サロン楽屋話177:シフィオンテクのダブルフォールトと、佐々木朗希の復調。「フォーム」が分けた明暗とは
フォーム改造に取り組んだシフィオンテクは、大事な場面でダブルフォールト。
一方、フォームから距離を置いた佐々木朗希は、球速と躍動感を取り戻した。
「形」と「動き」の差について考えます。
▶ダブルフォールトの裏側
過去4度のフレンチオープン優勝を誇る「クレーの女王」イガ・シフィオンテクが、準々決勝に進めず敗退。
記事は、こう伝えます。
シフィオンテクは第1セット5-6からの大事なサービスゲームで2本のダブルフォールトを含む3つの凡ミスでチャンスを与えてしまい、試合を通してウィナーの3倍となる39本のアンフォーストエラーを犯した。
私が注目したのは、「大事なサービスゲームで2本のダブルフォールト」です。
▶シフィオンテクがフォーム改造を敢行!
というのも、遡ること約2か月前。
課題としていたサービスについて、こんな記事を見かけていたからです。
正念場のシフィオンテクが新コーチの下でフォーム改造を敢行!「キャリアの中でも非常に大きな変化」<SMASH>
フォーム改造を始めたのは、今年の4月。
彼女は次のように語りました。
「以前よりもヒジをもう少し後ろで曲げるような動きに変えた。そうすることで、将来的によりダイナミックなスイングが得られ、球速の向上も期待できると思う。これまでも多くのコーチから『ヒジをもっと曲げるべきだ』と言われていたし、今こそ自分に合うフォームを見出す時だと感じた」
▶どこかでつながっている
しかし「大事なサービスゲームで2本のダブルフォールト」の代償は、小さくありませんでした。
もちろん、敗戦の原因を単純に「フォーム改造」と結びつけるのは、些か拙速でしょう。
ただ、まったく「無関係」とは、言い切れないのでは?
どこかでつながっているのです(関連記事「すべてはつながっている『縁起』なのだから」)。
少なくともそれで「良くなった」とは、私が知る限り伝わってきません。
穿った見方がすぎるでしょうか。
トップレベルのプロが、決意して取り組んでも難しいフォーム改造。
アマチュアが意識しただけでできるものなのでしょうか――。
ここから先は
スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero
