『テニス・ベースメソッド』発刊のご案内――どんな内容なのか その⑰「錦織圭『崩れないベース』の正体」
伊達公子さんは、錦織圭選手について「ベースが崩れないタイプだった」と語りました。
この「ベース」とは何なのでしょうか。
トップ選手が感覚として持つ土台を、一般プレーヤーにも分かる「基準」として言語化したのが、『テニス・ベースメソッド』です。
▶伊達公子のいう「ベース」とは何か?
錦織圭の今季限りの引退に寄せて、伊達公子さんが応えました。
感性や誰もが想像しないショットを選択する力、予測力などは、努力の上にしか成り立たないものですが、そのベースが崩れないタイプでした。こういう天才はもう当分出てこないのではないでしょうか。
この伊達さんが言う「ベース」というのが、上級者は感覚として備えているもの。
しかしイメージがズレて、すでに固まってしまっているプレーヤーが、それを「基準」もなしに取り戻すのは、至難の業なのです。
▶まずは「基準」を定めよう
そこで『テニス・ベースメソッド』というわけです。
この「基準」をもとにして、感性や誰もが想像しないショットを選択する力、予測力などが発揮されます。
逆に言うと「基準」が定まっていないと、感性は閉ざされ、誰もが想定内のショットしか打てず、予測力は発揮されません。
▶プロとアマを分ける「決定的な差」
「ベース」というのは、簡単に言ってしまうと「タイミングよく打ちやすい打点に入る感覚」。
突き詰めれば、ただそれだけのことです。
テニスを上手くプレーするには、ごく当たり前のことです。
とても単純なことです。
しかし、この当たり前で単純なことにこそ、プロとアマチュアの「決定的な差」があるのです。
▶だから「ベース」が大事
逆に言えば、この当たり前で単純なことができないうちから、どんなに高度な体の使い方やテクニックを身につけたとて、プレーにはまったく活かされません。
それはそうでしょう。
打ちにくいタイミングと打点では、体重移動も、ストレートアームも、ひねり打法も、あったものではありません。
タイミングよく打ちやすい打点に入れなければ、ジャックナイフも、エアケイも、ドロップショットも、なかったはずなのです。
そのベースがあったからこそ、錦織の「空中殺法」は現れた(関連記事「錦織圭、引退――テニスの天才は何がすごかったのか?」)。
伊達さんの言う「感性や誰もが想像しないショットを選択する力、予測力」は、ベースのうえにこそ、成り立つというわけです。
▶基準の「ズレ問題」をたちどころに修正する
錦織について「そのベースが崩れないタイプ」と伊達さんは評しました。
言い方を変えれば、多くのプレーヤーが「崩れる」ということです。
それはなぜか?
一般プレーヤーに置き換えると、トッププロは感覚として持っている「基準」を、多くの人は持っていないから。
いえ、持ってはいるのですが、ズレているからです。
それをたちどころに修正するのが、本書『ベースメソッド』というわけです。
▶追伸:「人の見極めをしっかりと」
伊達さんは錦織のこれからを気遣うように、こう締めくくります。
「色々な人がいて、いいことを言う人もたくさんいますから、マネジメントとは別に良い仲間を周りに置いて、人の見極めをしっかりしておくことが大切でしょう」
きっと伊達さんご本人の周りにも(口先だけの)「いいことを言う色々な人」がたくさん寄ってきて、散々苦労してきたからこそ、出てきた実体験に基づくフレーズだったのではないでしょうか。
私も本当に、そう思います(いやはや)。
▼『テニス・ベースメソッド――フォームを直さない上達論』

■紙版
Amazon:https://amzn.to/497GdIy
楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/18650683
■電子書籍版
Amazon Kindle:https://amzn.to/4v4Ws1z
【ご相談・ご感想】
● [匿名でのご質問・お悩みはこちらから]
https://forms.gle/CyVh2D54oUiL8raT6
※いただいた内容は、noteの記事内にて回答・共有させていただくことがあります。
● [直接の返信・個別相談をご希望の場合]
tenniszero.note@gmail.com
※個別にお返事した上で、noteの記事内でも紹介させていただくことがあります。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero
テニスゼロ代表 吉田無型(よしだ・むけい)
いいなと思ったら応援しよう!
スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero