Photo by
aide_tsumugu
【詩】たかが詩
たかが詩
されど詩
誰かのこころにとどけと書きはじめるが
誰のこころにも刺さりはしない詩
名作を書こうと思ったはいいが
実際には名作など生まれはしない
ものを創るとはそういうことだ
たとえば 生きていること
生きているということについて
わたしはことばを尽くして書いてきたが
同時に死について言及しないことは
単なる片手落ちだ
死についての深い洞察に裏打ちされて
はじめて 生は語れるからだ
たかが詩
されど詩
わたしは自らの魂を乗せて
あなたのこころへ向けて放つ
やさしさで包装した
詩篇という名の凶器を
ただひとり 孤独なあなたに
