永遠の定番が似合わなくなった日。それは、本当のオシャレが始まるサイン
ボーダーが好きだ。
20代の頃は、週3日くらいボーダーTシャツを着ていた。
当時から雑誌で「永遠の定番」「名品」と紹介されていたのが、セントジェームスというフランスのブランド。
ボーダーシャツが主力商品という、歴史あるメーカーだ。
これまで、セレクトショップの一角で見たことがあったが、より品揃えの多い直営店舗を訪れてみた。
お店には、定番だという長袖のシャツも、コットン生地と、春から初夏にかけて着られる軽めの生地のものがあったし、シーズン商品として半袖のシャツもディスプレイされていた。
豊富な色のボーダーシャツが棚にきれいに陳列された光景は、私のようなボーダー好きには壮観。
とても素敵だった。
定番中の定番、ネイビーのボーダーシャツを試着させてもらったが…
なんか、イメージと違う。
鏡を見て、「ボーダーを着てる私、こんなだったっけ?」と思った。
……ついに来てしまった。
今まで着ていた服が突然、似合わなくなるという、そのときがやって来た。
また大人の階段のぼったね。
セントジェームスは、これからも永遠の定番であり続けるだろう。
でも、今の私にはそうじゃない。
なぜなら、年齢を重ねた渋みとか、深さを魅力的に見せてくれる服ではないと思ったから。
結局、何も買わずに店をあとにした。
ボーダーシャツは大好きだから、これからも着たいと思う。
ただ、今回の試着でわかったことがある。
ボーダーシャツ1枚でさらりと着てしまうと、今の私には面積が大きすぎて、カジュアルに偏りすぎ、年齢とのギャップが目立ってしまう気がする。これからはジャケットの下に着たり、アクセサリーを足したり、高級感あるバッグを合わせて、エレガントさをプラスしていきたい。
今まで何かを足したり引いたりしないでも、ありのままで着こなせていたアイテムが似合わなくなるのはショックだけれど、自分らしさで既製品を彩ると思えば楽しい気もする。
そう思えば、いつもの服に違和感を覚えた瞬間は、個性を出した本当のオシャレが様になる、そんな人生のステージが来たんだよというサインともいえる。
雑誌も広告も「若見え」ばかりで、年齢を重ねることが悪いことのように言う。
でも私は、ボーダーが似合わなくなった今の自分と、新しいオシャレのステージを楽しんでいきたい。
いいなと思ったら応援しよう!
記事を楽しんでいただけましたら、応援していただけると嬉しいです。いただいた応援は、次回の読書・ファッションの軍資金(インプット)として大切に使わせていただきます。