【長身】久々に会った従姉妹と取っ組み合いになった...【美女】
翔太は25歳。身長174cm、体重65kg。都内の商社勤務。
一人暮らしの1Kに、従姉妹が来ることになった。
紗季、20歳。大学2年。
上京して大学に通っているが、会うのは10年ぶりだ。
「近くに用事があるから、ちょっと寄っていい?」
母親経由で、そう連絡が来た。
10年前。
祖父母の家の庭で、翔太は紗季を組み伏せて笑った。
当時、翔太は15歳、紗季は10歳。
身長差は、ちょうど10cm。
翔太「俺のほうが10cmもデカいんだ、お前なんか。」
泣きそうな顔で見上げてくる紗季を、翔太は上から笑いながら見下ろしていた。
それが、翔太の記憶の中の、最後の「勝ち」だった。
翌年から、紗季は正月に来なくなった。
バレーボールの合宿だと聞いた。
以来、翔太は紗季に会っていない。
(ピンポーン)
翔太「はいはい。」
ドアを開けた。
翔太「(……でかくないか?)」
そして——玄関のドア枠を、頭がわずかにかすめた。
紗季「翔太くん、久しぶり。」
翔太「……おう。でかくなったな。」
紗季は、翔太の横をすり抜けて、部屋に上がった。
すれ違いざま、翔太は、紗季に見下ろされた。
翔太は、玄関で靴を確認した。
スニーカー。薄底。
翔太は、自分がスリッパを履いていないことを確認した。
素足同士。
……にもかかわらず、見下ろされた。
紗季は、ベッドの縁に腰かけて、部屋を見回している。
翔太は、床のクッションに座った。
見上げる形になる。
紗季「翔太くん、この部屋、狭くない?」
翔太「一人暮らしなんだから、こんなもんだろ。」
紗季「ふーん。」
紗季は、翔太の正面に来て、立ち止まった。
翔太「……なんだよ。」
紗季「ねぇ、ねぇ。昔は私のこと組み伏せて笑ってたよね?」
翔太「は?」
紗季「私、忘れないよ?」
翔太「……ガキの頃の話だろ。」
紗季「『俺のほうが10cmもデカいんだ、お前なんか』……って言って、マウント取ってきたよね?」
翔太「なんだよ、それを言いに来たのか?」
紗季「ねぇ、取っ組み合い……しようよ。」
翔太「は?」
紗季は、翔太の胸を、右手で押した。
(ドンっ)
翔太の身体は、クッションから床に、あっさり転がった。
翔太「おい——」
紗季「んふ。」
翔太が起き上がる前に、紗季の身体が、上から降ってきた。
フローリングが、二人分の重さで鳴った。
紗季「あれ?」
紗季は、翔太の両腕を膝で押さえたまま、上から覗き込んだ。
紗季「10年前と、全然、違くない?」
翔太「……ふざけんな、退け。」
紗季「ほら、早く、反撃してみなよ。前みたいにさ、ほら、ほら。」
翔太は、腰を浮かせようとした。
びくともしない。
紗季の体重が、翔太の骨盤の上で、動かない岩のように乗っている。

紗季「あのさ、今、どっちが優勢?」
翔太「……。」
紗季「翔太くん……え、弱くない?」
紗季の膝が、翔太の上腕に食い込んでいる。
その脚は、記憶の中の、細い10歳の脚ではなかった。
バレー部で鍛えた、太くて硬い太ももが、翔太の腕を床に縫い付けている。
紗季「ほら、マウントポジション取ったよ?え、逆転……できるよね?」
翔太は、全身の力を、腰と背中に集めた。
身体を、ひねる。
紗季「……ぅん゛っ。」
一瞬、紗季の身体が傾いた。
翔太「(いける——)」
次の瞬間、翔太の身体は、さっきより深く、床に押し付けられていた。
紗季が、腰を落としただけだった。
紗季「……え、動かなくない?」
翔太「はぁっ、はぁっ……」
紗季「私のほうが……強い?」
紗季の息は、乱れていない。
翔太の息は、乱れきっている。
紗季「ねぇ、翔太くん。身長、いくつ?」
翔太「……174。」
紗季「私、179。」
聞きたくなかった数字が、頭上から降ってきた。
紗季「10年前、10cm勝ってたんだよね?今、5cm負けてるよ。」
翔太「うるせぇ……」
紗季「体重は?」
翔太「……65。」
紗季「私、73。ん〜、8kgも負けてるねぇ。」
紗季は、翔太の右腕を、膝から解放して、掴んで持ち上げた。
掴んだ手は、翔太の手首を、指が余るほどに回り込んでいた。
紗季「腕、細っ。私の手、こんなに余るよ?見てよ、ほら。」
翔太の視界に、自分の腕と、それを掴む紗季の腕が並んだ。
前腕の太さが、明らかに違う。
紗季の方が、太い。
紗季「んふ。反撃、いつするの?」
翔太「……。」
紗季「今の、100パーセント?」
翔太は、答えなかった。
紗季「私、30%。」
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