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ファッションデザインが迷走する原因は2つだけ。抜け出すためのアウトプットの法則

ファッションデザイナー、プロと学生の「悩みの質」の違い

デザインで悩む、と言ってもその中身は各々のフェーズによって異なります。
プロの世界では、究極的には「それがお金になるか(売れるか)」「需要があるか」というビジネス視点が最優先されます。

一方で、学生や初心者が直面するのは、「頭の中にあるものを形にできるか」という技術的な壁です。
「何かいいアイデアがあるはずなのに、具体的に描き出せない」 この悩みから抜け出す唯一の方法は、インプットを絶やさず、ひたすらアウトプット(紙に書き出すこと)を繰り返すこと。
描くことで初めて、自分の頭の中にある「アイデア」が自分でも視覚的に見えるようになるのです。

ファッションの命は「形(モデリング)」に宿る

デザイナーが描く絵は、いわば設計図の入り口に過ぎません。実は、ファッションブランドの良し悪しを左右するのは、その絵を立体に起こす「モデリスト(パターンメーカー)」の技量だったりします。

同じジャケットをデザインしても、今の時代に合った「ボリューム感」をどう表現するか。
その微妙なさじ加減こそが「時代感」であり、ブランドの個性となります。
優れた技術を持つモデリストが移籍するだけで、ブランドの服が劇的に良くなることもあるほど、この「形にするプロセス」は重要なのです。

完璧は存在しない、流動的なクリエイティブ

例えば、建築においてはデザインが決定し、一度工事が着工すると簡単には変えられませんが、ファッションは製品化する最後まで「選択肢」が残されています。
製作途中で「やっぱりこっちがいい」と変更することもしばしば。

しかし、だからこそ決断力が必要になります。そしてファッションとは時代の中で生きていて、その時ベストだと思って作ったものでも、時間が流れれば「なぜ去年は子のデザインを作ったんだろう?」と自分でも分からなくなる。

クリエイティブとは、移り変わる時代の中で、常に正解のない問いに答えを出し続ける「心地よい葛藤」の連続なのです。


▼この対談の全編は、こちらの動画からご覧いただけます紙に描くことで見える、自分の脳内──デザインする行為とは?

提供:THREE KYOTO

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