虫が嫌うのに、人間にはとってもお役立ちの神植物|月桃(げっとう)(#135)
「虫は嫌がるのに、人間にはうれしい」
ぜひ知って頂きたい植物があります!
見て良し。
嗅いで良し。
飲んで良し。
使って良し。
育てやすくて、虫除けにもなる。
そんな、いいことずくめの植物。
それが「月桃(げっとう)」です。
ご存知ですか?

白く丸いつぼみが垂れ下がり、
やがて淡いピンクを帯びた美しい花を咲かせます。
暮らしを支える万能植物・月桃
沖縄では古くから「暮らしを支える万能植物」
として親しまれてきました。
私どもの施設「くすきの杜」にも、
複数の場所に月桃を植えています。

属名:ハナミョウガ属 英名:Shell Ginger
和名:月桃 別名:サンニン(沖縄)
月桃はショウガ科の植物で、
沖縄では「サンニン」とも呼ばれています。

個人的にこの根っこ「サンダーライガーくん」
と名づけました。
原産は、
中国南部や台湾、東南アジア周辺とされ、
日本では沖縄や奄美など、暖かい地域で
よく見られます。
私たち、
くすきの杜は九州北部の佐賀県ですが、
元気に丈夫に育ちます。
冬は茶色く枯れますが、ばっさり切れば、
春には元気に葉が伸びます。育てやすいんです。

化粧水のような香り
葉を少しこすると、
スーッと爽やかで、どこか甘さもある、
なんとも心地よい香りがします。
この香り お届けしたい…!!

沖縄では、
そばを歩くとふんわり香ることから
「歩くだけで香る植物」とも言われることが
あるそうす。
ですので
沖縄では、月桃を使った化粧品ブランドが数多く存在し、
化粧水 美容液 乳液 フェイスマスク
石けん ボディローション アロマスプレーなど幅広く活用されています。

1,8-シネオール テルピネン リモネン
などが含まれています。
月桃の葉や茎を蒸留して得られる
「月桃蒸留水(ハーブウォーター)」には、
爽やかな香り成分やポリフェノール類が
含まれているそうです。
ホントにい〜い香りなんです
お料理にも大活躍
沖縄では月桃の葉が大活躍します。
有名なのが「ムーチー」という沖縄の伝統菓子。
餅を月桃の葉で包んで蒸します。

葉が天然の包装材にもなります。
その他にも、
ちまき、蒸し料理、包み焼きなどに利用されています。
また、月桃茶として、葉、種子、茎などが
利用され飲まれています。

とも呼ばれているそうです。
丈夫な葉の繊維利用
月桃の繊維は非常に強く、
かつて台湾の排湾族や魯凱族では、
月桃の葉鞘から繊維を取り出して、
縄、敷物、工芸品
にも利用していたそうです。
実にナチュラルな柔らかい風合いが良いのです

ハワイでは観葉植物や庭園植物として人気。
東南アジアでは伝統料理の包み葉として利用されているとか。
虫よけ・忌避利用
さらにさらに!
個人的に最も特筆すべき
面白い特徴と思うのが、
この香りを虫が嫌うと言われていること。
忌避利用 つまり虫よけ効果があるんです。
昔の沖縄では、月桃の葉を、
タンス、米びつ、食品保存
に利用していたそうです。
香り成分により、虫が寄り付きにくい、
食材の保存を助けると考えられてきました。
そんな意味でも、くすきの杜では、
施設の至る所に月桃を植えています。

暮らしに役立つちょうどいい植物
人間にとっては良い香りなのに、
虫にとっては苦手な香り。
なんだか自然界の素晴らしさを感じます。
殺虫剤は便利ですが、
使いすぎると人にも環境にも
負担が気になります。
月桃のような
天然のちょうどいい植物があるんです。
暮らしの中にうまく活かしていきたいですね。
本当におすすめです!
育ててみませんか?
⚠️この投稿は、漢方家としての筆者の個人的解釈を含みます。月桃の医学的効果を謳うものではありません。
出典
沖縄県農業研究センター 月桃に関する資料
沖縄大百科事典
沖縄の有用植物
Alpinia zerumbet に関する植物学資料
各種自治体・研究機関公開資
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