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タイの米の酒(サトー) のイベントに参加して来た

タイには「サトー(สาโท)」という米の酒がある。

もち米などを蒸し、「ルークペーン」と呼ばれる発酵スターターを使って造る。日本酒とは製法が違うが、米のでんぷんを糖に変え、それを発酵させて酒にするところは同じだ。

主にイサーン地方で飲まれてきた酒で、事前に調べたときの理解は「日本酒より度数が低めで、甘酸っぱい米の酒」くらいだった。

そんなサトーだけを集めたイベントが、バンコクで開かれるという。
行ってみることにした。

金曜、仕事帰りに会場へ

イベント名は「SATO SO GOOD」

2026年9月4日から6日まで、チャオプラヤー川沿いのYodpiman Riverwalkで開催された。タイ各地から30以上のブランドが集まり、サトーやタイ産フルーツワインが70種類以上並ぶという。

土日は時間がなかったので、初日の金曜日に会社を少し早めに抜け出した。

車でバンコク中心部へ向かい、18時30分くらいに到着。場所はワット・アルンの対岸あたりの川沿いだ。
当日券150バーツを払い、リストバンドを付けてもらって入場する。

会場にはサトーのブースが並び、その向こうに飲食スペースとチャオプラヤー川。

各ブースの試飲は無料。
気になるものを少しずつ飲ませてもらい、気に入ったら缶や瓶を買う。グラスで頼めるものもあり、値段はだいたい100バーツ前後だった。

こういう知らない酒のイベントでは、試してから選べるのは助かる。

思っていたより幅がある

事前に日本酒との差異を調べると以下のような感じだった。

発酵温度帯が違うので、米の糖化は進みやすいがアルコール化は10%程度で頭打ち。温度が高く雑菌が繁殖しやすいので追加乳酸菌で抑える。そうすると日本酒より度数低めで甘酸っぱい酒になる

源流となる文化はそうなのだろうが、ここではその先が見えた。

缶がある。発泡タイプもある。ワインのような瓶もある。果汁と混ぜてカクテルのようにしている。ラベルもかなり今風で、クラフトビールに近い。

味も甘酸っぱさではなくドライを売りにしているところが結構ある。そのブルワリーとしてはワインの枠を狙いたいようだ。アルコール度数も13%くらい。直接的に「DRY」「FLORAL」「ACIDITY」「BODY」など、ワインのような言葉で味を説明しているブランドもある。

微発泡もあるし、かなり発泡感を強くしたものもある。サーバーから直接注いで出すサトーまであった。こちらは度数5%くらい。これはクラフトビール枠か。

もち米、赤米、黒米と、米の違いを売りにしているものもある。もち米の香りが強い伝統的なものも多かった。

さらにライチ、マンゴー、グアバなど、果実を合わせたものも珍しくない。リキュール方向のものもあった。

ブルワリーごとに見据えた戦場が違うように見える。

サトーとムーピンとカオニャオ

一通り試飲したところで腹が減った。

買ったのはイサーンセット。
ムーピン(串焼き)とカオニャオ(もち米)だ。

サーバー提供の発泡サトーをグラスで頼んで、川沿いの席へ。

ドライ寄りや発泡感のあるサトーと、串焼きは相性がいい。
この後、グリルチキンも追加した。タイは鶏が旨い。

虫料理もあった。タイだと一般的だ。

まずくはないが隣にグリルチキンがあるのにわざわざ選ぶものでもない。

もし食べたいなら真ん中の小さなやつが初心者向けだと思う。塩気と食感がスナックみたいで食べやすい。個人的には両隣のでかめのやつの方がクリーミーでうまいが、いずれにしろ豚肉鶏肉には負ける。

気に入った酒を買って帰る

試飲とは別に、最終的には4、5杯くらい飲んだ。
川を見ながら飲んで、鶏を食べて、最後にもう一度ブースを回る。

最初の試飲で気に入っていたところから何本か購入した。

種類が多いので、普通に酒イベントとして楽しめる。

サトーは今いろいろ試している

事前に調べたときは、サトーを「甘酸っぱくて度数低めの米酒」だと思っていた。それ自体が間違いというわけではない。

ただ、実際には13%のドライもある。発泡もある。もち米や赤米の違いを売るものもある。果実を入れたものも、タップから注ぐものもある。

海外向けなのか、若い層向けなのかは分からない。

ただ、ワインやクラフトビールの売り方をかなり意識しているのは、会場を回れば分かる。

サトーは今、昔ながらの酒を残すだけでなく、どう造るか、どう見せるか、どう飲ませるかまで含めていろいろ試している最中なのだろう。

その途中だから、飲み比べるのが面白い。
10年後、日本にサトーが並ぶ未来もあるかもしれない。


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