数字の向こう側にある暮らし――愛媛新聞の経済コーナーを読んで2026年9月9日(水) R8入院13日目
今日は入院13日目。
リハビリでは、担当の先生がお二人ともお休みで、代わりの先生に見ていただいた。そこで「その日に新しくできるようになったことや、気がついたことをメモしておくといいですよ」と言われた。
考えてみれば、私はこれまでもリハビリの変化を記録してきたつもりだった。でも、改めてそう言われると、明日で入院して2週間になる今、自分の身体の変化をきちんと残しておくことは大切だと思った。
入院したころは、何もしていなくても左肩にじわっと鈍い痛みがあった。それが、この1週間ほどでほとんど気にならなくなった。
左腕も、仰向けになって上に動かすと、入院時には約100度だったものが、今日は約140度まで上がった。まだ腕を下ろすときに痛みがあったり、肘が曲がってしまったり、きれいな動きとはいかない。それでも、100度から140度という数字を見ると、確実に身体は変わってきている。
一方、外旋はまだ苦手で、今日は約44度。肩の後ろの筋肉の硬さや、以前からの巻き肩、猫背なども関係していると教えていただいた。
身体の変化を数字で記録することと、新聞に載っている経済の数字を読むことが、今日は少し似ているように思えた。
日経新聞では、円相場、日経平均、株価、金やプラチナの価格などを読んだ。円は以前160円近辺だったのが、今回は153円台。株式市場では、値上がり銘柄362に対して、値下がり銘柄が1,158銘柄もあった。
さらに、ハイテク株だけを見るのではなく、これからは実際の「業績」を重視して投資対象を広げる動きがあるという記事もあった。
ニトリHDは、急速な円高が海外からの商品調達コストを下げることから、むしろ好材料として受け止められていた。小林製薬については、国内売上の回復や証券会社による目標株価の引き上げが株価を押し上げる材料になっていた。
つまり、同じ「円高」でも、会社によってプラスになったりマイナスになったりする。
そして愛媛新聞の経済コーナーでは、牛肉、卵、鶏肉、野菜、果物などの市場価格も読んだ。
牛肉ではメスと去勢で価格が違い、卵ではLL、L、M、MS、S、SSとサイズによって価格が違う。松山市中央卸売市場では、大根、にんじん、キャベツ、きゅうり、トマト、じゃがいも、ブロッコリー、みかん、りんご、ベリーAなど、毎日の食卓につながる食材の値段が並んでいた。
それを見ていると、新聞の経済欄は、決して「遠い世界の経済」の話だけではないと思えてくる。
株価や為替も、牛肉や野菜の値段も、そして病院で毎日出てくる食事も、どこかでつながっている。
「今日はこの野菜が安いから、病院の食事にも使われているのかな」と想像するのも面白い。実際の献立との関係までは分からないけれど、市場の数字を見ることで、普段何気なく食べているものの向こう側に、生産者、市場、流通、そして価格の動きがあることを感じる。
今日、リハビリの先生から「新しくできるようになったことを記録しておくといい」と言われた。
新聞を読むときも同じなのかもしれない。
「昨日と比べて何が変わったのか」
「なぜ変わったのか」
「その変化は、自分の生活とどうつながっているのか」
そんなことを一つずつ見つけていく。
入院生活の中で、私は身体の回復を記録しながら、同時に社会の変化も少しずつ見るようになってきた。
明日で入院2週間。
左腕が100度から140度になったように、私自身も、昨日まで見えていなかったものが少しずつ見えるようになってきた気がする。
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