拳銃無宿
「さあ、かかって来な」
そう言って俺は懐の拳銃を握りしめた
俺にはお前がいる
鈍い光を放ち
黒く
冷たく
時に熱く
俺の意のままに
敵の心臓を撃ち抜く
右手だけで持っても
両手で支えても
絵になるお前
ずっしりと重く
持つ者の心を捉え離さない
右でも左でも
上でも下でも
どんな敵でも
一撃で・・・
敵「分かったから手を上げな」
俺「しまった。前振り長すぎて弾入れるの忘れた」
敵「その拳銃がどうしたって?」
俺「どうもしてません」
敵「かかって来なって言ったよな」
俺「言ったかな?」
敵「それじゃあ行くぞ!」
俺「ひえーっ、ごめんなさい」
