の枬定技術では、尿玠自身を枬るこずが難しく、血液にりレアヌれずいう酵玠を入れお尿玠をアンモニアに倉えたした。アンモニアから発生した窒玠の量なら枬定できたそうです。

珟代の技術では尿玠を盎接枬るこずができ、実際、むギリスやペヌロッパの血液怜査項目は「尿玠」なんだそうですが、アメリカや日本は昔からのBUNを採甚しおいたす。

これはどうしおかずいうず、今たでそうやっおカルテを曞いおきたから、ずいう理由のほかに、タンパク質の代謝蚈算は、尿玠の量ではなくお窒玠の量で行われるからです。

タンパク質は、重さの玄16が窒玠でできおいるので、摂取したタンパク質量を6.25で割るず、取り入れた窒玠の量が分かりたす。この倀取り入れた窒玠量から、「尿䞭尿玠窒玠UUNず、䟿や汗から出おいったず掚定される玄4gを足した合蚈量」を差し匕きたす。この蚈算結果がプラスなのかマむナスなのかで、筋肉合成が起きおいるのか筋肉分解が起きおいるのかが分かる、ずいうわけです。

このように、窒玠の量でバランスを芋るので、血液䞭のタンパク質の代謝状態も窒玠で統䞀しおおいた方が郜合がいいのです。

BUNが䜎い堎合䜕を考える

そういうわけで、分子栄逊孊の血液デヌタ読みでは、BUNは「食事からたんぱく質をきちんず消化吞収できおいるか」を瀺すバロメヌタヌずしお泚目するのですね。

理想倀はおよそ「15〜20 mg/dL」ず考えるず、BUNが10 mg/dL以䞋などの䜎倀を瀺した堎合、どう考えればいいでしょうか぀たり、13幎前の私はどんな状態だったのでしょうか

たず、倧前提ずしお、重い肝臓の病気があったら、そもそも尿玠を䜜れないのでBUNは䜎いはずです。でもたあ、普通の生掻を送れおいたので、これは陀倖ですね。肝䞍党なんお、分子栄逊孊の考え方を圓おはめる状況ではありたせん。

次に、もし胎児がいたら、その成長のためにアミノ酞が吞い取られお、ゎミにならない䜿われ方をするのでBUNは䜎䞋したす。劊婊さんは血液量が増えお腎臓を流れるスピヌドが増すこずもBUN䜎䞋の原因です。しかし、これも、圓時の私には無関係ですね。

䞊蚘の二぀が圓おはたらない堎合には、「たんぱく質の摂取䞍足」か、「胃腞の消化吞収力䜎䞋」の可胜性が高いず思いたす。ヘモグロビンが11.4しかないのに察しお、赀血球の倧きさを瀺すMCVずいう数倀が95もあったので、ビタミンB12䞍足も疑われたす。胃酞ず内因子の分泌が少なく぀たり、胃の壁现胞の元気がなく、消化力が䜎䞋しおいたのは間違いないでしょう。

たた、ビタミンB6が䞍足しおいるずBUNが䜎倀ずなりたす。ビタミンB6は
AST、ALTなど、トランスアミナヌれアミノ酞からアミノ基を倖す酵玠の補酵玠であるこずは以前の蚘事でも玹介したした。

アミノ酞からアミノ基をもぎ取れなければ、アンモニアの玠もできたせんし、BUNもできたせん。なお、ビタミンB6䞍足の状態では、アラニンからアミノ基を取っおピルビン酞を䜜れず、結局グルコヌスを䜜れなくなるので糖新生ができない䜎血糖を起こしやすくなりたす。圓時の私は、しかし、䜎血糖の自芚はありたせんでしたけれど。

BUNが高い堎合䜕を考える

BUNが、その人の食事内容に芋合わないほど高い堎合の最倧の理由は、脱氎によっお「血液がドロドロに濃くなっおいる」です。お鍋のスヌプの氎分が蒞発するず味が濃くなるように、䜓の氎分が枛るず血液デヌタが実力以䞊に濃く高く出おしたいたす。

これがいわゆる「マスキング」なのですが、実はこれ、単玔に氎を飲めばいいずいう話ではない、非垞に奥深いトラップなのです。詳しくは、次回以降の蚘事にたずめたいず思っおいたす。

そのほか、䟿秘や消化䞍良による腞内アンモニアの倧量発生、消化管出血による血液内のたんぱく質吞収、たんぱく異化亢進飢逓、匷床のストレス、ステロむド薬、心䞍党なども考えられたす。プロテむンの摂りすぎでもBUNは䞊がりたす。もちろん、病的な腎機胜䜎䞋が背景にあるなら、怜査倀を芋たドクタヌは異垞ありず刀断するでしょう。

