『手術すれば元通り?』それは大きな勘違いです。手術後にリハビリが必要な本当の理由
「手術で骨や関節を治したから、もう大丈夫!」
「早く退院できたから、あとは自分でリハビリすればいいや」
股関節や膝などの手術を終えた方から、このようなお声をいただくことがよくあります。
無事に手術が終わると一安心したくなりますよね。しかし、「手術をすればすべて元通りになる」というのは大きな勘違いです。
今回は『正直カルテ』から、手術後の身体に起きている構造の変化と、自己流トレーニングが引き起こす危険な落とし穴について紐解きます。
1. 今日の「違和感」
「手術が終わった=完治」と安心していませんか?
手術で痛みの原因となった骨や関節を処置しても、それだけで以前と同じように動けるようになるわけではありません。
退院後、「早く元に戻したいから」と自分で調べた自己流のトレーニングを頑張っていませんか?
身体の変化を無視したまま自己流で動かそうとすると、手術した部位とは別の場所に新たな痛みや不調を作り出す悪循環に陥ってしまいます。
2. 紐解きアナリシス(解剖学×運動学)
客観的な評価から見えた「組織の侵襲」と「位置覚の変化」の正体
今回のテーマを解剖学・運動学の視点から客観的に整理すると、手術後の身体で起きている問題の本質は「切開による組織の硬化」と「位置覚(深部感覚)のズレ」にあります。
組織と感覚の観察:
手術の過程で、メスによって皮膚や筋肉を切開しています。切開された組織は修復の過程で硬くなりやすく、本来の滑走性を失います。さらに、骨切りや人工骨頭の挿入によって「自分の関節が今どこにあるか」を感じ取る位置覚(深部感覚)のセンサーが大きく変化しています。
動作と適応の観察:
センサーがズレた状態で動こうとするため、脳は「もともと使っていた体の使い方」ができなくなっています。新しい構造に合わせた動きを、脳と身体に改めて覚え直させるプロセスが不可欠です。
つまり「手術によって皮膚・筋肉が傷つき、関節の位置覚がガラリと変わっているため、身体のシステムをリセット・再学習させなければ正しく動かせない」状態になります。
3. 自分自身で意識すべきポイント
自己流を捨て、新しい身体の使い方を再学習する
手術後のリハビリで最も大切なのは、単に筋力をつけることではなく「正しい身体の使い方(再学習)」です。
自己流トレーニングを見直すポイント
別部位の痛みのサイン: 手術した場所とは違う場所(腰や反対側の膝など)に痛みや違和感が出ている場合、代償動作(かばう動き)で無理な負荷がかかっています。
早期の相談: 自己流で運動を続けるのではなく、身体の使い方のズレを正しく評価できる専門家(トレーナーやセラピスト)へ早めに相談・確認を行います。
「自己流で何とかしようとする」のをやめ、手術によって変わった身体に合わせた新しい運動パターンをプロと一緒に覚えていくことが重要です。
4. 正直カルテ「追記」
自分のフォームを自分で評価できるわけないだろーが!
正直、自分一人で「正しい姿勢や動き」ができていると思ったら大間違いです。
私自身ですら、自分の動作や姿勢は「無意識のクセ」で行っているため、人から指摘されて初めて気付くことが多々あります。ましてや、筋肉や関節の微細な動きまで自分で正確に把握するなんて、絶対に不可能です。
位置覚がズレている手術後の身体で自己流のリハビリをするなんて、目隠しをしたまま暗闇で素振りをするようなもの。
「早期退院できたから安心」ではなく、早い段階から自分に合った信頼できるセラピストやトレーナーを捕まえておくこと。第三者のプロの目で正しく身体を導いてもらうことこそが、本当の復帰への唯一の近道です。
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当院では「無駄に通い続けること」を目的とせず、あなたの身体の「取扱説明書」をお伝えし、自分で自分の身体を守れるサポートを行っています。
📍 整体院「ととのう」(熊本市東区)
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