見出し画像

噛み合わない歯車

理由をちゃんと説明しても、
どうしても相手に伝わらないことがある。

たぶんその理由のひとつは、
自分にとって大切なことが、相手にとっても同じように大切とは限らないからだと思う。

たとえば、

仕事で認められることを大切にする人と、
家族のために働くことを大切にする人。

血の繋がりを大切にする人と、
そこにあまり意味を感じない人。

人が好きな人と、
人より動物が好きな人。

人との繋がりを財産だと思う人と、
ひとりでいられる余白を大切にする人。

守るものがある人と、
誰かに守られている人。


人にはそれぞれ、
そのときどきで大切にしているものがある。
それは、年齢でも、環境でも変わっていく。

自分が経験したことのないことは、なかなかわからない。立場が違うと、見えてこない。
それは仕方のないこと。


わたしが一生懸命伝えようとしても、相手には全く響いていないと感じることがあった。

でも最近は、
あの人には、あの人にとって大切なものがあったのだと。
そう思えるようになって、少し気持ちが楽になった。


分かり合えなくても、そんなものだと知ったとき、わたしの中の「怒り」は、前よりずっと薄くなった。

なくなったわけではない。

でも、それでいい。

穏やかな表情をしている人を見ると、
きっとこういうことを何度も繰り返しながら、受け入れてきたのだろうと思う。

わたしも、少しずつそうなってきた。

噛み合ったり、噛み合わなかったり、外れたり。
人間関係は、不思議な歯車でできている。

それでも、
噛み合わなかった時間は、無駄じゃなかった。

いいなと思ったら応援しよう!

ももまる🍑 最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 いただいた応援は、また言葉を綴る励みになっています。