飛び込む勇気と繊細な心。矛盾する2つの自分
48歳でエステサロンを起業したとき、私はとにかくがむしゃらでした。
周りから「やったらいいよ」と言われることは、とにかくやりました!
休むことより、行動すること、挑戦することを選び続けていた時期です。
(サロンは、オープンしたけど集客するにもお金は、かけれなかったので😢)
一方で、お客様の感情を受け止めすぎたり、周りとの関係構築にどっと疲れてしまうこともありました。
このがむしゃらさと、この疲れやすさ。
一見矛盾するこの2つが、実は同じ気質から来ていたと知ったのは、50歳を過ぎてからのことでした。
ちなみに、HSPとは
HSPとは、生まれつき感覚の処理が深く、繊細で敏感な気質を持つ人のことです。
アメリカの心理学者が提唱した概念で、人口の15〜20%ほどが当てはまるとされています。
音や光、人の感情など、周りの情報を人一倍深く受け取ってしまうため、疲れやすかったり、人間関係で消耗しやすかったりする傾向があります。
「気にしすぎ」「敏感すぎる」と言われがちですが、これは性格の弱さではなく、生まれ持った気質です。
その「種類」とは
HSPは、実はひとつのタイプだけではありません。
「内向的か、外向的か」「刺激を求めるか、求めないか」という2つの軸によって、大きく4つのタイプに分けられると言われています。
① HSP(内向型)
一人の時間を好み、刺激をあまり求めないタイプ。いわゆる「繊細さん」の王道イメージです。
② HSE(外向型HSP)
繊細ではあるものの、外向的で人との関わりを好むタイプ。「社交的HSP」とも呼ばれます。強い刺激は苦手です。
③ HSS型HSP
内向的でありながら、刺激や新しいことを求めてしまうタイプ。「好奇心は強いのに疲れやすい」という矛盾を抱えています。
④ HSS型HSE
外向的で、なおかつ刺激も求めるタイプ。4つの中でもっとも相反する特徴を持ち、メンタルのバランスを保つのが難しいとされています。

最初にHSP気質だと分かったとき、正直しっくりこない部分がありました。
HSPというと、繊細で内向的、というイメージが強いと思います。
でも私は、人見知りな部分もある一方で、気持ちが外に向いているときはとても社交的で、人と話すのも好きでした。
大勢の前で話すのは苦手でも、5人くらいの場であれば、自分の考えを伝えるのも得意な方だと思っていました。
「同じHSPのはずなのに、何か違う」
そう感じて、自分なりにHSPについて調べ直しました。
診断を受けたわけではありませんが、調べていくうちに、自分はおそらく「HSS型HSP」にあたるのだろうと思うようになりました。
私が当てはまりそうだと感じたのは、③の**「HSS型HSP」**でした。
私自身に当てはめてみると
48歳での起業のとき、私は迷いなく、がむしゃらに突き進みました。
新しい挑戦を怖がるどころか、むしろ飛び込んでいくタイプでした。
(もちろん、悩みはしました)
これは、まさにHSSの部分だったのだと思います。
その一方で、お客様の感情を受け取りすぎて疲れてしまったり、周りの評価が気になって仕方なかったりしたのは、HSPの部分でした。
人と会っているときは、明るく社交的に振る舞えていたのですが
家に帰った瞬間、どっと疲れて動けなくなる。
そんな自分に、ずっと矛盾を感じていました。
さらに、一日が終わったあとも、頭の中は止まりませんでした。
「さっきの一言、あの人を傷つけてしまったんじゃないか」
「今日会った人に、どう思われただろう」
そんな考えが、ぐるぐると浮かんでは消えないのです。
外では明るく振る舞えるのに、内側では、常に誰かの気持ちを気にして消耗している。
このギャップこそが、まさにHSS型HSPの矛盾そのものなのだろうと、今なら思います。
アプリの診断チェックを受けたとき、HSPの数値は98%でした。
「刺激を求める自分」と「敏感すぎる自分」、その両方に、心当たりがありすぎるほどありました🤭
自分の気質が分かってから、周りの人と自分とでは、考え方そのものが違うんだと気づく場面が増えました。
例えば、お弁当を詰める仕事を手伝っていたときのことです。
私は、とにかく急いでいました。
「遅いと思われたくない」「仕事ができないと思われたくない」
そんな気持ちが先に立って、常に急いで手を動かしていたのです。
でも、周りを見渡すと、そんなふうに焦っていない人もいました。
「ああ、自分と同じように思っていない人もいるんだ」
そう気づいたとき、私が勝手に傷つきたくなくて、勝手に急いで、勝手に消耗していたことに気づきました。
周りが私を評価していたのではなく、私が自分で自分を追い詰めていたのです😭
矛盾していたのではなく、そういう気質だった!
これまでの私は、「がむしゃらに頑張れるのに、なぜかすぐに疲れてしまう」自分を、どこか矛盾した性格だと感じていました。
でも、それは矛盾ではなく、ちゃんと名前のある気質だったのです。
HSS型HSPかもしれないと気づいてから、自分の中の「挑戦したい気持ち」と「疲れやすさ」、その両方を、無理に一つにまとめようとしなくてよくなりました。
両方あって、いい。
そう気づいてからの数年は、この気質を自分でコントロールすることに取り組んできました。
疲れたら、ちゃんと休む。
それでも、挑戦したい気持ちや、外に出ていきたい気持ちは無理に抑え込まず、自分がつぶれない範囲でやる。
そのバランスを、少しずつ自分なりに掴んでいきました。
57歳になった今、本当に生きやすくなったと感じています。
