「どうする家康」における歴史への向き合い方~逸話、伝承が残った理由を逆算する作劇~
はじめに
大河ドラマは、一般に歴史ドラマですが、架空の人物が主役(「黄金の日々」)、現代劇(「いのち」「山河燃ゆ」「いだてん」)、史実では死んだ人物が最終回まで生き延びる(「北条時宗」)、最終回で史実はつまらないとひっくり返す(「葵 徳川三代」)などなど、バラエティ豊かであり、実は「史実に添った重厚な史劇」というイメージは、思い込みと好みという印象論でしかありません。
ですから、大河ドラマは、もっと大雑把に「時代や社会のうねりの中で懸命に生きる人々を描いたドラマ」というぐらいの括りが丁度良いと言えるでしょう。その「時代や社会のうねり」を描くために時代考証が参照されますが、あくまでドラマが主体ですがから、史料の扱い方、歴史に対するアプローチの仕方は、作品ごとに個性が出てくるのは当然です。
それでは、「どうする家康」では、どんなアプローチをしているのでしょうか。今回はそれについて、大雑把に考えてみましょう。
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