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常備の兵数(遺訓15)

原文
常備の兵数も、また会計の制限による、
決して無限の虚勢を張るべからず。
兵気を鼓舞して精兵を仕立なば、
兵数は寡(すくな)くとも、
折衝、禦侮ともにことかくまじきなり。

現代語訳
常備兵の数も会計の制限が必要であり、
決して♾️の虚勢を張ってはいけない。
兵気を鼓舞して精兵を仕立てるのでなければ、
兵士の数は少なくても、
折衝や侮りを禦(ふせ)ぐにも、必要不可欠である。

常備兵の必要性についてです。
やはり兵力というか、軍隊というかは国に必要なようです。
最近は自衛隊の処遇をめぐって、いろいろとあるようですが、
最低限の軍備は要らないとは言えないようです。
しかし、それでも、特定の国は日本を軽侮するようです。
どうなっているのでしょう。
僕にはその心は分かりません。
国際秩序は必要なのに、
目先の自国の利益(のように見えるもの)を優先しているのでしょうか。
僕は非だと思いますが。

やはり常備兵の数には制限が設けられるべきです。
お金も人的資源も限られるので。
当たり前のような気もします。
戦前の日本のように際限なく徴兵により、
兵数を増やすことは西郷にとっては亡国のものとになると思われたのでしょう。
彼の最期もそれを物語っていると思います。

その気になれば、兵数を際限なく増やせるとしても、
それはやるべきではない。
それはただの虚勢であると、西郷は断じます。
やはり、彼以降の日本の辿った道は彼にとって肯定できるものではなかったのでしょう。
彼はそれを見ることはなかったのですが、
そういうことです、おそらく。

やはり兵力は必要最低限のものにしつつも、
軍備が要らないということにはならない。
それが外国に侮られない秘訣であるとは言えるということですね。
国に軍隊が必要だとするのは、古今東西を問わず、
識者の通じる価値観のようです。
そこまで僕は判断できませんが、
そうであるなら、やはり自衛隊に感謝すべきではないでしょうか。
国に軍隊はいらないとするのは、詭弁ということになります。
日本は自由の国ですから、
思想も自由ですけれども、
国を守ってくれる力は責任ある国政に不可欠なのであろうとは管見できます。

少し深刻さはありませんが、
(当時の人にはそうでもないか)
幕藩体制は兵数を抱えすぎであったようです。
藩ごとの軽侮を防ぐため、それが必要だったのかもしれません。
時は江戸時代に入れば、太平とは言えますけど、
家康は外国勢力をどう思っていたのでしょう。
日本の軍は当時、最強だったのかもしれませんし、
彼はそんなことを危惧しなかったのもしれません。
でも、豊臣の兵は脅威であったのだから、
その意味でも多すぎる兵力は国のためにならないという意味にもなるでしょう。

終わり。

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