来月から書店員になる妻へ
来月から書店員になる妻へ
from 本屋をやりたいと勝手に言い出してnoteを立ち上げた夫
前回の記事の最後で妻が報告したように、来月から妻が書店員として働くことになりました。
数ヶ月前から飲みながら「将来本屋やりたいな〜」と勝手に言っていて、数週間前に思い立ったようにnoteを開設して記事を公開し、「こういうの作ったから書いて!」と言って付き合ってくれる妻。
それだけでも本当にありがたい。さらに、求職期間が重なったとはいえ、書店で働くことを選択肢にいれてくれて感謝しかない。
これまでの記事で書いてきたように、僕たち夫婦はよく本屋にいくし、本を読むし、それが高じて「本屋をやりたい!」と言い出しているが、二人とも本屋で働いた経験はない。
僕も妻も、キャリアの大半をデスクワークで過ごしてきた。僕はWeb制作/広告ディレクター、マーケターとして。妻は営業事務、販促事務として。
本屋と異なるキャリアを築いてきたことは、本屋をやる上で強みにもなれば、弱みにもなると思う。強みになるのはなんといっても、二人ともWeb集客やマーケティングの経験があること。業界の中を知らないからこその大胆なアイデア、客観的な施策を考えることもできると思う。
弱みはやはり基本的なオペレーションや業界の常識がわかっていない点。僕も書店員や書店業界の本を読んだりしているけど、こればっかりは現場で働いてみないとわからない点が多いと思う。
そこへ今回、妻が書店員として働いてくれることに。これはもう「本屋、やりたいな〜」なんて生ぬるい気持ちじゃなくて、いつか必ずやる「目標」に切り替える必要があるだろう。
ということで、来月から書店員として働く妻にお願いというか、2つ、大切なミッションを託したい。
1.本屋での仕事を全力で楽しんで
もし僕たちが本屋をやるとなった時、それは数年単位じゃなく、数十年単位、一生の仕事になると思う。そう考えた時、一番大事なのは「本屋」「書店員」という仕事を楽しいと思えるかどうかだ。
だからまずは本に関わる仕事が楽しいかどうか、それを体験してきてほしい。もし楽しくない、面白くないなら、どうすれば面白いのか。
雇われの身で働くのと、自分の店を持って働くのとでは全く違うと思う。
でも毎日本に触れる仕事、入荷された本を手にとり、棚に収め、それを買っていくお客さんに接客する。一日中「本」に触れる、「本」に囲まれる。
これが楽しめるかどうかを体験してきてほしい。
2.お客さんの顔を見といて
僕はマーケティングの仕事を10年以上していて、最も重要だと考えているのが、お客さんの顔を見て、お客さんの頭の中(何を望んでいるのか、何を大事に思っているのか)を理解すること。
商売の答えは、常にお客さんの頭の中にあると思っている。何か商売をしたい時、お客さんの具体的な顔が浮かんでいれば、その時点でもう半分成功は約束されたようなものだ。
データをとる必要はない。感覚として「こういう人がこういう本を買うんだ」というのを体感として掴んでほしい。将来、自分たちの本屋を持つ時、この感覚があるのとないのとでは全く違う。
もちろんこの先、僕たちが知るべき書店経営のリアル、すなわち現場で学ぶべき具体的な課題は山積みだ。
例えば、
売れない本をどのタイミングで判断するのか(返本の判断)
新刊情報をどのように入手し、どのように入荷を決めているのか
定番で誰もがタイトルを知っているような本、新刊、話題書などカテゴリ別でどのような売上があるのか
予想を超える売れ行きの本をどのように切らさず仕入れるのか
フェアやイベントなどの企画はどのようなスパンで準備するのか
各棚の並べ方、仕入れた本、返本する本のオペレーション
取次やPOSシステムはどんなものを使っているのか
出版社、取次の担当者とどんな関係を築いているのか
陳列や導線設計にはどんな工夫がされているのか
どのようなPOP、陳列が効果的なのか
お客さんからはどんな質問がくるのか、何に困っているのか
など、知りたいこと、学ぶべきことはいろいろある。
でもそれらはゆっくりやっていくうちに自然と見えてくるだろうし、大型書店と僕たちがやるであろう小さな個人書店ではいろいろ違いがあるだろうから、今の段階ではあんまり気にしなくていいと思う。
今の段階では、「本屋」「本と関わる仕事」が楽しいと思えるかどうか、そしてお客さんの顔を見ておくこと、この2点だけ意識してほしい。
妻が現場の知見を集めてくれる間、僕は書店経営や業界に関する本を読んだり、具体的な事業計画、マーケティングプランやコンセプト設計を進めていこうと思う。
来月から頑張って。重いものを持って歩き回ったりするだろうから、体には気をつけて。
~ 追伸 ~
もし書店員経験のある方、本屋好きさんがこの記事を読んでいたら、ぜひ妻に応援メッセージ、アドバイスをコメントしてください(この記事じゃなくて、妻が書いた記事に)。
夫が勝手に言い出したことに付き合って、仕事まで変えてくれました。10年以上デスクワークをしてきた妻にとって、書店員としての仕事は全く別の大変さ、難しさがあると思う。キャリアにも大きな影響がある。
次回以降の記事では、妻の書店員としての体験、学びや、僕たちの開業計画の進捗についてお伝えしていきます。
妻への応援メッセージ、よろしくお願いします。(仕事まで変えた妻に対して、言い出しっぺのお前は何をやっとるんだ!という喝はこの記事にコメントしてください)
↓妻、書店員になる
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