ホンダコレクションホール:ホンダの中の人と巡ってきた
はじめに
先日のリンクサーキット走行会で、ホンダの中の人と仲良くなりました。
サーキットで話が盛り上がった流れで、明日コレクションホールで会いましょう、なんてことに笑
そんなわけで走行会の翌日、モビリティリゾートもてぎにあるホンダコレクションホールへ行ってきました。

生の解説を聞きながら巡るコレクションホールは、とても良いものでした。
① ホンダの原点:自転車用補助エンジンと、360cc4気筒のスポーツ360

館内の展示は壮大で、入館するとホンダジェットや古のF1マシンがお出迎えしてくれます。

最初の展示は、自転車用の補助エンジン。
終戦後まもなく、本田宗一郎が旧陸軍の無線機用発電エンジンを手に入れて、自転車に付けることを思いついた。
買い出しに遠くまで自転車で行く奥さんを楽にしてあげたい、という思いやりから生まれたアイデアだったそうです。
表向きはね。
本田宗一郎は実は大の女好きだったとかなんとか…
まーでも、最初から「世界を変えたい!」とか叫んでいる奴はいないと思うんです。
最初の原動力なんて、超個人的なものでいいんですよ。
結果は後からついてくるものだ。

人を喜ばせたい、というメッセージに曇りは無いわけだしね(笑)
私が好きなのは、360cc当時の軽トラックのエンジン。

軽自動車のくせに、4気筒、4キャブ。
今時、超豪華なスポーツカーでもなかなか採用しませんよ。
馬鹿でいいよね〜
普通に考えたらやりすぎなんだけど、そのやりすぎこそがホンダらしさというか。
エンジン屋の魂みたいなものを感じて、わくわくするよね。
これを整備する人は大変だったろうな~、とも考えましたけどね!
② F1展示:RA272からマクラーレン・ホンダMP4/6まで

1965年、ホンダF1初優勝のRA272。
サーティースが乗ったRA300。
セナのマクラーレン・ホンダMP4/6に、キャメルカラーのロータス・ホンダ。

教科書の世界が広がっている。
そんなのを脇目に、エンジンのカットモデルの前で
「当時のトラックのペラシャを~」とか
「ピストンリングのハリが~」とか
「バルクヘッドが無いってのは~」とか
オタク全開でワイガヤしたのが、非常に楽しかった。
実物を前に、それぞれの知識と見解がバンバン飛ぶ飛ぶ(笑)

こういう楽しみ方ができるのも、気心知れた技術屋たちだからこそですね。
③ 初代NSXと、ル・マンを走ったレーシングカーたち

初代NSXの赤と白が並ぶコーナーも良かった。
Type Rは今や億越えの値段がつくらしい。恐ろしい世界だ。
その奥には、ル・マンを走ったKENWOODカラーのNSX GT2や、レース仕様のシビック、アコードたち。
乗る人の夢を叶える勝利、というパネルの言葉が印象的でした。

ここでも
「大径のタイヤなので~」とか
「スタビライザはこうしないと~」とか
「乗り方がカンフーだから~」とか
そんなのばっかり(笑)
④ 中の人のマニアック解説:電柱の中にホンダのエンジンがいる
面白かったのは、中の人ならではのマニアックな解説。
交差点の電柱に、大きなボックスが付いているのを見たことありませんか?よく見ると、そこからマフラーが生えていることがあるんです。
あの中には、ホンダのエンジンが入っていたり、いなかったり。
停電や災害のときに発電機として動いて、信号機などに電気を送るための非常用発電機なんだそうです。
そして当然ながら、これを保守管理する仕事もあるとのこと。
車やバイクだけじゃなく、見えないところでも社会を支えていた。
展示パネルを読むだけでは出てこない話で、これぞナマの解説の醍醐味でした。
ちなみに館内には、電柱や外壁に取り付けられる非常用発電機E2010(1987年)も展示されています。この話を聞いたあとに見ると、なんてことない灰色の箱が、急に格好良く見えてくるから不思議なもんだ(笑)
⑤ 企画展・TAMIYAとHonda展も開催中

訪れたタイミングでは、企画展のTAMIYAとHonda展も開催されていました。
F1マシンのRA273の実車と、タミヤのプラモデルを組み合わせた展示が楽しい。巨大な組立説明書に囲まれて、本物のRA273が模型の完成品みたいに置いてある。
実車を贅沢に使いすぎだ!
まとめ

原点の自転車エンジンから、F1、NSX、飛行機のHondaJetまで。
ホンダの歴史をまるごと浴びられる場所でした。
そして何より、ナマの解説を聞きながら巡る博物館は、一人で回るのとは全く別物。
展示の裏にある話を聞けるだけで、同じ展示が何倍も面白くなる。
サーキットで仲良くなった縁が、こんな一日につながる。
人と関わるって、大事で素敵です。
もてぎに行く機会があれば、ぜひコレクションホールも覗いてみてくださいませ!
ほな、またね~
