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(凄い!)「黒牢城」【映画感想文】

こんにちは!toshiです。
今回は、2026年6月19日公開の「黒牢城」を視聴しましたので、
感想を掲載いたします。


1.注目ポイント

(1)荒木村重の葛藤

  ・籠城中の有岡城内で4つの事件が発生する。この捜査をする中で
   誰が自分に背いたのかという点で苦悩する。
  ・殺さずを貫く村重に対する家中の行動に疑念を感じる。

(2)黒田官兵衛の牢内での策謀

  ・牢につながれたままで、言説によって有岡城内をかき乱す。
  ・当初は、村重の相談に親身になって対応していたが、その中で村重を
   操って騒動を巻き起こす。
  ・守衛に対する恨みを果たすために、自らが手を下さずに村重によって
   誅殺するように仕向ける官兵衛。
  ・最後は、家臣を置いて逃走するように仕向ける官兵衛の言説に惑わさ
   れる村重。

(3)揺れる有岡城中

  ・大槻衆(高山氏)と雑賀衆(孫六率いる一段)を含む荒木家の面々
   は、四つの事件に翻弄される。
  ・基本的には村重に従っているものの、実際には不殺を掲げる村重に対
   して納得していない。
  ・村重自身も家中全てを信頼していないためか、明智に対して開城する
   ための工作をしようと画策していた。

2.感想

筆者は、現在原作を読んでいる最中ではあるが、ミステリーを時代劇でできるのだろうかと疑問に思って上映時点ではあまり関心がなかった。
しかしながら、日に日に評価が高まっている様子にこれは一度視聴しないといけないと思い視聴しましたが、まったく凄いとしかいいようがない。

時代劇を借りた完全なミステリーです。
大きな立ち回りがあるわけではなく、全て地下牢に閉じ込められた黒田官兵衛と村重の会話劇の様相を呈していました。

特に、会話の中で四つの事件の解決に向けての詮議をしているにもかかわらず、実際には官兵衛が村重を翻弄していたように感じました。
発生する事件を緻密の尋問して得た記録を元に官兵衛との会話劇によって犯人を割り出すという時点でミステリー要素が絶大でした。

実際のところ、荒木村重という人物が史実でも多くの資料が残っていないためどのような人物であったのかという点は不明瞭なことが多いために、この発端となった織田信長を裏切って籠城したことの真意がなかなかわからないまま物語が展開していくことに視聴者であるスクリーンのこちら側の方が追い詰められていくような圧迫感を感じていました。

基本的に、有岡城内は籠城しているようには見えないほど日常的な状況が続く中で発生する事件によってかき乱されていき、なんとなく牢につながれた官兵衛が結果として有岡城を動かしているように感じました。

最終的に全ての事件の裏には、村重の妻で一向宗徒である千代保が画策していたという事実に行き当たり愕然とする村重の姿には信長への深い恨みがあると知れた。

ただ、村重も宇喜多の裏切りによって毛利からの援軍は来ないという事実に最終的には自分が毛利に出向くしかないという官兵衛の誘導にあってしまう。城主事態が籠城する城内から援軍要請といいながら脱出することの意味を考えればとんでもないことであり実効性は薄いとしれた。

しかしながら、最終的にはわずかな手勢を率いて毛利への援軍要請をするために城を出る村重の後ろ姿を最後に映画は終幕する。
その後の有岡城は開城するも荒木残党は女子供に至るまで惨殺されるという無惨な最後が待っているという点は今作では描かれなかった。

それは、このミステリーには不要と判断されたらしい。頷けるものであった。この村重の後ろ姿にこのミステリーの最後は虚しさだということを表しているのかもしれない。

3.その他

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