自転しながら公転する ~やってられる範囲の探しかた
契約しているユーネクストでドラマを探してたら、タイトルに惹かれてクリックして、3話で完結という短さだったので迷わず視聴してみることに。
30歳前後の恋愛事情がメインの作品ではある。
やってられる範囲とやらなきゃいけないって思ってる範囲のせめぎ合いを見せながら、
恋愛観、結婚観、人生観を考えさせられるような内容に仕上がっていた。
■出来の悪い30歳前後の恋愛
中学や高校生の頃に想像していた30歳の恋愛は、こんなものではなかっただろう。
バイトの彼氏。契約社員の主人公。ボロアパート。コインランドリー。
楽しそうな自転車の二人乗り。
社会に揉まれながら、30歳ならこうなっているだろうという場所からは外れてしまった男女の恋愛である。
未来の事を何も考えずにはいられない。
そんな30歳の契約社員の女性がこの物語の主人公である。
主人公のミヤコは、家庭の事情で実家暮らし。
契約社員になったのも家庭の事情である。
やってられる範囲はこなしながら生活はしている。
だが、やらなきゃいけないって思ってる範囲は、家庭の事情で奪われた状況になっている。
その葛藤を抱えながら生活をしている。
■ミヤコの両親
主人公のミヤコの両親もそれぞれが葛藤を抱えている。
父親は、やらなきゃいけないと思っていることが、やってられる範囲を超えてしまっていて、
母親は、やらなきゃいけないって思う範囲を考える権限が無い状況だった。
話が進むにつれて両親の関係性に変化が起き、
それぞれのやってられる範囲が、
夫婦のやってられる範囲に変化していく。
夫婦としての行き着く先が、洗濯機の置けそうなボロい団地である。
結婚した当初に思ってたこうなっているだろうという場所からは外れてしまった夫婦になっているだろう。
だけど、夫婦としてやってられる範囲を見つけた幸せがそこには映し出されていた。
■わ、別れたくない
主人公の彼氏、カンイチのセリフで筆者が刺さったのが、「わ、別れたくない」って意思表示をするシーンである。
心がこもっているようにも、感情が乗っているようにも聞こえない。
そういう言い方になっていた。
結婚を考えたお付き合いって言える程の甲斐性は持ち合わせていない、
そこに至る道筋も描けない。
そういう状況で今後どうするのか
未来へ向けてどうするのか
聞かれても自信を持って答えられる要素は何もないのである。
だから、あぁなる。
絞り出す。
言葉に出すのが精一杯。
男性である筆者はこのシーンが大好きだ。
■ミヤコが出す答えは
キャリア形成も恋人との関係も上手くいっていると思っていた友達の現実。
その友達のやってられる範囲の答え。
ミヤコの両親のやってられる範囲の答え。
こういうものを見て聞いて感じながら、ミヤコが答えを出す。
その答えは個人としてなのか、
それとも私たちとしてなのか。
美しい答えになるには、それなりの内容が要る。
それは、住んでる家とか、着ている服とかそういうものだけが内容になる訳じゃない。
自転しながら公転するには、何が必要か。
そういうものを考えさせられる作品になっていた。
そしてこの作品から感じることは、
自転しながら公転できる答えには一定レベルの美しさが備わるのかもしれない。
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せっかくなので、綺麗なお姉ちゃんのいるお店で豪遊するお金が欲しいと心の底から思っております。軍資金を援助してくれる物好きはこの世の中に居ないとお思いますが、間違えてクリックしてしまうことに僅かな望みを。。。。
