テニス上達メモ186.勝ちたいのに、上手くいかない理由
「勝ちたい」と思った瞬間、ボールの回転が見えなくなる。バウンド音が聴けなくなる。それは精神論ではなく、人体としてのマシナリーな神経の働き。見えているほうが、聴けているほうが、強いのです。
▶欲を手放すと、ボールが近づく
相手に勝ちたい。
気持ちよく打ちたい。
人によく見られたい。
そうした欲を離れて、ボールに集中する。
けれど、それは簡単ではありません。
大事なポイントでは、相手のダブルフォールトを願ってしまう。
それでも――
欲から離れてボールに集中できたとき、かえって気持ちよく打てるし、勝てる。
結果として、人に認められたりもする。
▶欲は、視界を曇らせる
「欲に目が眩む」
理性を失って判断を誤ることのたとえですが、比喩ではなく、本当に目のピントが合わなくなります。
「勝ちたい」とよぎった瞬間、ボールの回転が見えなくなって、塗りつぶされた黄色になる。
バウンドの伸びが読めなくなる。
欲と視覚は、トレードオフの関係です。
精神論ではありません。
人体に備わるマシナリー(機械的)な、神経の働きの話です。
ボールが眩んで見えるから、打球タイミングが合わなくなります。
▶「勝ちたい」はノイズになる
「勝ちたい」と願ったからといって、勝てるものでもありません。
「合格したい」と願って合格するならば、みんな合格します。
むしろ「勝ちたい」は「勝たねば」に転じやすく、心の重荷になりかねません。
練習だと調子よく打てたりするのは、そもそも端から「勝ちたい」欲が、ないから。
心が軽いのです。
対戦相手のダブルフォールトを願う?
それどころかタイガー・ウッズは、対戦相手のパットを本気で「入れ!」と願ったそうです(関連記事「『勝たなきゃ楽しくない』は、本当の楽しさを見失う」)。
▶バーチャルよりもリアル
勝つと思えば、頑張れる。
そんな気が、しないでもありません。
けれど、それはバーチャルな思考。
ノイズです。
脳内に走る電気信号。
バーチャルな「思考」のせいで、リアルな「感覚」が損なわれるのです。
▶信仰しても、救われるわけではない。それよりも――
リスニング試験の最中に「合格したい」と電気信号がよぎれば、英語を聴き取れなくなって、焦り、むしろ合格から遠ざかります。
将来を願っている暇があったら、今、聴覚的な集中力を高めるのです。
信仰したからといって、救われるわけではないのです。
それよりも、「ただ坐る」のです(関連記事「心を立て直すのはいつだって『自己肯定』」)。
▶勝利の鍵はどこにある?
欲から離れた瞬間、世界は澄む。
得ようとする不安で曇った、怖れのメガネが外れるからです。
お金、人、信頼――得ようとする人は怖れています。
無欲が正しいなどと、言いたいわけではありません。
ただ、見えているほうが、聴けているほうが、強い。
それが、勝利の鍵。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero
無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com
テニスゼロ代表
吉田無型(よしだ・むけい)
いいなと思ったら応援しよう!
スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero