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masaru12
小説のきっかけ
中学一年生の夏休みに、多くの宿題とともに読書感想文が担任から追加で出された。私は何を読もうかと迷った。小学生の時は児童文学書を読んでいたが、中学生になってそれはないだろうと考えた。今思えば何でも良いのだが、とにかく十二歳の私はそう思った。
では何を読もうと。その時、小学生の頃にいとこのお姉さんにくっついて映画を見に行ったことを思い出した。それは『ぼくらの七日間戦争』で、この原作である小説を読んでみようと思った。ストーリーをある程度知っていれば、読み進めるのが少しでも楽だろうからと。
読んで、こんなに面白いものが世の中にあったのかと本当に驚いた。内容が刺さったのも多分にある、なにせ学生が学校と親という体制に反抗する話だったから。確か菊池と相原を中心として、いろいろな大人に一杯食わせていくものだったと思う。ともかく小説という表現形式に私は衝撃を受けた。そしてすぐに、自分でも書いてみたいと思った。初めはうまく書けなかったし、まして書き上げることなど到底できなかったが、取り組みは止めなかった。一つ目を完成させられたのは大学生になってからだった。あれから技術が向上したのかは分からない、いずれ拙い文だが、書く動機は今も変わらない。あの小説を読んだことが、明確に私の分岐点の一つである。
余談だが、もしかしたらその一作目に私のトーンはもうあったのだろうか。読み返すのも恥ずかしいが、中学からの友人に見せたら面白がってくれて嬉しかった思い出がある。だから気を良くしてやめられなくなったのもあるかもしれない。

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