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You and I, the Future





『経緯』




想像力は創造力。
創造力は想像力。
30代を迎えた僕たちは、まだ現実に存在していないものに形を与えて、それに見たり触れたり聴いたりするためには何が必要かを探すようになった。





『LEOFES』は僕たちのバンド人生を懸けた主催イベントだ。BRONZE/ANIMAの2会場から始まったサーキット、BIGCAT 2ステージを経て、3度目の開催となる今年は泉佐野市りんくう野外文化音楽堂での野外フェス形式。自分たち主催の野外フェスを創ることはずっと僕たちの夢であり、野望だった。こう考えるに至った経緯は近々『2YOU MAGAZINE』でインタビューが掲載される予定なので、そちらの記事も合わせて読んでもらえると嬉しい。





『LEOFES2026』
僕たちにとってはあまりにも「巨大な創造」だ。
その裏側にある苦悩や葛藤を、これを読んでくれているあなたたちに見せる訳にはいかないと思いつつ、どこかから漏れ出してしまっているんじゃないかと不安になるほどに未知の挑戦だ。
「最近なんか頑張ってるな〜」と思ってもらう程度ならまだしも、「あんなに苦労していたもんな」と思われてしまっては困る。きっとLEODRATのライブを見るたび、曲を聴くたびにバイアスがかかって号泣してしまう人が現れるからだ。笑
もっと純粋に、その場が楽しいかそうでないかのシンプルで居たほうがみんな自身がラクなのにと思う。(僕たちに関心を持って、このnoteを読んでいるあなたをのぞいて。)





大前提として、バンドもイベントもライブも自分たちがやりたいからやってる。
それを楽しみにしてくれている人が集まる。
理由なんてたったそれだけでいいのです。
たったそれだけを僕たちは続けてきたつもり。




そして、僕らが音楽を始めた頃にいつか描いた想像が、いま形を成そうとしている。僕たちだけの力では無い。LEODRATの音楽を聴いてくれる人、ライブに足を運んでくれる人、友達、家族、バンド仲間たちの力が合わさり、革命の熾火になって、ごうごうと燃え上がるその日を待っている。




そこで鳴る音楽の作詞作曲をする僕に求められることは、僕たちを支えてくれる人たちに対してそのイメージを更にクリアに提示すること。これまでを知っている人にも、初めてLEODRATの音楽に出会った人にも、この先に待っている未来を見せられるような曲が必要だった。








『You and I, the Future』


7月8日より配信開始した最新曲
『You and I, the Future』
もう聴いていただけたでしょうか。




直訳すると「あなたと私、そして未来」
僕たちが想い描く未来のために、生まれた曲。
想像のための創造。
LEOFESのために書き下ろした曲だが、結果としていまの僕たちを一言で表すような歌になってくれた。




曲の核となるのは過去、現在、未来という時間を跨いでいく感覚。ここ数年の制作活動では歌詞の推敲をメンバーにも頼むようになり、特に優飛の意見を歌詞に落とし込むことが増えた。いつものように作詞で頭を悩ませていると、「そういや英語って未来形って無かったっすよね?」と言われた。あなたも学校でgo-went-goneとかsee-saw-seenとかの3段活用で暗記しなくてはならなかったアレだ。




大学時代、僕と優飛は共通の学部学科だったので英語教育学の教授も共通だった。その教授から「英語には過去形と現在形はあるけど、未来形ってのは実は存在しないんだヨォ〜!人に教えるなら"未来の形"もしくは"未来の言い方"って伝えなきゃ駄目だからネェ〜!」と教わったことを思い出した。




興味のある人はぜひ調べてみて欲しい。(ちなみに日本語も同じ。)
簡潔にその理由を説明させてもらうと「英語(日本語)は過去形と現在形は確定した・確定している【事実】として表せるが、未来は不確定なものに当たるので【未来形】としては定義できない。」ということだ。この定義には多くの教育者が諸説唱えているが、大体の人は子どもの頃英語を勉強したときに過去形・現在形・未来形という一括りのグループとして教わったことだろう。





つまり何が言いたいのだ、司。
僕たちの過去も現在も、あなたの過去も現在も地続きでここに在るというなら、ルールを捻じ曲げてでも、未来をこれまでの地続きにしていくことは出来ないのだろうか?



過去の選択を変えることはできない。失敗は反省しながら、成功は振り返りながら自分の血と肉になってこれからも一緒に生きていく。 「あの日は無かったことにしたい」とか「あの出来事は人生における汚点」みたいなことを耳にするが、そんな寂しいことを言わなくとも、今日まで生きて来れた自分のことをただ大事にしてあげれば良い。




未来の形とは不確定、予定、予想。その中に「現在における意思」というニュアンスが含まれている。
それは「これからどうしていきたいのか」ということ。過去の自分が得てきたものが土台となり、その上に現在の選択が乗っかって道は創られる。
これから僕らやあなたが出会う未来は、昨日までの自分と今日の自分が引き寄せていくものだ。





たしかに、未来形なんてものは無かった。
だからこそ自分を取り巻く人や場所、思い出や経験その全てを離さないでいたい。覚えていられる限りでいい、忘れられない景色なんて必要な時にひょっこり顔を出してくれるもんだと思う。
未来の形は過去と現在の自分だけが決められる。
ならば僕は、未来もいまと繋がっていると願う。
いまと変わらず、ずっとあなたと一緒に居たいと思う。





いつかのイメージを越えるために
『You and I, the Future』を鳴らす。
過去と現在のその先に、僕たちは向かう。
渾身の一曲、いまの僕たちだから歌える歌。
ぜひ聴いてください。




※去る3月the pillows dr.佐藤シンイチロウさんが亡くなられた。訃報の当日、僕は一番憧れのフェスに出演していた。the pillowsの「MY FOOT」のジャケットTシャツを着て。

僕はしがないインディーズバンドのボーカルですが、哀悼の意とリスペクトを込めてこの曲の制作に臨みました。作曲の迷宮に陥った時、道標となるような歌たちに何度も救われ、そしてこれからも救われていくのでしょう。ありがとうございました。






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