ネットワークやオンラインサロンに必死で見えていない人たち
先日、Instagramのメッセージで、ZOOMでお話しませんか?とお誘いを受け、お話する事になりました。
その方は、私と同い年で、同業で、そして同郷。いくつもの共通点があって、親近感を持ったからです。
東京のサロンで勤務して、今は東北地方で自宅サロンをされているとのことでした。とても話しやすい方で、同じ時代に同じ仕事をしてきたからか、なんだか懐かしく心地よい時間が過ぎていきました。
がしばらくすると、話はオンラインサロンへ。そしてその先にはネットワークビジネスの勧誘がありました。
結局、それが目当てだったんだ・・と分かりました。残念な気持ちがジワジワ湧いてきました。同業でしか分からない意見交換はとても価値がある時間になると私は思っていました。
でもその方にとっての出会いは「この人を誘えるか」「仕事につながるか」という視点になっているんですね。
ネットワークビジネスは、その仕組み上、参加者全員が同じように利益を得られるものではありません。実際には、十分な利益を得ることができない人の方が圧倒的に多く、時間が経つほど、お金だけでなく、時間や人間関係まで失ってしまいます。
そして、そこまで多くのものを費やしてしまうと、「ここまでやったのだから」と簡単にはやめられなくなり、さらに深みにはまってしまう。
この構造については、冷静に考える必要があります。そして、ネットワークビジネスそのものに強い抵抗感や嫌悪感を持つ人が多いことも、忘れてはいいけないです。
冷静な判断を鈍らせる仕掛けとしては、成功者の華やかな事例を繰り返し見せる、仲間意識を強くする、「今動かなければチャンスを逃す」と焦らせる、否定的な意見を「成功できない人の考え方」と遠ざける、すでに使ったお金や時間を惜しく感じさせる、などがあります。
特に最後は「サンクコスト」と呼ばれる心理で、費やしたものが大きいほど撤退しにくくなります。
エステティックやセラピーの仕事だけでなく個人で仕事をしている方に、こうした話は入り込みやすいのかもしれません。個人事業で収入が不安定/顧客との距離が近い/健康・美容への関心が高い/横のつながりがある。そこへ「もう一つの収入源」「仲間」「好きなことで豊かに」と思わせる・・
そして気がつけば、本業で築いてきたお客様からの信用や大切な人間関係そのものを、ネットワークビジネスの勧誘に使うようになってしまう。相手が嫌がっているかもしれないと薄々感じながら勧誘を続けることは、本人にとってもストレスになるのではないでしょうか。
せっかくエステティックやセラピーの仕事に就いたのであれば、まず技術を磨き、目の前のお客様一人の満足を叶えることに一生懸命になってみることです。
目の前のお客様一人に「ここに来て良かった」と思っていただける仕事をする。その結果が次のご来店やご紹介につながり、信用が少しずつ積み上がっていきます。
その方がお互いに穏やかで心地良く、確かな商売の育て方だと思います。
