やさしさを、人は忘れない。私が同じ歯科医院に通う理由
去年のクリスマスイブにN歯科医院に通い始めてから、早いもので7ヶ月が過ぎた。
すべての差し歯&詰め物を交換するのだが、まだ上の歯も終わらない。しゃーない、これは1年コースだな。
なんてったって、N先生は私の恩人だ。んもう、大船にどんぶらこと乗ったつもりでお任せしている。
地獄に仏、激痛に歯医者
初めてN歯科医院へ行ったのは、かれこれ十数年も昔のことだ。もしかしたら、もっと前かもしれない。
その日の午後、私は突然の歯痛に襲われた。
左下の奥歯が、んもぉぉぉ強烈に痛み出したのだ。これがとんでもなく痛い、何の天罰か思うほど痛い。日頃の行いがアレなので、天罰の心当たりには事欠かなかった。
しかし、だがしかし。
私は片っ端から歯科医院に電話をかけまくり、片っ端から断られた。
「歯科医師会の集まりがあるので、今日は受付できません」
「そこをなんとか、んもう痛くて痛くて痛くて痛くて」
「無理ですね。明日来て下さい」
なんてこった。一晩このままじゃ、痛みのあまり脳みそがねじれてしまう。
そんな私を救ってくださったのが、最後に電話をかけたN歯科医院だった。
「応急処置ならできるので、なるべく急いで来てください」
地獄に仏、とはまさにこのことだ。大袈裟じゃなく、ありがたくて涙が出た。
おかげさまで、歯も脳みそも救われた
急いで駆けこむと、N先生は嫌な顔ひとつせず「あぁ、これは我慢できないね」と、魔法のように痛みを止めてくださった。
本当に、本っっっっっ当に痛かったのだ。脳みそがねじれるんじゃないかと本気で思ったし、実際に虫歯の原因菌が脳に入ることもあるらしい。
それ以来、私はずっとN歯科医院にお世話になっている。
きっとN先生は、そんなことなど記憶にないだろう。私は大勢の患者の一人だし、受けた応急処置も日々くり返す治療のひとつだ。
一方、助けていただいた私はずっと覚えている。
歯科医師会の前に治療を入れるのは、迷惑だったに違いない。実際、他はすべて断られたのだから。
それでも診てくださったN先生のやさしさが、現在の差し歯&詰め物オール交換につながっている。
そして私は、ちょくちょく友人とこんな話をする。
私「今、歯医者通ってるんだよね」
友『どこ?』
私「N歯科医院。めっちゃいいよ」
友『そーなんだ。自分も歯医者探しててさ、今度行ってみよっかな』
私「ぜひぜひ!デジタル診療だから楽だし、麻酔するから痛くないし…」
Googleのクチコミも真っ青の宣伝ぶりだ。
やさしさは思わぬ形で巡りめぐる
世の中には「やさしい人は損をする」という風潮がある。でも、やさしさに「巡る」という性質があるのも事実だろう。
確かに、やさしい人が損をするときもある。N先生が私の応急処置をして、時間を割いたように。
でも、やさしさが巡りめぐって、思わぬ形で戻ってくることもあるはず。
現にこうして、私はN歯科医院への恩を発信している。noteなので伏字にしているが、友人知人に話す時は実名だ。
もちろん、N先生もスタッフの方も、それをご存知ない。ないけれど、私が十数年前に受けたやさしさは今でも巡り続けている。
そして何より、やさしい人はとても素敵だ。
私も明日は、今日より少しだけやさしくなれるといいな。
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