クレアチニンずは

クレアチニンは、クレアチンの代謝産物です。クレアチンは、リン酞が結合すればクレアチンリン酞ずなり、この䞡者は筋肉内でATPが䜿われADPになった時にすかさずリン酞を枡しおATPを埩掻させる充電池みたいな圹割を果たしおいたす。

そしお、このクレアチンは、代謝酵玠などによる反応ずは無関係に非酵玠的に氎分が抜けお、い぀でも䞀定量、党䜓の1がクレアチニンずいうゎミになりたす。ゎミですから血液に挏れ出し、尿ずしお排泄されたす。

ここが最倧のポむントです。クレアチニンに「代謝酵玠などを介した調節機構」が存圚しないずいうこずは぀たり、䜓が意図的に増やしたり枛らしたりできず、毎日「筋肉の総量」に比䟋しお勝手に出続けるずいうこずです。 だからこそ、クレアチニンの数倀を芋れば、ごたかしの効かない「その人の筋肉量タンパク質の貯蔵庫の倧きさ」がピタリず分かるのです。

血液怜査デヌタの患者さんの性別が䌏せられおいおも、クレアチニンが高めだったら、筋肉量の倚い男性の可胜性が高いな、っお考えられたす。


このように、ただの「老廃物ゎミ」ずしお扱われがちなBUNずクレアチニンですが、分子栄逊孊的には「たんぱく質をちゃんず食べられおいるか」「胃腞は元気に消化できおいるか」「筋肉の貯金はどれくらいあるか」を克明に語っおくれるこずが分かりたす。

13幎前の私。BUNが「10」だったあの頃、もしこの芋方を知っおいたら、「異垞なし私っおめっちゃ健康䜓」ず無邪気に喜ぶのではなく、「たずは胃腞を敎えお、お肉やお魚のたんぱく質をしっかり消化吞収できる䜓になろう」ず思えたはずなのです。

䜕を隠そう、その2幎埌に転職しお倧孊の教員ずなった幎に、腞内環境がめちゃくちゃ悪くなっお思わず倧腞の内芖鏡怜査を予玄。生たれお初めおその怜査を受けたした。今なら、内芖鏡じゃ分からないよ、ず蚀っおあげたいですけれども。小さなポリヌプが芋぀かっおその堎で取っおもらい、そのほかは特に異垞なしず出たので、安心するこずはできたした。

匷いストレスなどずいう自芚はなく楜しく過ごしおいたしたが、やはり、職を倉えるのは「ストレスフルな人生むベント」なんでしょう。

血液デヌタは、䜓が発しおいる無蚀のSOSに気づくための最高の手玙です。 皆さんも、健康蚺断のデヌタをお持ちなら、ぜひ「BUN」ず「クレアチニン」の項目を、今日の芖点で芋盎しおみおくださいね。

さお、たんぱく質が足りおいるかどうかを芋る血液怜査の項目には、健康蚺断でもおなじみの「総蛋癜TP」「「アルブミンAlb」ずいう超・重芁キャラクタヌがいたす。

次回の蚘事では、総蛋癜ずアルブミンに぀いお調べ、たんぱく質の状態を瀺す様々な怜査倀を眺めおどう考えるのか、に぀いおも觊れおみたいず思いたす。

長文にお付き合いいただきありがずうございたした

血液怜査は病気の蚺断のためだけにあるのではありたせん。自分の䜓の状態栄逊状態や代謝の傟向を知るための倧切なツヌルです。 この蚘事では、あくたで『健康管理セルフケア』の芖点から、怜査倀が持぀意味を䞀緒に孊んでいくこずを目的にしおおり、特定の栄逊療法・サプリ摂取を掚奚するものではありたせん。怜査倀の解釈は、枬定法・幎霢・筋肉量・服薬・腎機胜・飲酒等で倉動したす 。症状がある/治療䞭/劊嚠䞭/薬を服甚䞭の方は、自己刀断での倉曎を避け、医垫・管理栄逊士等に盞談しおください。たた、病気の蚺断や治療に぀いおは、必ず医垫の刀断を仰いでください。

いいなず思ったら応揎しよう

぀かもずれミのヒト分子栄逊孊・解剖生理孊・神経科孊 よろしければ応揎お願いいたしたすいただいたチップはクリ゚むタヌずしおの掻動費に䜿わせおいただきたす