【古代の数字パズル】1,792,470年の謎
昔から悩まされ続けている「古代の数字パズル」があります。
歴史好きはもちろん、パズル、ミステリーが好きな方に、ぜひこの謎に挑戦してほしくて記事を書きました。
まずは、問題となる「おかしな数字」の紹介から始めます。
謎の数字「1,792,470」
古代史好きを悩ませ続けている、ある具体的な数字があります。
「1,792,470」
これは、『日本書紀』の「神武紀」冒頭に登場する数字です。
初代天皇とされる神武天皇が、九州から大和を目指して「東征」を開始する際の記事です。
現代語訳すると、このような内容です。
「我が天祖が日本に降臨されてから、すでに179万2470余年が経っている。しかし、遠く隔てた地では・・」
天孫降臨から東征開始まで、なんと179万年。
これを文字通りに信じる現代人はいませんが、問題はこの数字が「なぜ、こんなに中途半端なのか」という点です。
なぜ「適当に書いた数字」ではないと言えるのか?
当時の編纂者が「途方もなく長い年月を表したい」と考えただけなら、単純に「180万年」とか「200万年」と書けばいいはずです。
きりのいい数字のほうが、神話としてのスケール感も伝わります。にもかかわらず、細かく「1,792,470」と指定している。
ここには、編纂者たちの「意図(計算式)」が隠されているとしか思えないのです。
最も納得できる既存説:「二乗説」
私が知る中で、最もシンプルで納得しやすい計算例をご紹介します。
(最初に唱えた方は特定できませんでした)
この説を理解するには、まず背景にいる天武天皇の存在を知る必要があります。
天武天皇は「壬申の乱」という古代最大の内乱を勝ち抜き、絶大な権力を手にした勝者です。
そして、自らの権力の正統性を示すために『古事記』や『日本書紀』の編纂を命じた張本人でもあります。
そのため、日本書紀の記述には「天武天皇に都合がいい」という側面が少なからずあります。
ここで、以下の2つの歴史的日付(日本書紀の記載)を西暦に並べます。
神武天皇の東征開始: 紀元前667年
天武天皇の正式即位: 673年
この間は、1,339年になります。
この数字を、二乗(1339 × 1339)します。
その答えは、なんと「1,792,921」になります。
「1,792,470」との差は451。誤差で約0.025%という、驚くべき精度で一致するのです。
科学実験ではないですし、当時の計算技術を考えれば「ほぼ一致」と言っていいレベルです。
惜しい、ピッタリではない
しかし、数理パズルとして見ると、やはりモヤモヤが残ります。
もし「1,339の二乗」をベースに数字を作ったのなら、端数を切り捨てるにしても「1,792,920」にするはずです。なぜ「1,792,470」なのでしょうか。
そこで、年数ではなく「日数」までも考慮するなど、さまざまなパターンを試してみました。
例えば、神武東征から天武即位までの期間を1339年年ではなく、1,338年と304日として二乗すると、「1,792,473」となります。
日本書紀では「1,792,470余」となっているので、これはもう完全一致です。
しかし、この計算の最大の難点は、歴史の記述から「304日」という数字がどうしても導き出せない点です。
本来の日数は「140日」で、「304日」ではないのです。304は、私が逆算した数字です。
私の推論:担当官の「カモフラージュ」
私は別の角度からアプローチしてみました。
当時の編纂者は、天武天皇からの無理難題に頭を抱え、必死に「カモフラージュ」を施したのではないか、という推論です。
ストーリー仕立てで考えてみましょう。
もともと、「天孫降臨から神武天皇即位までは5000年」というキリのいい伝承(あるいは基準)があったと仮定します。
しかし、天武天皇から「5000年では全然短い。とにかく長くしろ。それと、『神武即位』までではなく『東征開始』までの期間で記載しろ」と理不尽な命令が下ります。
困った担当者は、簡単には元ネタがバレないよう、数字を偽装することにしました。
神武天皇は東征を始めてから大和で即位するまでに7年かかっています。
つまり「即位までが5000年」なら、「東征開始までは4,993年」になります。
ここで担当者は、1年を365日ではなく、「359日」という架空の日数(カモフラージュ)で掛け算を行いました。
4,993 X 359 = 1,792,487
見てください。日本書紀の「1,792,470」と、わずか「17」しか違わない数字が出現します。
この最後の「17」の差すらも、さらなるカモフラージュとして削り、最終的に「1,792,470」という数字を歴史書に刻んだ。
天武には計算方法を説明し、「他の人間には分かりませんから」と説明したのではないか……という説です。
この推論の差はわずか0.00095%。
科学でも一致と言っていいレベルです。
ただ、認めざるを得ない弱点があります。
「1年359日という仮定が恣意的なのと、それでも完全一致に至っていない」点です。
1300年の謎を解くアイデアを募集中!
既存の「1339の二乗説」も、私の「4993 × 359説」も、完全一致には至っていません。
「こういう計算方法なら、ぴったり1,792,470になる」
「当時の古代中国の暦や、天文学の数字にこういう伏線がある」
「天武天皇の別の重要事項の日付と結びついている」
など、もし他により論理的で、この「1,792,470」を美しく解き明かせるアイデアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄で教えてください。
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