見出し画像

「どうする家康」第17回「三方ヶ原合戦」 家康と瀬名のすれ違いと信玄の軍略から見える過酷な未来

はじめに

 第17回は、家康三大危機の一つ、三方ヶ原の戦いへ家康がどう引きずり出されていったかを最近の学説も使いながら描いたものでした。
 刻一刻と悪化していく戦況に対する緊迫感、それに連れて高まる家臣団の結束、織田勢との同盟による作戦立案、戦国大名の成長も垣間見える家康の言動など「どうする家康」にしては珍しく、戦国ものならではの展開が見どころでした。それだけに魚鱗の陣を敷き盤石の構えで迎え撃つ武田軍を見た家康たちの絶望感も際立ちました。

 こうした戦場の臨場感を全開にした展開の中で違和感のように挿入されるのが、築山での瀬名との語らいの場面です。築山だけが戦争などないかのように穏やかな時間が流れています。
 愛しい恋女房に一目でも会いたいという家康の心情自体は理解できますが、一方で、いつ武田軍が来るか分からない戦況の中、築山に寄り、瀬名と語らうのは呑気過ぎるきらいもあります。それでも、家康は敢えてここに寄った、寄らざるを得なかった。
 その心情はどういったものだったのでしょうか。それは、言い換えるなら、築山での瀬名との語らいの場面がわざわざ挿入されたのは何故なのかということです。ここに、三方ヶ原合戦以降の家康の変化、そのターニングポイントがあるように思われます。

 そこで、今回は信玄の策略と家康と瀬名の互いへの想い、その関係をひもときながら、今後の「どうする家康」の展開を考えてみましょう。


ここから先は

12,934字
この記事のみ ¥ 100
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

一つ一つの記事を買うよりも1000円ほどお安くなります。

大河ドラマ「どうする家康」第7~最終回+総集編の考察です。おまけのコラムも3本入っています。

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?